上映作品

『愛の名の下に』
Mistress Dispeller(以愛之名)

特別招待作品

作品詳細

中国、アメリカ / 2024 / 94分
監督:エリザベス・ロー( Elizabeth LO )

このドキュメンタリー作品では、プロの別れさせ屋の介在を通して、ある中年夫婦と若い女性の三角関係があらゆる角度から精査される。この「愛人払い」ビジネスは、夫婦カウンセリングの一種のバリエーションであり、妻が夫を不倫関係から引き離すために密かに恋愛の第一人者を雇って潜入させるというものだ。本作が三角関係の三つの角のすべてに驚くほど接近できているのは、この作品の主要登場人物である愛人払いのワン・ジェンシー、通称ワン先生の手腕によるところだという。自分の顧客をカメラの前に立たせることができた愛人払いは彼女だけで、資料によれば、残りの角の二つ、つまり夫とその不倫相手の若い女性に関しては、制作チームは当初は現代中国の愛についてのドキュメンタリーを作るという名目で彼らにアプローチしたとのこと(撮影後に、改めて全員がこの作品への出演に同意した模様)。『ストレイ 犬が見た世界』で知られる香港系アメリカ人監督エリザベス・ローの長編2作目。ヴェネチア映画祭のオリゾンティ部門で上映され、アジア映画を対象としたNETPAC賞を受賞した。

© Tom Tang

監督:エリザベス・ロー( Elizabeth LO )

香港で生まれ育ち、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学校のBFAとスタンフォード大学のMFAを取得。ドキュメンタリー監督として、IDFA、SXSW、トライベッカ、MoMAなどへの出品歴がある。

Filmmaker Magazineの「25 New Faces of Independent Film」、DOC NYCの「40 Under 40」にも選出。長編デビュー作『ストレイ 犬が見た世界』は、2020年にトライベッカで上映、Hot Docsで最優秀国際長編賞を受賞し、インディペンデント・スピリット・アワード、批評家選出ドキュメンタリー賞にノミネート。同作はマグノリア・ピクチャーズによって劇場公開され、また、「Hotel 22」、「Bisonhead」、「Mother's Day」といった短編映画監督作は、世界中の大学や図書館に収蔵されている。

上映スケジュール

11月28日(木)10:20 -

丸の内TOEI

11月29日(金)13:30 -

丸の内TOEI

note