デイリーニュース
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2005年11月27日

11.27. クロージングセレモニー

9日間にわたって開催された第6回東京フィルメックスも最終日、
アボルファズル・ジャリリ監督の『フル・オア・エンプティ』の上映前に授賞式が行われた。

審査結果発表に先立ち、林ディレクターから「連日通っていただいた観客の皆様、作り手の皆様、審査委員の方々、映写字幕チームの方々、ここにいる全ての皆様に心から感謝いたします。80名のボランティア・スタッフの皆様もありがとうございました。映画は人生を、また心を豊かにしてくれます。引き続き皆様に素晴らしい映画をご紹介できるよう力を尽くします。来年11月の第7回東京フィルメックスでまたお会いしましょう」と挨拶。そして審査員の西島秀俊氏、フレッド・ケレメン氏、マリアン・レビンスキー氏、エリカ・グレゴール氏、審査委員長のアボルファズル・ジャリリ氏が登壇し、各賞が発表された。

まずは、観客の投票によって決まるアニエス・ベー観客賞が、ウィルソン・イップ監督の『SPL<殺破狼>』に授与された。次回作の撮影のため来日できなかったウィルソン・イップ監督の代理で、配給元のメディア・スーツの千葉氏がコメントを読み上げた。「この受賞を光栄に思っています。今回の受賞を観客の皆様からのメッセージと受け止め、今後の映画製作に全身全霊を捧げて取り組みます」

続いて発表されたのは、審査員特別賞(コダックVISIONアワード)に輝いたイン・リャン監督の『あひるを背負った少年』。「初監督をされたイン・リャン監督への支援の気持ちを込めて」というマリアン・レビンスキー氏の祝言に、イン・リャン監督は「私に審査員特別賞をくださったということは、映画を撮り続けなさいという激励のお言葉でしょう。本当にありがとうございます。そしてまた、ボランティアでこの撮影に参加してくださった出演者の人たち、陰ながら支えてくれた人たちに、心からの感謝を捧げたいと思います」

そして、最優秀作品賞は小林政広監督の『バッシング』に。エリカ・グレゴール氏から「描かれたテーマの重要性を評価した」と賛辞を送られた小林政広監督は通訳を従えて登壇。「オフィシャルの席なのでフランス語で挨拶をします」と会場を笑いで包み、「今回の授与を光栄に思っています。審査員の皆様、そして『バッシング』を選んでくれた東京フィルメックスの皆様に感謝いたします」と喜びを述べた。

最後に審査委員長のアボルファズル・ジャリリ氏が「正直に心を込めてこの映画祭で戦った人たち、裏で働いているたくさんの人たち、ディレクターの林さんと市山さん、映画祭を支えてくれたスポンサーの方々、審査員の皆さんひとりひとりにお礼を言いたい。そして観客の皆さんに心からお礼を申し上げたい」と感謝の言葉を述べ、盛大な拍手とともにクロージング・セレモニーは幕を閉じた。

(取材・文:北島恭子)

投稿者 FILMeX : 2005年11月27日 18:30


 
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