2010年02月01日
昨年(2009年)の第10回東京フィルメックスで最優秀作品賞に輝いた「息もできない」のヤン・イクチュン監督が、3月の日本公開を前に、キャンペーンのため来日しました。
1/29(金)の午後、都内にて記者会見が行われました。
記者からの質問に答える際の真剣なまなざしと、時折り見せる茶目っ気は、映画祭での上映後の質疑応答や授賞式のビデオメッセージで見せた姿と変わらず。
「日本に帰ってきたような感覚が嬉しい。家族について悩みや苦しみを抱えた人たちにご覧いただいて、光明を見出してもらえれば、と願っている」と話しました。
「自分の中にあった表現したいことを全て吐き出した」と語る監督。そのことによって「これまで恥ずかしい存在であると思っていた"私"に対して、自分はとても大切で周囲から愛を受けてもよい存在なんだ」と気付いたそうです。作品に込められたメッセージや、俳優の演技、演出力などが数々の映画祭で高い評価を受けてきましたが、その多忙な一年について「2009年を一言で表すと"クレイジー"、今年は"休息"の一年にしたい(笑)」と話し、次回作については「全て出し切ったので、いまは自分の中に表現したいことが残っていない」と全くの白紙状態である心境を吐露してくれました。
映画祭での各国の監督との出会いや、観客とのやり取りからも多くの刺激を受けた様子のヤン監督は、映画にも込められた"人と人とのコミュニケーションの大切さ"を訴えて会見を終えました。
「息もできない」は3月下旬より、渋谷シネマライズにて公開が予定されています。
The Japan foundation Film Series Part 1
"Masters of the Japanese Cinema"
a lectured by Donald Richie
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2004年6月25日?27日にわたり英語字幕付き日本映画上映会「日本映画の巨匠と女優たち」が開催されました。これを記念して、6月26日には映画批評家・映像作家のドナルド・リチー氏による講演が行われました。その内容を採録しています。
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