11月24日、『むすんでひらいて』の上映に先立ち、高橋泉監督とキャストの並木愛枝さん、廣末哲万さん、新恵みどりさん、門林渉さんが登壇して舞台挨拶を行った。キャストですら完成版を見るのはこの日が初めてという高橋監督の新作。「今日はこの作品のワールドプレミア。みなさんが世界で最初の観客になるんですよ」という市山尚三東京フィルメックスプログラム・ディレクターの言葉に、客席は期待に満ちた雰囲気に包まれた。
「脚本を読んだ時、これが小説になったらいいのにと思うくらい面白かった」と向井役の門林渉さん。高橋監督作品は初めてという設楽役の新恵みどりさんは「ずっと探していた自分の居場所をやっと見つけた気がしました」と胸がいっぱいの様子。前作に続いての出演となったこずえ役の並木愛枝さんは「『ある朝スウプは』から3年ぶりの高橋泉の世界をみなさんと一緒に堪能したいです」と微笑んだ。
映像ユニット「群青いろ」で高橋監督と組み、自身も映画監督である廣末哲万さんは「この作品の何かしら一部分でも持って帰ってくれたら嬉しい」と語った。そして最後に高橋監督が「スクリーンに映るものをゆっくりながめてみてください」と締めくくった。
(取材・文:今井 祥子)
投稿者 FILMeX : 2007年11月24日 15:00