2010年03月24日
1週間の準備期間(充電期間?)を経て、いよいよ今日からの2日間で撮影にとりかかります。ドラマ班はみんなで考えた物語を、いくつかのシーンで描き、ドキュメンタリー班は自分たちで考えた質問内容を胸に、話し合って決めた取材先へ向かいます。
この2日間ですべての映像を撮り終えなければなりません。
■3月20日(土)―2日目 於:政策研究大学院大学、他
2日目の土曜日はお天気だったのですが、風がとても強く、特に外での撮影を実施した班は、風が吹くごうごうとした音がどうしても入ってしまうので、録音にとても苦労していたようです。
◎ドラマA班
前回みんなで考えたお話をコーチがまとめてきてくれました。それを見ながらもう一度足りない部分を考え付け加えシナリオを完成。必要な小道具、タイムマシンを手分けして作り、政研大のキャンパスをロケハンして、午前中が終了。
監督、カメラなどは演技の出番がない人が交代でやるということで、午後からは各自用意してきた衣装に着替えていよいよ撮影開始。
役者さんの走るスピードとカメラを合わせるのは難しそうでした。桜の木の下の撮影では色々な虫が出てきて演技に集中できなかったり、きっと思ったとおりに進まないこともたくさんあったと思いますが、最後まで元気に、シーン6のうち2まで撮り終えて2日目が終わりました。(報告:KA)
◎ドラマB班
朝、それぞれが小道具を入れた大きな荷物で到着。はじめに宿題だった詳細なストーリーの発表。各自アイデアはトーンの強い発言に説得される形でまとまりました。その後ロケハンでイメージをふくらませ、撮影にむけモチベーションを高めました。
午後はいよいよ撮影開始。今日の目標は全四場面のうちの二つを撮り終えること。「手カメラ」をつかって構図を探し、コーチにアドバイスを聞きながら、テストを繰り返し、自然と班にチームワークがうまれました。キャストの熱演や、つぎつぎ飛び出る撮影アイデアに大人のスタッフから感嘆の声があがることも。最終的には4割強のシーンを撮り終えることができ、まずまずの出だしとなりました。(報告:MA)
◎ドラマC班
2日目は、まず先週からの宿題だった、お話作りのアイディアを持ち寄るところから始まりました。それぞれ、全体を通して考えてきてくれたこと、ある場面について特別に描いてきてくれたこと、みんなの意見を混ぜ合わせながら、先週まで平面的だったお話が、だんだん立体的に立ち上がってきました。
あとの細かいところは、撮影しながら考えよう!ということで、午後からはいよいよ撮影本番。子ども時代と大人時代のふたつの場面があるお話のうち、子ども時代を撮り切る予定が、ちょっと間に合わなくて夕方になってしまったけど、なかなかいいスタートを切れたのではないかな? みんなの表情、手ごたえを感じてるように見えたよ!(報告:YA)
◎ドキュメンタリーD班
強風の吹きすさぶ中、六本木の街頭でインタビューを敢行。物怖じせず道行く人にどんどん声をかける子供達。小学生からご高齢の方まで(17人!)幅広い年齢層を取材することができました。
その後、今日撮った映像をマエストロと一緒にプレビュー。答えてくださった方々の真摯な言葉がとても印象的でした。(報告:HC)
◎ドキュメンタリーE班
2日目は、みんなの行きたいところを絞って、青山霊園と有栖川公園に取材に行くことに。最初は、どうやってインタビューすればいいんだろう?と不安を感じながらも、4人家族に突撃取材!1組目からやさしい人たちがしっかり答えてくれたので、みんなの足取りも軽くなりました。公園の後には、近くの広尾商店街へ。果物屋さん、銭湯、文房具屋さん、酒屋さんなど積極的にインタビューのお願いに行きました。連休ということもあって、お店も忙しくてアポは取れなかったけど、少しずつ機材の使い方や取材に慣れてきました。どんどんチームが一丸となっていくのを感じる頼もしい2日目でした。(報告:TM)
■3月21日(日)―3日目 於:政策研究大学院大学、他
夜から未明にかけて、暴風警報が発動されるほどの強風。雨の心配もあり、撮影ができるのか、とやきもきさせられましたが、参加者とスタッフの願いが通じたのか、暑いくらいの好天に恵まれました。
さて、撮影は残り1日。どの班もちゃんと撮り終えることができるのでしょうか。
◎ドラマA班
撮影二日目は、室内での撮影がメインとなりました。
連日の撮影に疲れているのでは?という心配をよそに相変わらずみなさん元気いっっぱいの様子に一安心しました。午前中からクライマックスシーンの撮影でしたが、崔監督の直接指導により緊張感ある現場が作れました。
午後には、疲れもあったのか何度か子供たちの意見がぶつかる場面もありましたが、自分たちで話し合い無事に最後までお話を取り終えることができました。(報告:SA)
◎ドラマB班
撮影二日目は、撮影最終日でもあります。朝、監督中心に、お話を完成させるために必要なシーンをホワイトボードに書きだし、残りを具体的にどう撮っていくか話し合いました。午前中にここまでは撮り終えようと決め、衣装、小道具の用意ができたらまずは外での撮影からスタート。
1日目同様、出演者が自分で考えた演技を披露し、そこに監督の指導が入ります。はじめは手カメラでいろんな角度から眺めてみて、カメラの位置を決めます。午前中には目標としていたところまで撮り終えることができませんでしたが、お昼休憩もそこそこに、午後も引き続き撮影をして、なんとか時間内に終了しました。
さて、来週、どんな映画ができあがるのでしょうか。(報告:MR)
◎ドラマC班
午前中は室内で「人形が倒れる」シーンを撮影して、すぐに外へ移動。子ども時代のシーンのクライマックスでは、大きな声をだし、体を使って熱演していました。強風にも負けない演技で、監督もその場その場で台詞の言い回しを変えたり、納得のいくまで撮影しこだわりのあるシーンが撮れました。
午後は室内でとても印象的なシーンの撮影。カメラワークに試行錯誤しながらも、少ない人数でカメラ・音声を交代しながら撮影しました。時間の経過をコマ撮りで表現することになり、自分たちで作った小道具を工夫して改良したり撮影に挑みました。みんなで順番に交代し協力しながら、なんとか時間内に全ての撮影工程を終えました。最後には拍手が起こって、みんな充実した顔つきでした。(報告:MS)
◎ドキュメンタリーD班
昨日の街頭インタビューで、大人と子どもの区別はなかなかつけ難いようだ、という発見があったD班。今日はそれを踏まえた上で、「大人の大人っぽいところ」「子どもの子どもっぽいところ」「大人の子どもっぽいところ」「子どもの大人っぽいところ」を考えてみました。
「大人になると毛穴が広がる!」「子どもはよくケンカする!」「酔っぱらうと大人でも赤ちゃん言葉になる!」「子どもでもシブいもの好きな人は大人!」と、次々と意見が出てきます。まずは煙草を吸うマエストロ(崔監督)に「大人の大人っぽいところ」の撮影をお願い。時には、D班メンバーが即興名演技を披露。ドキュメンタリー班といえども、ドラマ班顔負けの演出に大人スタッフもびっくり。
ナレーションと音響を加えて、どんな作品が出来上がるのか。来週がとても楽しみです。(報告:OS)
◎ドキュメンタリーE班
前日のインタビュー映像を確認して各自反省点、意見を発表。マエストロからのアドバイスと、話し合いでみえてきた取材目標を掲げ、ロケ地・青山霊園に出発。
最初はコーチの顔色を窺いながらだったものの、次第に取材したい人々を追っていくようになりました。元教師のおばあさん、三世代家族、石材店のおじさんなど計7組の方々にインタビューを敢行。また、取材を快諾してくれた一家のお墓掃除を手伝う一コマも。
取材を終え、子どもたちは手応えを感じているようでした。次回までの宿題は「大人と子ども」の詩作とタイトルを考えてくること。果たして自分たちのアイデアを反映させることはできるでしょうか。(報告:IK)
----------
さてさて、今週末は映画の仕上げ、そしておひろめ上映会です。
映画は作るだけでなく、見せるところまでやりとげて、ようやく「完成」です。
自信作をたくさんの人に届けることができるでしょうか。子どもたちの最後の奮闘に期待します。
投稿者 FILMeX : 14:04
2010年03月17日
・3月13日(土)―1日目 於:国立新美術館 講堂
いよいよ始まった<「映画」の時間>。5日間という限られた時間の中で、みんなでアイディアを出し合い、協力して1本の映画を作ります。
今年の特別講師は崔 洋一監督。どんな映画の秘密が聞けるのか、みんな興味しんしんです。
最初は初対面の友だちばかりの中、やや緊張していた子どもたちも、体を使って自己紹介を兼ねたミニゲームをしたり、崔監督が教えてくれた「手カメラ」で映画つくりの基本を教わって、お昼ご飯を食べる頃には、すっかりリラックスした雰囲気になりました。
午後からはアルベール・ラモリス監督が製作したフランス映画「赤い風船」をみんなで鑑賞。そのあとには、崔監督からのお話を聞き、みんなの感想を出し合いました。
ドラマとドキュメンタリーの班分けも終わり、崔監督から「大人と子ども」という撮影のテーマが発表されました。
かんたんなようで、とても難しいテーマ。どんなふうに料理するかは、子どもたちの腕のみせどころです。
続いて班ごとに分かれて撮影の準備です。
各班で行われた内容については、指導にあたったサポーター(大人スタッフ)からの報告です。
◎ドラマA班
「強い意見に流されて決めるのが議論じゃないよ」という崔監督の言葉を受け止めて(?)6人のメンバーがコーチのもとに集まるや早速活発な議論が始まりました。
サスペンスがいい、メルヘンだけはやだ、主役がいい、悪役をやりたい、などなど、みんなやりたいことがそれぞれあり簡単にはまとまりません。
終盤になって実際にカメラやマイクなど機材の使い方を一人一人教わる時間もあっ
て、映画を撮る実感がわいてきたようです。少しずつみんなで意見を譲り合いつなぎ合わせて、悪人とタイムマシンの出てくる大まかなストーリーができてきました。
キャストとスタッフも(監督以外・・)大体決まりました。(報告:KA)
◎ドラマB班
初日は、だいたいの話の流れを作ることに費やされました。
ある男の子が提案したストーリーにみんなが賛成し、そこからお話をふくらませようとしましたが、なかなか上手くいきません。
それぞれが考えていることを紙に書いて整理し、発表しましたが、今度は、2日間では取り終えることが難しそうな壮大なお話になってしまいました。
ひとりひとりが意見を出しながら大まかな話の筋道が見えてきたところで、配役を決めました。人数が少ないので、ひとりが何役も担当します。
最後に、各自がこの映画を作るために必要な小道具は何かを考え、次回持ってくる物を分担してドラマB班の1日目は終了しました。(報告:MR)
◎ドラマC班
大人と子どものちがいは? 大きくなると、何が変わる?それとも変わらないものはある?という話し合いから、小さいときに出会った男の子と女の子が、大人になって再会したらどうなるか?というお話が生まれました。
途中で行き詰ってしまったので、ストーリーをふくらませてもっともっとおもしろくしてくるのが宿題です!(報告:YA)
◎ドキュメンタリーD班
マエストロ(崔監督)から与えられたテーマは「大人と子供」。
大人と子供の違いって何?という問いから話し合いがスタート。働かずに遊んでいられるからずっと子供のままでいたい!という男子チームとは対照的に、大人は自由だし夢を叶えるためにも早く大人になりたい!と言う女子チーム。大人と子供のどっちが自由?どっちが楽しい?大人スタッフも巻き込んで興味深いディスカッションが展開。人はいつ子供から大人になるの?そもそもあなたは大人?子供?こんな質問を道行く人になげかけてみようという企画に決定。早速カメラを持って取材の練習へ。質問は大きな声で、リアクションをしっかり返すのがインタビューのコツ!とコーチが助言。本番でどんな答えが引き出せるのか?みんなの腕の見せ所です。(報告:HC)
◎ドキュメンタリーE班
まず、コーチが司会進行をとるかたちでメンバーにインタビュー。興味のあること、気になっていることを聞き出しながら、テーマ「大人と子ども」をどう打ち出していくか話し合いました。機材講習を終えると、映画をつくる実感がわいてきたようで、意見も少しずつ積極性を帯びてきました。
カメラや音声、インタビュー、そして監督などの担当も決めました。その後、六本木駅までロケハンへ。
ヒントを見いだしながらも具体的な案にはまとまらなかったので、「なにを撮りたいか」「どこへ行きたいか」を全員に考えてきてもらうことにしました。20日のみんなの発表に期待、です!(報告:IK)
各班の撮影準備と並行して、撮影用機材の講習と練習も行いました。
やることがたくさんあって、目のまわるような1日目でしたが、子どもたちはみんな奮闘して乗り越えました。
さて、来週は撮影本番です。好天を祈りつつ、宿題もこなして、体調もととのえ、準備ばんたんで迎えましょう!
投稿者 FILMeX : 15:07