2010年03月17日
第3回<「映画」の時間> 初日レポート
・3月13日(土)―1日目 於:国立新美術館 講堂
いよいよ始まった<「映画」の時間>。5日間という限られた時間の中で、みんなでアイディアを出し合い、協力して1本の映画を作ります。
今年の特別講師は崔 洋一監督。どんな映画の秘密が聞けるのか、みんな興味しんしんです。
最初は初対面の友だちばかりの中、やや緊張していた子どもたちも、体を使って自己紹介を兼ねたミニゲームをしたり、崔監督が教えてくれた「手カメラ」で映画つくりの基本を教わって、お昼ご飯を食べる頃には、すっかりリラックスした雰囲気になりました。
午後からはアルベール・ラモリス監督が製作したフランス映画「赤い風船」をみんなで鑑賞。そのあとには、崔監督からのお話を聞き、みんなの感想を出し合いました。
ドラマとドキュメンタリーの班分けも終わり、崔監督から「大人と子ども」という撮影のテーマが発表されました。
かんたんなようで、とても難しいテーマ。どんなふうに料理するかは、子どもたちの腕のみせどころです。
続いて班ごとに分かれて撮影の準備です。
各班で行われた内容については、指導にあたったサポーター(大人スタッフ)からの報告です。
◎ドラマA班
「強い意見に流されて決めるのが議論じゃないよ」という崔監督の言葉を受け止めて(?)6人のメンバーがコーチのもとに集まるや早速活発な議論が始まりました。
サスペンスがいい、メルヘンだけはやだ、主役がいい、悪役をやりたい、などなど、みんなやりたいことがそれぞれあり簡単にはまとまりません。
終盤になって実際にカメラやマイクなど機材の使い方を一人一人教わる時間もあっ
て、映画を撮る実感がわいてきたようです。少しずつみんなで意見を譲り合いつなぎ合わせて、悪人とタイムマシンの出てくる大まかなストーリーができてきました。
キャストとスタッフも(監督以外・・)大体決まりました。(報告:KA)
◎ドラマB班
初日は、だいたいの話の流れを作ることに費やされました。
ある男の子が提案したストーリーにみんなが賛成し、そこからお話をふくらませようとしましたが、なかなか上手くいきません。
それぞれが考えていることを紙に書いて整理し、発表しましたが、今度は、2日間では取り終えることが難しそうな壮大なお話になってしまいました。
ひとりひとりが意見を出しながら大まかな話の筋道が見えてきたところで、配役を決めました。人数が少ないので、ひとりが何役も担当します。
最後に、各自がこの映画を作るために必要な小道具は何かを考え、次回持ってくる物を分担してドラマB班の1日目は終了しました。(報告:MR)
◎ドラマC班
大人と子どものちがいは? 大きくなると、何が変わる?それとも変わらないものはある?という話し合いから、小さいときに出会った男の子と女の子が、大人になって再会したらどうなるか?というお話が生まれました。
途中で行き詰ってしまったので、ストーリーをふくらませてもっともっとおもしろくしてくるのが宿題です!(報告:YA)
◎ドキュメンタリーD班
マエストロ(崔監督)から与えられたテーマは「大人と子供」。
大人と子供の違いって何?という問いから話し合いがスタート。働かずに遊んでいられるからずっと子供のままでいたい!という男子チームとは対照的に、大人は自由だし夢を叶えるためにも早く大人になりたい!と言う女子チーム。大人と子供のどっちが自由?どっちが楽しい?大人スタッフも巻き込んで興味深いディスカッションが展開。人はいつ子供から大人になるの?そもそもあなたは大人?子供?こんな質問を道行く人になげかけてみようという企画に決定。早速カメラを持って取材の練習へ。質問は大きな声で、リアクションをしっかり返すのがインタビューのコツ!とコーチが助言。本番でどんな答えが引き出せるのか?みんなの腕の見せ所です。(報告:HC)
◎ドキュメンタリーE班
まず、コーチが司会進行をとるかたちでメンバーにインタビュー。興味のあること、気になっていることを聞き出しながら、テーマ「大人と子ども」をどう打ち出していくか話し合いました。機材講習を終えると、映画をつくる実感がわいてきたようで、意見も少しずつ積極性を帯びてきました。
カメラや音声、インタビュー、そして監督などの担当も決めました。その後、六本木駅までロケハンへ。
ヒントを見いだしながらも具体的な案にはまとまらなかったので、「なにを撮りたいか」「どこへ行きたいか」を全員に考えてきてもらうことにしました。20日のみんなの発表に期待、です!(報告:IK)
各班の撮影準備と並行して、撮影用機材の講習と練習も行いました。
やることがたくさんあって、目のまわるような1日目でしたが、子どもたちはみんな奮闘して乗り越えました。
さて、来週は撮影本番です。好天を祈りつつ、宿題もこなして、体調もととのえ、準備ばんたんで迎えましょう!
投稿者 FILMeX : 2010年03月17日 15:07
|