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2005年11月19日

オープニングセレモニー

今年で第6回を迎える東京フィルメックスは林加奈子ディレクターの開会宣言で和やかに幕を開けた。まずは林ディレクターから「同映画祭の特集企画『生誕百年特集 映画監督 中川信夫』が来年のベルリン映画祭と香港映画祭で上映されることが決定した」という報告と、フィルメックスを支える国内外の関係者、多くの観客へ感謝の辞が述べられた。

続いて市山尚三プログラム・ディレクターより5人の審査員が紹介され、特別招待作品『落ちる人』のドイツ人監督フレッド・ケレメンさん、スイスの映画史家でキュレーターのマリアン・レビンスキーさん、ドイツの映画祭コーディネーターのエリカ・グレゴールさん、俳優の西島秀俊さん、クロージング作品『フル・オア・エンプティ』のアボルファズル・ジャリリ監督が登壇。審査委員長という重責を担うアボルファズル・ジャリリ監督は「イラン人は判断するのが苦手」と冗談を交えながら挨拶。

最後にオープニング作品『スリー・タイムズ(仮題)』のホウ・シャオシェン監督がステージに登場。満員の会場から大きな拍手で迎えられた監督は「若い監督を応援すると同時に古い作品も観させてくれる素晴らしい映画祭。アジアで重要な映画祭になることを祈っています」。
ホウ・シャオシェン監督が審査委員長を務めた第2回東京フィルメックスで、審査員特別賞を受賞したのが今回の審査委員長のジャリリ監督(『少年と砂漠のカフェ』)。そんなお2人が壇上で握手を交わす姿も印象的だった。

(取材・文:北島恭子)

投稿者 FILMeX : 2005年11月19日 18:30


 
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