上映作品

『ホワイト・ビルディング』
White Building

Filmmakers’ Homecoming

作品詳細

カンボジア、フランス、中国、カタール / 2021 / 90分
監督:ニアン・カヴィッチ ( NEANG Kavich )

1963年にプノンペンに建造された集合住宅「ホワイト・ビルディング」。建物の取り壊しの期日が近づく中、それまで青春を謳歌していた青年と、その家族の姿が描かれる。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門でワールドプレミア上映された。日本では東京フィルメックスのコンペティション部門で初上映。

監督:ニアン・カヴィッチ ( NEANG Kavich )

カンボジア、プノンペンの集合住宅「ホワイト・ビルディング」で育つ。最初に監督した2本の短編ドキュメンタリー「A Scale Boy」(10)、「Where I Go」(13)はリティ・パンがプロデューサーを務めた。2013年、釜山映画祭の「アジアン・フィルム・アカデミー」に参加、翌14年、製作会社アンチ・アーカイヴの設立に参加。15年に短編映画「Three Wheels」、「Goodbye Phnom Penh」を監督。18年に監督した短編「New Land Broken Road」はシンガポール映画祭で上映された。東京フィルメックスの「タレンツ・トーキョー」、ヴィジョンズ・デュ・リールの「ドックス・イン・プログレス」、カンヌ映画祭の「シネフォンダシオン・レジデンス」等のワークショップに参加。本作が長編第1作。現在、劇映画第1作「White Building」を撮影中

監督ステートメント

プノンペンは日々変わり続けていますが、私たちの記憶は残り続けます。新たなカジノの開発のために、私の家族は2017年にホワイト・ビルディングから立ち退きました。カンボジアの悲惨な過去に悩まされていた両親の世代のように、私の世代も現代のトラウマを抱えています。本作の主人公のサムナンのように、若い世代は新たなカンボジアにより良いものを夢見ています。それでも、より大きな決断はまだ彼らの手に負えず、サムナンの両親のような人々は頑固に伝統に縛られています。しかし、この映画は私に再び想像することを可能にさせました。フィクションはサムナンを私自身の道から解放します。彼は長い眠りから目を覚まします。彼は過去を思い出しながら、未来を描きます。

上映スケジュール

11月10日(金)20:20 -

ヒューマントラストシネマ渋谷

11月11日(土)18:30 -

ヒューマントラストシネマ渋谷

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