上映作品

『カム・ヒア』
Come Here

Filmmakers’ Homecoming

作品詳細

タイ / 2021 / 69分 /
監督:アノーチャ・スウィチャーゴーンポン( Anocha SUWICHAKORNPONG )

旧日本陸軍の強制労働によって何万人もの命が落とされたタイ西部のカンチャナブリにある「死の鉄道」記念碑を訪れる四人の若者と、友人が謎の失踪をし、彷徨う一人の女の姿を並行して描く。ベルリン映画祭フォーラム部門にてプレミア上映。日本では福岡のAsian Film Jointにて監督の特集上映の一環として初上映された。

監督:アノーチャ・スウィチャーゴーンポン( Anocha SUWICHAKORNPONG )

タイの社会・政治史に影響を受けた作品を制作し続けている映画監督。これまでニューヨークのMuseum of the Moving Imageやトロント映画祭シネマテーク、モントリオールのCinema Moderne、ブラジルのOlhar De Cinemaで監督作品の特集も実施された。長編監督第2作目『暗くなるまでには』は1976年にタイ国軍と極右組織によるバンコクのタマサート大学で起きた学生虐殺事件を描き、ロカルノ映画祭でのプレミア上映後もトロント映画祭、BFIロンドン映画祭、ウィーン映画祭、ロッテルダム映画祭をはじめ世界中の映画祭で上映された。同作は作品賞と監督賞を含むタイ国内での映画賞を3つ受賞し、2017年にはアカデミー賞外国語映画賞へのタイのエントリー作品に選ばれた。初長編監督作品『ありふれた話』(2009)はロッテルダム映画祭タイガー・アワードをはじめ、数々の賞を受賞。同作ではタイの政治状況を寓話的に捉え、父親と下半身付随の息子の関係性を描いている。イギリスのベン・リヴァースとの共同監督作品である長編第3作目『Krabi 2562』はタイ南部の町を描き、ロカルノ映画でプレミア上映された。コロンビア大学で修士号を取得し、卒業制作の『Graceland』はカンヌ映画祭に出品された初のタイの短編映画となった。2017年にはVisra Vichit-Vadakanとアーティット・アッサラットと共に東南アジア映画を支援するPurin Picturesを設立。2018年から2020年にかけてはハーバード大学の芸術・映画・映像学学部で客員教授を務め、2019年にはPrince Claus Laureateを授与された。

上映スケジュール

11月4日(土)21:00 -

ヒューマントラストシネマ渋谷

11月6日(月)18:30 -

ヒューマントラストシネマ渋谷

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