午後はいよいよ観客の皆さんを迎えての上映会になります。
お弁当を急いで食べて上映会の役割分担を決めました。
上映会全体を仕切る舞台監督ひとりと、総合司会のふたりを選んだ後、残りのみんなは「受付」「映写」「照明・音響」「会場作り」「舞台進行」「プログラム制作」などに分かれ、それぞれ大人スタッフから具体的な仕事の中身を教えてもらいました。
一通りやることがわかったら舞台監督の進行のもと、上映会のリハーサルを行いました。なかなか上手く進まない状況に、中江監督が出て来てなんとかリハーサル終了。と、ともに大人スタッフの出番はここまで。上映会本番は子どもたちの手で運営され、大人スタッフは保護者の方々と同じように観客として参加します。
上映会は、当初の予定時刻を少し過ぎたところで受付が始まりました。観客は受付班が限られた時間で作ったチケット(整理番号つき!)とプログラム班が作成した手作りプログラムを受け取り場内に入ります。
上映会場となった教室は、本物の映画館のように照明が薄暗く落とされ、たくさんのいすが並べられていました。客席は前から順に埋まっていき、上映開始直前には約100席用意した座席がほぼ満席となりました。予想以上に多いお客さんにプログラムが足りなくなるというハプニングも。
<「映画」の時間>上映会は、「本日はお越しくださりありがとうございます」という総合司会の挨拶から始まりました。
一本目の上映はドキュメンタリーB班による『I L♡VE 十番』。
上映前に班の代表者が作品の説明をし、上映後に班のメンバー全員が前に出て自己紹介をした後、観客のみなさんからの質問に答えるQ&Aを行いました。これを子どもたちが決めた上映順に繰り返しました。
上映順
1.『I L♡VE 十番』(ドキュメンタリーB)
2.『走れ!!発電少女』(ドラマB)
3.『たからもの』(個人ドキュメンタリー)
4.『いろいろな愛』(個人ドキュメンタリー)
5.『みなと区の中心で愛を探せ』(ドキュメンタリーC)
6.『竜崎探偵事務所 事件ファイル〜2つのエンゲージリング〜』(ドラマA)
7.『KISSしておねがい♡』(ドキュメンタリーA)
すべての班の上映が終わったところで司会が挨拶をし、上映会は無事終了。
リハーサルはなかなかうまくいきませんでしたが、本番はスムーズに進み、子どもたちの底力をみた気がしました。
子どもたちの手による上映会終了後は、今回特別講師を務めてくださった中江裕司監督から各班の作品に対する講評をいただきました。
最後に子どもたちは、慶應義塾大学の校舎のひとつである南館に移動して、みんなで記念撮影をして解散となりました。
こうして3月の4日間を使って行われた映画制作ワークショップ<「映画」の時間>は幕を閉じました。
みんなひとりひとりが、それぞれの形で映画に興味を持ってくれるような機会になったのならうれしいです。
(報告者:三宅)