上映作品

『コンプリシティ/優しい共犯』
(上映時タイトル:『コンプリシティ』)
Complicity

東京フィルメックス25周年の軌跡

TOKYO FILMeX 2018 特別招待・観客賞受賞作品

© 2018 CREATPS / MYSTIGRI PICTURES

作品詳細

日本、中国 / 2018 / 116分
監督:近浦 啓( CHIKA-URA Kei )
製作:クレイテプス

中国河南省から技能実習生として日本に働きに来たチェン・リャンは、研修先企業から失踪し、不法滞在の身となる。故郷の母には研修を続けていると偽りながら斡旋される窃盗に手を染めていたチェン・リャンは、ひょんなことから他人になりすまし、山形の小さな蕎麦屋に住み込みで働き始める……。数々の国際映画祭で評価された短編映画を監督してきた近浦啓の長編デビュー作品は、一つの社会問題にもなった海外からの技能実習生を扱った作品だ。主役のチェン・リャンを演じるのは、グー・チャンウェイ監督作品『孔雀 我が家の風景』(03)で鮮烈なデビューを飾ったルー・ユーライ。厳格な蕎麦屋の店主を藤竜也が好演している。トロント国際映画祭でワールド・プレミア上映された。

Photo: Tetsuya Arai

監督:近浦 啓( CHIKA-URA Kei )

映画監督。2018年、『コンプリシティ/優しい共犯』で長編映画監督としてデビュー。第43回トロント国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、第23回釜山国際映画祭、第69回ベルリン国際映画祭など、多くの国際映画祭に選出され、日本では第19回東京フィルメックスで観客賞を受賞。2020年に全国劇場公開された。2023年、長編第2作『大いなる不在(英題:GREAT ABSENCE)』が完成し、第48回トロント国際映画祭、第71回サン・セバスティアン国際映画祭、共にコンペティション部門にノミネートされる。サン・セバスティアン国際映画祭では、最優秀俳優賞(藤竜也)、アテネオ・ギプスコアノ賞のダブル受賞を果たす。翌年2024年、USプレミア上映の第67回サンフランシスコ国際映画祭では、長編実写映画コンペティションの最高賞であるグローバル・ビジョンアワードを受賞。

上映スケジュール

11月15日(金)21:00 -

ヒューマントラストシネマ有楽町

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