東京フィルメックスはアジア、また全世界において、最もダイナミックで革新的な、新しい映画祭の一つです。
東京フィルメックスは毎年、アジアの国々から厳選された映画と独自性のあるレトロスペクティブといったプログラムを、観客参加型のトークセッション、セミナー、ディスカッションと共に提供しています。ディスカッションの多くが映画上映終了後の映画館で行われますが、それはとても効果的な慣例といえるでしょう。東京フィルメックスは外国からの訪問者にとって参加する意義のあるものです。なぜならここでは真の発見が生まれうるからです。また同時に、映画を愛する東京の観客達にとってもエキサイティングなイベントであります。なぜならこの映画祭以外では日本のスクリーンで上映される機会はないと思われる新たな映画を観ることができるからです。
東京フィルメックスは東京でもっとも素晴らしい映画イベントではないでしょうか。
その最大の魅力は、プログラムに一貫性があり、全上映作品を観ることができるところです。現行の多くの映画祭のように過剰な映画上映はなされていないのです。
東京フィルメックスの雰囲気はフレンドリーかつ、フレッシュで、エキサイティング、私たちを若返らせてくれ、かつその運営も素晴らしいものです。
東京フィルメックスの素敵な未来を願って!
ベルリン、2003年8月28日
エリカ・グレゴール、ウルリッヒ・グレゴール(前ベルリン国際映画祭フォーラム部門ディレクター)
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