東京フィルメックス コンペティション

東京フィルメックス・コンペティション 受賞結果 審査員一同は、以下の作品を受賞作品として決定いたしました。

最優秀作品賞

「息もできない」(監督:ヤン・イクチュン)
(Breathless/韓国/2008年)
副賞として賞金100万円が監督に授与されます。
【受賞理由】
わたしたち審査員一同は、この素晴らしい初監督作品に賞を授与することを決めました。この作品は、映画において、ある種の化学反応ともいえる困難な作業を成し遂げています。つまり、さまざまなジャンルや時に極端なまでの感情表現を織りまぜることに成功しているのです。おどけたコメディやメロドラマ、そして悲劇を織りまぜながら、この作品は韓国の近現代史における、そして今日(こんにち)の社会や家族の中に存在する暴力についての本質が監督の深い洞察力によって描かれています。さらに、審査員一同が特に感銘を受けたのは、主演俳優であり監督であるヤン・イクチュンの演技です。彼は自らの作品の中で、強烈な存在感を持って生きていたといえるでしょう。

審査員特別賞 『コダック VISION アワード』

「ペルシャ猫を誰も知らない」(監督:バフマン・ゴバディ)
(No One Knows About Persian Cat/イラン/2009年)
副賞としてコダック株式会社より8,000米ドル相当の生フィルムが監督に授与されます。
【受賞理由】
私たち審査員一同は、バフマン・ゴバディ監督の『ペルシャ猫を誰も知らない』を見て大変感銘を受けました。抑圧的な社会で音楽を通じて自由に自己表現をしようとする人々を描きながら、この作品はフィクションとドキュメンタリーの区別を越えてさまざまな映像言語を効果的に使うことに成功しています。自由への模索を表現する素晴らしい音楽の使い方がとりわけ秀逸で独創的であると考えます。


第10回東京フィルメックス・コンペティション審査員:
崔 洋一(審査委員長/日本、韓国/映画監督)、ロウ・イエ(中国/映画監督)、ジョヴァンナ・フルヴィ(イタリア/トロント国際映画祭アジア映画プログラマー)、ジャン=フランソワ・ロジェ(フランス/シネマテーク・フランセーズ・プログラム・ディレクター、映画批評家)、チェン・シャンチー(台湾/女優)

観客賞

「息もできない」(監督:ヤン・イクチュン)
(Breathless/韓国/2008年)




天国の七分間 Seven Minutes in Heaven/Sheva Dakot Be'gan Eden ▼作品詳細
イスラエル/2009/94分
監督:オムリ・ギヴォン (Omri GIVON)

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ペルシャ猫を誰も知らない  No One Knows About Persian Cats/Kasi Az Gorbehayeh Irani Khabar Nadareh ▼作品詳細
イラン/2009/106分
監督:バフマン・ゴバディ (Bahman GHOBADI)

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グリーン・デイズ Green Days/Ruzhaye Sabz ▼作品詳細
イラン/2009/72分
監督:ハナ・マフマルバフ (Hana MAKHMALBAF)

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2つの世界の間で Between Two Worlds/Ahasin Wetei ▼作品詳細
スリランカ/2009/83分
監督:ヴィムクティ・ジャヤスンダラ (Vimukthi JAYASUNDARA)

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ニンフ Nymph/Nang Mai ▼作品詳細
タイ/2009/94分
監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン (Pen-Ek RATANARUANG)

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セルアウト! Sell Out! ▼作品詳細
マレーシア/2008/110分
監督:ヨ・ジュンハン (YEO Joon-han)

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お父さん、元気? How are you, Dad? ▼作品詳細
台湾/2008/107分
監督:チャン・ツォーチ(CHANG Tso-chi)

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意外 Accident/意外 ▼作品詳細
香港/2009/89分
監督:ソイ・チェン (Soi CHEANG)

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息もできない Breathless/Ddongpari ▼作品詳細
韓国/2008/130分
監督:ヤン・イクチュン (YANG Ik-june)
提供:スターサンズ 配給:ビターズ・エンド

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堀川中立売 Doman Seman  (Horikawa Nakatachiuri) ▼作品詳細
日本/2009/130分
監督:柴田剛 (SHIBATA Go)
配給:シマ・フィルム



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