監督:リティ・パン( Rithy PANH )
カンボジアのプノンペン生まれ。クメール・ルージュ政権による大量虐殺を逃れ、1980年にパリに到着。IDHECで学ぶ。2003年の『S21, クメール・ルージュの虐殺者たち』は、1975年から1979年にかけてクメール・ルージュによって組織的に行われた抹殺政策を検証し、広く受賞したドキュメンタリーである。2006年、カンボジアにボパナ視聴覚リソースセンターを共同設立。同センターはカンボジアの視聴覚遺産のアーカイブへの保存とその専門家の養成を行っている。
2013年には監督作『消えた画 クメール・ジュージュの真実』がカンボジア映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされる。2020年の第70回ベルリン映画祭のコンペティション部門に出品された前作『照射されたものたち』は、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。また、グラセット社より出版されたクリストフ・バタイユとの共著「消去 ― 虐殺を逃れた映画作家が語るクメール・ルージュの記憶と真実」および「Peace with the Dead」を含む、数冊の本を共著者として発表している。