上映作品

『スホ』
Sujo

特別招待作品

作品詳細

メキシコ、アメリカ、フランス / 2024 / 125分
監督:アストリッド・ロンデロ&フェルナンダ・バラデス( Astrid RONDERO / Fernanda VALADEZ )

麻薬取引の温床であるミチョアカン州の田舎で、シカリオ(殺し屋)の父のもとに生まれたスホは4歳で孤児になる。人里離れた丘の上に住む叔母ネメシアは、カルテルの掟によって命を狙われることになった幼いスホを匿い、彼女と姉妹的な関係にある友人ロザリアと、その2人の息子だけを伴って彼は育てられる。成長するにつれ、彼は親から引き継いだ血まみれの遺産について知るようになるが……。本作は暴力の連鎖の中で、一人の少年が忍耐強く自分の道を見つけようとするまでを描く成長物語。直接的な暴力は画面には殆ど映らないものの、私たち観客はそれが差し迫った避けられない前兆のように常に潜んでいるのを強く感じるだろう。リアリズムと抒情性を効果的に融合させながら、カルテルの暗躍を背景にした暴力と世代間のトラウマが巧みな脚本によって描かれている。アストリッド・ロンデロとフェルナンダ・ヴァラデスの映画作家デュオによる『息子の面影』(2020)に続く長編作品。前作に続き、本作もサンダンス映画祭で上映され、見事審査員特別賞を受賞した。

監督:アストリッド・ロンデロ&フェルナンダ・バラデス( Astrid RONDERO / Fernanda VALADEZ )

アストリッド・ロンデロとフェルナンダ・バラデスは、メキシコの脚本家、監督、プロデューサー。彼女たちは15年以上にわたる共同制作を通じ、長編映画2本「The Darkest Days of Us」(2017)と「Identifying Features」(2020)、短編映画3本「Of This World」(2010)、「In Still Waters」(2011)、「400 Bags」(2014)を制作してきた。「Identifying Features」は、サンダンス映画祭、サン・セバスチャン国際映画祭、チューリッヒ映画祭、テッサロニキ映画祭で受賞し、ゴッサム賞の最優秀国際映画賞を受賞した。『SUJO』は、彼女たちにとって3作目の長編映画となる。

上映スケジュール

11月26日(火)12:40 -

丸の内TOEI

11月29日(金)10:40 -

丸の内TOEI

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