監督:ホン・サンス( HONG Sangsoo )
1960年、ソウル生まれ。韓国中央大学で映画制作を学んだのち、カルフォルニア芸術大学、シカゴ芸術大学で美術学士号、美術修士号を取得。その後フランスに渡り、シネマテーク・フランセーズなどに通い詰めた。韓国に戻り、96 年に『豚が井戸に落ちた日』で監督デビュー。バンクーバー映画祭、ロッテルダム映画祭などで受賞を果たす。2004 年の『女は男の未来だ』がカンヌ映画祭のコンペティション部門に初選出。『アバンチュールはパリで』(08)から『へウォンの恋愛日記』(13)までは7作連続で世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)に出品されるという快挙を成し遂げた。近年の作品に『正しい日、間違えた日』(15)、『あなた自身とあなたのこと』(16)、『夜の浜辺でひとり』(17)、『クレアのカメラ』(17)、『それから』(17)、『草の葉』(18)、『川沿いのホテル』(18)があり、うち6本に出演している女優キム・ミニ(『夜の浜辺でひとり』でベルリン映画祭主演女優賞受賞)は彼の映画のミューズと呼ばれるほどの名コンビである。