東京フィルメックスとは

24回(2023年度)

上映作品

『熱のあとに』
After the Fever

東京フィルメックス・コンペティション

作品詳細

日本 / 2023 / 127分
監督:山本英 ( YAMAMOTO Akira )

自分の愛を貫くために恋人を殺そうとした過去を持つ女、沙苗。数年の服役後、彼女はお見合いの席で林業に従事する健太と出会う。ある意味で自分を檻に入れてくれる存在として、彼女は健太を受け入れ、彼と結婚する。一方で、沙苗の過去を知る健太もそのことを十分に認識した上で、結婚に踏み切ったのだった。一見平穏に見える二人の結婚生活。しかし、そこに足立という謎めいた女性が隣人として現れたことで、彼らの運命の歯車は狂い始める...。東京藝術大学大学院修了制作『小さな声で囁いて』(18)がマルセイユ国際映画祭や全州国際映画祭に出品され、注目を集めた新鋭・山本英監督の長編第2作。時おり物語は極端に振れるが、それを俳優たちの見事な演技が支えている。とりわけ自分にとっての愛の形を模索し、極限まで突き詰めようとする沙苗を演じる橋本愛の存在感が忘れがたい印象を残す。第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門でプレミア上映された。

監督:山本英 ( YAMAMOTO Akira )

1991年、広島生まれ。東京造形大学で映画を学ぶ。大学卒業後、映像制作会社で働く傍ら広島に住む祖父を撮影した『回転(サイクリング)』(15)が第38回ぴあフィルムフェスティバルに入選する。その後、東京藝術大学大学院映像研究科に進学し、映画監督の諏訪敦彦、黒沢清に師事。修了制作の『小さな声で囁いて』(18)は第29回マルセイユ国際映画祭、第20回全州国際映画祭に正式出品された。商業デビュー作である本作は第28回釜山国際映画祭

上映スケジュール

11月23日(木)14:40 -

有楽町朝日ホール

note