監督:ロウ・イエ( LOU Ye )
1965年、上海生まれ。上海大学美術学院にてアニメーションを学び、その後北京電影学院にて映画制作を学ぶ。94年、初の長編劇映画『デッド·エンド/最後の恋人』を監督するも、中国国内では2年間の上映禁止となる。2作目『ふたりの人魚』(00)はロッテルダム映画祭タイガー・アワード、また第1回東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞したが、同じく中国では上映禁止となる。現代中国映画における古典とみなされる同作は、2021年に自身の監修の元でオリジナルの16mm A-Bネガより4K復元された。
続く『パープル・バタフライ』(03)、『天安門、恋人たち』(06)、『スプリング・フィーバー』(09)は全てカンヌ映画祭コンペティションに出品。パリを舞台にした『パリ、ただよう花』(11)はヴェネチア映画祭にて上映された。『二重生活』(12)は再びカンヌ映画祭のある視点部門に出品。『ブラインド・マッサージ』(14)はベルリン映画祭コンペティション部門で上映され銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞。『シャドウプレイ』(18)は台北台湾金馬奨で、『サタデー・フィクション』(19)はヴェネチア映画祭にて上映された。