メイド・イン・ジャパン
日本 / 1993 / 124分 / 監督:相米慎二( SOMAI Shinji )
京都で暮らす明るく元気な小学年6年生、レンコ。しかし父親が家を出ていき、母ナズナとの二人暮らしが始まる。ナズナは新生活のための規則を作るが、レンコは変わっていこうとする母の気持ちが理解できず...。離婚寸前の両親の間で揺れ動く少女が、自分の中の少女と決別する瞬間を描いた傑作。大人不在の世界で少年や少女があてどもなく彷徨い、その結果成長するという極めて相米的なモチーフが、最も高い完成度で結実した作品でもある。1993年に日本で劇場公開され、カンヌ映画祭「ある視点」部門でも上映。それから30周年に当たる今年、35㎜オリジナル・ネガフィルムから4K解像度によるデジタル修復作業が行われ、8月から9月にかけて開催された第80回ベネチア国際映画祭のクラシック部門(Venice Classics)にてプレミア上映され、最優秀復元映画賞を受賞した。
監督:相米慎二( SOMAI Shinji )
1948年1月13日、岩手県盛岡市生まれ。大学中退後、日活の助監督として契約。 1980年「翔んだカップル」で映画監督としてデビュー。翌年「セーラー服と機関銃」を監督し、その年の邦画で興行収入 1 位となる大ヒットを記録した。映画初出演となる新人、子役を積極的に登用し、長廻しを特徴とした独特の演出手法により数々の傑作を連発。
11月20日(月)18:55 -
ヒューマントラストシネマ有楽町