東京フィルメックス25周年の軌跡
TOKYO FILMeX 2014 コンペティション部門上映作品
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韓国 / 2014 / 119分監督:チョン・ジュリ( JUNG July )協力:JAIHO
主人公はソウルから港町ヨスに派遣されてきた女性警察官ヨンナム。地方都市の習慣になじめずに孤独な日々を送っていたヨンナムは、近所に住む少女ドヒと知り合う。母親が蒸発し、義父と祖母に暴力をふるわれているドヒを救おうとするヨンナム。だが、ある日、ヨンナム自身の過去が人々に明らかになり、ヨンナムは窮地に陥る……。DV(家庭内暴力)、セクシャルマイノリティに対する偏見、外国人の不法就労問題など、韓国社会に内在する様々な社会問題を絡めつつ、社会から阻害された二人の女性の力強いドラマを作り上げたのはこれが長編デビューとなるチョン・ジュリ。名匠イ・チャンドンがプロデュースを担当した。カンヌ映画祭「ある視点」部門で上映された。
監督:チョン・ジュリ( JUNG July )
1980年、韓国麗水市生まれ。成均館大学校映像学科を卒業後、映像メディア全般の学問的な特性を研究する中で自然と映画に出会う。韓国芸術総合学校に入学し、映画を専攻した。初長編監督作品『私の少女』(2014)は第67回カンヌ映画祭ある視点に出品され、多くの海外メディアから関心を集め、『扉の少女(仮題)』というタイトルでその年の第15回東京フィルメックスでも上映された。長編デビュー作が海外の観客の共感を得られた注目の女性監督である。
11月17日(日)21:00 -
ヒューマントラストシネマ有楽町