上映作品 - キーラ・ムラートワ監督傑作選

短い出会い / Brief Encounters

11/24(火)18:55 -ヒューマントラストシネマ有楽町Q&A

ゲスト

ウジェニー・ズヴォンキーヌ(審査員)

ソ連 / 1967 / 92分
監督:キーラ・ムラートワ(Kira MURATOVA)

地方都市で行政官を務める女性は、家政婦として雇った少女と奇妙な信頼関係を築く。しかし二人は知らぬ間に、旅を続けるひとりの男を同じように愛していた。真面目な都市生活者と無垢な少女。過去の甘い記憶と切ない回想が重なり合う中、男の不在が二人を結びつけ、同時にそれぞれの孤独を深めていく。

原作『草原の家』を女性の物語として翻案した、ムラートワの初の単独名義での長編。ウェイトレスとして働くナディア、市役所の上下水道担当の職員ヴァレンティーナは、二人ともさすらいの地質学者マクシムと恋に落ちており、二人は勘違いから共同生活を始めることになる。一人の男性を起点に、女性たちのそれぞれの生活が、複雑なフラッシュバックで交差する、瑞々しく先鋭的な「地方のメロドラマ」第一作。ヴァレンティーナ役の女優が見つからなかったため、ムラートワ自身が演じている。またマクシム役の歌手ヴィソツキーは、本作によって 60 年代のソヴィエトを代表する歌手として名を馳せることとなった。

監督:キーラ・ムラートワ(Kira MURATOVA)

1934 年ルーマニア生まれ。幼少期は外国映画の検閲を担当する官僚の母によって育てられる。「雪どけ」の世代として全ソ国立映画大学で映画を学ぶ。卒業後オデーサのスタジオに就任し、生涯オデーサで半世紀近くにわたり映画を制作した。初期の代表作『長い見送り』(1971)は検閲により上映を禁じられ、その後もたびたびソヴィエト政府から苛烈な抑圧を受けたが、ペレストロイカ期には超大作『無気力症シンドローム』(1989)で第 40 回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。ソヴィエト崩壊以降もウクライナ国民としてオデーサで映画製作を続け、ウクライナ国民栄誉賞などを受賞。2018 年にオデーサで逝去。

上映スケジュール

11/24(火)18:55 -

ヒューマントラストシネマ有楽町Q&A

ゲスト

ウジェニー・ズヴォンキーヌ(審査員)