1927年ボルネオ生まれ。1952年に日本大学芸術学部映画学科卒業後、松竹京都撮影所に入社。1954年に日活に移り、石原裕次郎主演の『俺は待ってるぜ』(57)で監督デビュー。石原裕次郎主演作『銀座の恋の物語』(62)『憎いあンちくしょう』(62)など、日活の第一線の監督として活躍。三島由紀夫原作の『愛の渇き』(67)を撮るが、日活が公開延期にしたことをきっかけに、67年に退社してフリーとなる。その後、『栄光への5000キロ』(69)『海へ See You』(88)といった海外ロケによる大作を手がける。1983年に『南極物語』を大ヒットさせ、興行記録を塗り替えた。同作は、翌年のベルリン映画祭のコンペティション部門で上映されたほか、2006年にアメリカでリメイク版が製作された。2002年75歳で死去。生涯で監督した映画は36作品。
現在、国際情報誌「SAPIO」で連載中の「THE WORLD FILMeX 映画を見れば世界がわかる」では、現在発売中の11/12号で蔵原惟繕監督特集を、スタッフがご紹介しました。今回、その記事PDFをSAPIO誌のご厚意により転載させていただきましたので、ぜひ鑑賞のガイドにお役立てください。
(なお、「マクナイーマ」は林 加奈子ディレクターが、コンペ/特別招待作品は市山尚三プログラム・ディレクターがご紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください) 「SAPIO」連載「蔵原惟繕監督特集」(PDF)