上映作品

『ポル・ポトとの会合』
Meeting with Pol Pot(Rendez-vous avec Pol Pot)

特別招待作品

© Dulac Distribution

作品詳細

フランス、カンボジア、台湾、カタール、トルコ / 2024 / 112分
監督:リティ・パン( Rithy PANH )

ジャーナリストのエリザベス・ベッカーが学者のマルコム・コールドウェルとジャーナリストのリチャード・ダッドマンと共に1978年にプノンペンを訪れた時の記録「When the War Was Over」を大まかに脚色したこの物語は、ポル・ポトとの独占インタビューを前に、3人のジャーナリストたちが役人たちによる厳しい統制下で、政策の施行現場を巡る様子を追う。役人たちが信奉している現実の断片は、時折、表面に亀裂が生じ、彼ら3人は、革命の教義の下で彼らが犯している恐ろしい行為を垣間見ることができるが、肝心のポル・ポトとの会合の実施はずるずると先延ばしにされていく……。色褪せたアーカイブ映像や写真、そして部分的に土人形劇を劇映画に組み合わせることで、リティ・パンは事実に基づくこの架空の物語を長く記憶に残る誠実な作品に仕立て上げている。彼はそのキャリアの大部分を、故郷カンボジアのクメール・ルージュによる大量虐殺の時代を探求することに捧げてきたが、本作はそうした作品群に重要な側面を加えるものになるはずだ。カンヌ映画祭のカンヌ・プレミア部門で初上映された。

© Dulac Distribution

監督:リティ・パン( Rithy PANH )

カンボジアのプノンペン生まれ。クメール・ルージュ政権による大量虐殺を逃れ、1980年にパリに到着。IDHECで学ぶ。2003年の『S21, クメール・ルージュの虐殺者たち』は、1975年から1979年にかけてクメール・ルージュによって組織的に行われた抹殺政策を検証し、広く受賞したドキュメンタリーである。2006年、カンボジアにボパナ視聴覚リソースセンターを共同設立。同センターはカンボジアの視聴覚遺産のアーカイブへの保存とその専門家の養成を行っている。

2013年には監督作『消えた画 クメール・ジュージュの真実』がカンボジア映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされる。2020年の第70回ベルリン映画祭のコンペティション部門に出品された前作『照射されたものたち』は、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。また、グラセット社より出版されたクリストフ・バタイユとの共著「消去 ― 虐殺を逃れた映画作家が語るクメール・ルージュの記憶と真実」および「Peace with the Dead」を含む、数冊の本を共著者として発表している。

上映スケジュール

11月24日(日)10:00 -

丸の内TOEI

11月28日(木)12:40 -

丸の内TOEI

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