上映作品 - 特集:ルクレシア・マルテル

沼地という名の町
/ The Swamp

11月21日(金)21:10 -HTC

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アルゼンチン、スペイン / 2000 / 103分 /
監督:ルクレシア・マルテル(Lucrecia MARTEL)

アルゼンチン北部のサルタ州の湿地帯を舞台に、荒れ果てた屋敷で蒸し暑い夏を過ごす退廃的なブルジョワ家族を描いた作品。物語は中年女性であるメチャと、その夫の家を中心に展開する。アルコール依存症気味のメチャは、親戚のタリスとその子供たちと共に別荘で夏を過ごすことになるが、タリスもまた不安定な精神状態を抱えている。無気力で怠惰な大人たち、独自の遊びや冒険を求める思春期の子供たち、そして先住民の使用人たちの姿が湿度の高い夏の空気を背景にして描かれ、家族間の緊張関係や性的抑圧、階級間の軋轢が次第に露わになっていく。そして、ある少年が起こす事故が、この閉塞した日常に一石を投じることになるが……。2001年のベルリン国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され、アルフレッド・バウアー賞を受賞。

This film will be screened with Japanese subtitles only.

©Eugenio Fernández Abril

監督:ルクレシア・マルテル(Lucrecia MARTEL)

1966年アルゼンチン・サルタ州生まれ。初長編『沼地という名の町(La Ciénaga)』(2001)でベルリン映画祭アルフレッド・バウアー賞、サンダンス・NHK国際映像作家賞などを受賞。『The Holy Girl』(2004)と『頭のない女(The Headless Woman)』(2008)がカンヌ映画祭コンペに選出。『サマ(Zama)』(2017)は祖国のアカデミー賞で作品賞、監督賞などを受賞。『私たちの土地(Landmarks)』(2025)は初の長編ドキュメンタリー。

上映スケジュール

11月21日(金)21:10 -

ヒューマントラストシネマ有楽町

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