上映作品

『火の娘たち』
The Daughters of Fire

特別招待作品

作品詳細

ポルトガル / 2023 / 8分
監督:ペドロ・コスタ ( Pedro COSTA )

3つに分割されたシネマスコープ画面。それぞれの画面には一人ずつ異なる女性が映され、噴火する火山が身近に迫るそれぞれの場所で、彼女たちは孤独や苦難、仕事の苦労、そして不屈の精神について歌う。極めてコスタ的ともいえる幽玄な照明が用いられた、美しく、そして地獄のようでもある絵画的な画面に、賛美歌のような優美な音楽が伴われた異形のミュージカル映画。そして映画はフォゴ島の50年代の火山噴火の様子を捉えた16㎜アーカイブ映像と、火山岩で建てられた家のイメージで締めくくられる。カンヌ映画祭で特別招待作品として上映された。

監督:ペドロ・コスタ ( Pedro COSTA )

リスボンに生まれ、歴史の専攻を中断して、詩人であり映画位監督のアントニオ・レイスが指導するリスボン映画学校の授業に参加した。

初監督作品『血』は1989年のヴェネチア映画祭批評家週間で初上映された。カーボベルデで撮影された長編第2作『溶岩の家』は1994年のカンヌ映画祭ある視点部門に出品。続く『骨』は1997年にヴェネチア映画祭で上映され、オセッラ・ドーロを受賞。

他の長編作品には『ヴァンダの部屋』(2000)、『映画作家ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(2001)、2006年のカンヌ映画祭コンペティション部門で上映された『コロッサル・ユース』、ジャンヌ・バリバール出演で2009年のカンヌ映画祭監督週間で上映された『何も変えてはならない』などがある。『ホース・マネー』(2014)はロカルノ映画祭で上映され、最優秀監督賞を受賞した。

『ヴィタリナ』は、2019年のロカルノ映画祭で金豹賞と女優賞を受賞。最新作である短編映画『日の娘たち』は、2023年のカンヌ映画祭特別招待作品部門に公式出品された。

上映スケジュール

11月24日(金)10:35 -

有楽町朝日ホール

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11月25日(土)19:10 -

有楽町朝日ホール

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