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2009年03月17日 3/15(日) 初日レポート

いよいよ、第2回<「映画」の時間>が始まりました。
土曜日までの雨模様から一転、気持ちの良い晴れになりました。約40名の子どもたちがお父さんやお母さんと一緒に、会場となる慶応義塾大学に集まってきました。今日からの5日間で映画を完成させます。みんな、期待と不安で少し緊張の面持ちです。


あいさつのあとは、自己紹介代わりのゲームです。まずは大きな部屋を一斉に動き回りながら、視線を交わしてぶつからないようにします。大きな手拍子の合図で、鳴った数だけ友だちと手をつなぎ、その場にしゃがみます!
うまくするには周りを気にしながら、友だちとちゃんと目を合わせることが大切です。
血液型を使ったゲームにも挑戦!
次に、いくつかのグループに分かれて輪になり、隣から隣へ、順に自分の名前を付け足していきながら自己紹介をしていきます。これで、みんなの名前が覚えられたかな。
そして、同じように今度は隣の動きをリズミカルに真似していきます。
つづいて、篠崎誠監督から「5W1H」の説明がありました。そして、各チームに配られた紙に「だれが」「どこで」「なにをした」をバラバラに書きだし、シャッフルして発表する、というゲームでお話を作りました。思いもしないお話に、みんな爆笑の連続です。最初の緊張はすっかりほぐれてきたようです。


お昼の休憩に入る前に、篠崎さんから今年の撮影テーマが発表されました。
「食べる」
どんな映画ができるのでしょうか。お昼ご飯を食べながら、「食べる」について考えます。

お弁当の時間が終わって、午後からの授業。
撮影の準備に取りかかります。
まずはチーム分け。5つの班が発表されます。それぞれ教室に分かれて自分たちが作りたい映画を考えていきます。

【ドラマA】
チームカラー緑のドラマA班。チーム名は「松坂牛の国X」
ある王国が、ひとつのきっかけから王様が率いる松坂牛の国と女王が率いるお菓子の国に分裂して、戦争を始めてしまいます。しかし、その裏にはある陰謀が…。立ち上がったそれぞれの国のヒーローとヒロインが、両国を仲直りさせようと奮闘します。果たして2つの国の運命はいかに?という、壮大なファンタジーです。
最初から物語の大枠が決まっていて、戦争の武器やキャラクターについても活発なアイディアが飛び交います。3つのドラマ班の中では、唯一キャストやスタッフまで決まりました。


【ドラマB】
チームカラー白のドラマB班。チーム名は「ごはちゃんズ」
時代劇がやりたい、という男の子のアイディアをもとに「毒まんじゅうを食べた男が死ぬ」という冒頭から、最後にはハッピーエンドで終わるというところまで決まりました。そして、その物語の途中の部分を考えていきます。被害者の奥さんや部下、探偵や悪代官、警察、果てはペガサスなどなど…しかし、たくさんアイディアは出てくるものの、登場人物の関係性を考える面白さについつい脱線してしまい、なかなか大筋が決まりません。そして、最後の最後には、時代劇であることもやめてしまいました。
さて、来週から始まる撮影には無事に取りかかれるのでしょうか。


【ドラマC】
チームカラー黄色のドラマC班。チーム名は「銘菓 SKY TOKYO」(仮)
3つのドラマ班の中でも中学生の割合が高く、やや年齢の高いチームとなりました。出て来るアイディアも他と比べて、メッセージ性を持ったテーマが多くあがりました。しかし、C班もひとつの物語にまとめることに難航します。ようやく"好き嫌いクエスト"というキーワードから、"食べること"を冒険ファンタジーにアレンジする、という方向性が見えてきました。そこで、キャンパス内を歩き回って、物語の舞台となりそうな場所を探したり、風景からストーリーのアイディアを得ようとシナハンをしました。最後には猛烈な追い込みで物語の大枠が決定しましたが、スタッフやキャストを決めるにはいたらず時間切れとなりました。


【ドキュメンタリーD】
チームカラー水色のドキュメンタリーD班。チーム名は「イート」
「麻布にいる外国人に街頭でインタビューをして、最終的にはその人のお宅にお邪魔して食事を一緒にする」というゴールを設定しました。続いてどんな質問をするのか、そしてどういう風に組み立てていけば、「お宅にお邪魔する」という高いハードルを越えられるのか、質問の順番を工夫してみたりします。カメラの講習のあとには、実際にキャンパスの中でインタビューと機材の扱い方の練習をどんどん重ねていきました。
さて首尾よく親切な外国人が見つかるのか、そして突撃インタビューが出来るのか、さらにお宅にお邪魔できるのか…すべては来週の頑張り次第です。


【ドキュメンタリーE】
チームカラー赤のドキュメンタリーE班。チーム名は「塩ラーメン」
こちらもたくさんのアイディアが出てきましたが、どの子どもたちも気になるのは「食べ物屋」。おすすめの店を聞いたり、食べ歩きをしてのランキングなど、テレビ番組に影響を受けたアイディアが出てきましたが、最終的に決まったのは、お店に行って「試食させてください」という突撃取材。もちろん、試食させてもらうだけでなく、子どもたちの知りたいことをどんどん聞き出していきます。
こちらもDチームと同じく、取材の練習を重ねていきます。
親切なお店は見つかるのか、子どもたちの交渉は首尾よくいくのでしょうか。


【カメラ講習】
プロのカメラマンとして現場で活躍中の山田達也さんが、ドラマ班、ドキュメンタリー班それぞれに、カメラや機材の扱い方を教えてくれました。みんな真剣なまなざしで、初めて手にする本物の撮影機材に少し興奮気味です。実際に手にすると、どれも大きくて重いことに驚きました。壊さないように慎重に、そしてうまく扱えるように練習です。
来週までに忘れてしまわないように、しっかり復習しましょう。


【子どもメイキング班】
今年は初めての試みとして、昨年の経験者のうち希望者が子どもメイキング班として、日替わりでワークショップを記録撮影します。初日は3人の子どもたちが、カメラとペンを手に、5つの班を行ったり来たりの取材に走り回りました。
子どもたちからのレポートも後日ブログでご紹介いたします。


さぁ、準備がばっちりのチームも、まだまだのチームも、20日には撮影が始まります!
ただいまの週末降水確率は40%…ばっちり晴れるように、てるてる坊主にお願いをしましょう。
(報告者:岡崎 匡)

投稿者 FILMeX : 2009年03月17日 10:53


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主催:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
助成:港区文化芸術振興基金助成事業
後援:港区教育委員会(申請中)
協力:国立新美術館 政策研究大学院大学教育政策プログラム 特定非営利活動法人映画美学校 慶應義塾大学岩渕研究室
    ちいさなひとのえいががっこう

「映画」の時間に関してのお問い合わせは→東京フィルメックス事務局 担当:岡崎、金谷
電話: 03-3560-6394 FAX: 03-3586-0201 メール:eiganojikan@filmex.net
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