上映作品

『四月』
April(აპრილი)

東京フィルメックス・コンペティション

作品詳細

フランス、イタリア、ジョージア / 2024 / 134分
監督:デア・クルムベガスヴィリ( Dea KULUMBEGASHVILI )

ジョージアでは、妊娠12週までの処置であれば堕胎手術は本来合法ではあるものの、社会的、あるいは政治的な圧力によって、それが実質的に違法状態になっているという。そんな保守的な社会において、多大なリスクを冒しつつ、他に選択肢を持たない女性たちを戸別訪問し、使命感のみに突き動かされながら、処置や手術を続ける一人の産婦人科医の姿をこの作品は描いている。社会的にも精神的にも孤立し、内面を蝕まれ、次第に心身のバランスを失っていく彼女の姿が、超現実的な描写を交えつつ捉えられていくのだが、その描写の強度や厳密さには誰もが圧倒させられるはずだ。パンデミックのために未開催に終わった2020年のカンヌ映画祭において入選の証である「カンヌ・レーベル」を与えられ、同年にサン・セバスチャン映画祭で最優秀作品賞を受賞した『BEGINING ビギニング』に続くデア・クルムベガスヴィリの長編第2作。本作はヴェネチア映画祭のコンペティション部門で初上映され、特別審査員賞を受賞した。

監督:デア・クルムベガスヴィリ( Dea KULUMBEGASHVILI )

トビリシを拠点とするジョージアの監督・脚本家。2014年の初短編作「Invisible Sapes」はカンヌ映画祭の短編コンペティション部門に出品され、カンヌ映画祭の公式コンペティション部門に出品される初のジョージア作品となった。短編2作目「Léthé」は2016年のカンヌ映画祭監督週間に出品。

初長編『BEGINING ビギニング』は2020年のカンヌ映画祭に選出され、サン・セバスチャン映画祭では最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、女優賞の4冠に輝き、トロント映画祭ではFIPRESCI賞を受賞し、ニューヨーク映画祭や釜山映画祭にも出品。同作は2021年のアカデミー賞国際長編映画賞のジョージア代表にも選ばれた。

上映スケジュール

11月27日(水)20:55 -

ヒューマントラストシネマ有楽町

11月30日(土)14:30 -

丸の内TOEI

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