東京フィルメックス 第10回記念シンポジウム <映画の未来へ>

はじめに


東京フィルメックスでは今年10周年を迎える事を記念して、世界が注目する日本の監督と俳優の方々をお招きし、<映画の未来へ>と銘打った第10回記念シンポジウムを開催する運びとなりました。
まず最初に北野武監督による特別講義「マスタークラス」では山根貞男さんを聞き手に、北野監督からご自身の映画論を伺います。
そして「トークセッション1」では、国際共同製作についてのご経験もある黒沢清、是枝裕和両氏から、作品や製作環境を巡る変化について“それぞれの10年”を振り返っていただきます。
続いて「トークセッション2」では、寺島進、西島秀俊両氏にも加わっていただいて、映画の魅力に目覚めるきっかけ作りへのご提言などについても伺っていきます。
国際映画祭への参加経験も豊富な各氏が4名一堂に公式な席で集まるのは、世界初の試みです。映画の明るい未来へ向かって、それぞれの視点から貴重なお話を伺える絶好の機会に、どうぞご期待ください。

林 加奈子(東京フィルメックス・ディレクター)

日程


2009年11月21日(土) 13:00〜18:00

会場


明治大学アカデミーホール
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1明治大学駿河台校舎アカデミーコモン
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

タイムテーブル


■13:00〜14:00 マスタークラス
   登壇者:北野武(映画監督)
   聞き手:山根貞男(映画評論家)

■14:30〜16:00 セッション1
   登壇者:黒沢清(映画監督)
         是枝裕和(映画監督)

■16:20〜18:00 セッション2
   登壇者:黒沢清(映画監督)
         是枝裕和(映画監督)
         寺島進(俳優)
         西島秀俊(俳優)

チケット情報


■入場料(1日通し券)【※全席指定席制】
  前売:S席 3,300円 A席 2,800円
  当日:S席 3,500円 A席 3,000円

■前売券はチケットぴあにて11/3(火・祝)〜11/19(木)販売

北野武監督へのご質問を公募いたします
ご質問の公募を締め切りました。
たくさんのご応募をいただき、有り難うございます。

登壇者プロフィール


■ 北野武
初監督作は、主演も務めた『その男、凶暴につき』(89)。以降『3-4x10月』(90)、『あの夏、いちばん静かな海。』(91)、『ソナチネ』(93)、『みんな?やってるか!』(95)、『キッズ・リターン』(96)と続けて作品を世に送り出す。
『HANA-BI』(98)ではベネチア国際映画祭・金獅子賞を受賞、評価を不動のものにした。その後『菊次郎の夏』(99)、日英合作の『BROTHER』(01)、『Dolls(ドールズ)』(02)に続き、『座頭市』(03)では自身初の時代劇に挑戦し、ベネチア国際映画祭で監督賞を受賞。
また、05年より東京藝術大学大学院映像研究科教授として、次世代を担う映画作家の育成を行っている。
『TAKESHIS'』(05)公開後の06年にイタリアの第10回ガリレオ2000賞の文化特別賞を受賞。07年のベネチア国際映画祭では「監督・ばんざい!賞」が新設され第1回目の受賞者となる。最新作は『アキレスと亀』(08)。

■ 黒沢清
1955年兵庫県生まれ。立教大学在学中より8mm映画を撮り始め、長谷川和彦、相米慎二に師事したのち、83年『神田川淫乱戦争』で商業映画デビュー。以後、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(85)『地獄の警備員』(92)『復讐 THE REVENGE』シリーズ(96)等を監督し、97年の『CURE』は世界各地の映画祭で上映された。その後も『ニンゲン合格』(98)『カリスマ』(99)『回路』(00/カンヌ国際映画祭批評家連盟賞受賞)『アカルイミライ』(02/カンヌ国際映画祭コンペティション正式出品)『ドッペルゲンガー』(03)『LOFT』(05)『叫』(06)『トウキョウソナタ』(08/カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞受賞)など連続して作品を発表し続けている。

■ 是枝裕和
1962年、東京生まれ。主なテレビ作品に「しかし…」(91)、「もう一つの教育〜伊那小学校春組の記録〜」(91)などがある。95年、初監督した映画『幻の光』が第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞等を受賞。2作目の『ワンダフルライフ』(98)は、各国で高い評価を受け、世界30ヶ国、全米200館での公開と、日本のインディペンデント映画としては異例のヒットとなった。
04年、監督4作目の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞し、話題を呼ぶ。その後も『花よりもなほ』(06)、『歩いても 歩いても』(08)などを発表。最新作はカンヌ映画祭ある視点部門で上映された『空気人形』(09)。

■ 寺島進
1963年生まれ、東京都出身。86年『ア.ホーマンス』でスクリーンデビュー。『ソナチネ』(93)、『HANA-BI』(98)、『BROTHER』(01)など北野武作品で強い存在感を放つ。
主な映画出演作品に、『おかえり』(95)、『ワンダフルライフ』『御法度』(99)、『空の穴』(01)、『幸福の鐘』(03)、『交渉人 真下正義』(日本アカデミー賞 優秀助演男優賞)『有頂天ホテル』(05)、『ぐるりのこと。』『歩いても歩いても』『アキレスと亀』(08)など。
また、最近ではテレビドラマにも積極的に出演、役柄の幅を広げている。テレビ出演作品では、『富豪刑事』『逃亡者 木島丈一郎』(05)、『アンフェア』『怨み屋本舗』(06)『薔薇のない花屋』『コード.ブルー』『流星の絆』(08)など。Web連載から始まった「アニキに聞けよ」は単行本として刊行された。

■ 西島秀俊(にしじまひでとし)
1971年生まれ、東京都出身。94年『居酒屋ゆうれい』でスクリーンデビュー。主な作品に、『2/DUO』(97)、『ニンゲン合格』(99)、『Dolls』『ラストシーン』(02)、『帰郷』『カナリア』『メゾン・ド・ヒミコ』『さよならみどりちゃん』(05)、『好きだ、』『三年身籠る』『LOFT』『大奥』(06)、『フリージア』『神童』(07)、『休暇』『東南角部屋二階の女』(08)などがある。2009年も『蟹工船』『ゼロの焦点』等、出演作が続いた。
公開待機作には『サヨナライツカ』(10・イ・ジェハン監督)。また、TVでも『朝の連続テレビ小説 純情きらり』『アンフェア』(06)、『ジャッジ』(07)、『ジャッジII』(08)など、活躍の場を広げている。


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