世界の映画祭だより

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2005年03月14日


第29回香港国際映画祭 開催

映画祭期間:2005年3月22日?4月6日
http://www.hkiff.org.hk/hkiff29/index.html

28部門にて全240本を上映。
オープニング作品としては、中国から顧長衛(クー・チャンウェイ)監督の「孔雀」と日本から山田洋次監督「隠し剣 鬼の爪」、またオープニング・ナイトとして香港映画の新作「精武家庭(House of Fury)」(監督・出演:スティーブン・フォン、出演:アンソニー・ウォン、マイケル・ウォン、ダニエル・ウー、ツインズ)が上映される。
クロージング作品としては、中国のジャ・ジャンクー監督「世界」とフランスのアラン・コルノー監督「Words in Blue」。

昨年まで行なわれていたインターナショナル・コンペティション<Firebird Awards for Young Cinema>が今年はなく、コンペ部門としては、アジア・デジタルビデオ作品のコンペおよび、ドキュメンタリー作品のコンペ、他に短編のコンペティションが行なわれる。

アジア・デジタルビデオ作品のコンペティションでは、日本から高橋泉監督の「ある朝、スウプは」や、中国からニン・ハオ監督の「モンゴリアン・ピンポン」など、香港、マレーシア、韓国からの全8作品が上映される。

ドキュメンタリー作品のコンペティション全8作品には、日本から佐藤真監督の「阿賀の記憶」、綿井健陽監督「Little Birds イラク戦火の家族たち」も上映される。

他に、日本映画としては、にて、「下妻物語」中島哲也監督、「恋の門」松尾スズキ監督、「トニー滝谷」市川準監督、にて「山中常盤」羽田澄子監督、にて「青い車」奥原浩志監督、にて「世界のおわり」風間志織監督が上映される。

レトロスペクティブ部門では、日本の巨匠・木下惠介の特集が組まれ、19作品を上映。
回顧特集としては他に、アンディ・ラウ(11作品)、マイケル・スノウ(カナダの実験映画監督)、孫瑜(中国の名監督、「野ばら」(32)や「大路」(34)など11作品)に加えて、というテーマでデルタ地域を舞台にした香港・中国映画を集め、川辺の風景や生活様式の変遷を提示する。

なお、新作のプログラムとしては、香港映画をラインナップする恒例の<Hong Kong Panorama 2004-2005>の他に、今年は、中国映画新作をクローズアップする<Chinese Renaissance>という特集も組まれている。

また、野外上映では、<カンフー・シネマ・フィーバー>と銘打ち、チャウ・シンチー監督・主演の「カンフー・ハッスル」とブルース・リー主演の「ドラゴン怒りの鉄拳」ほか、「手塚治虫の実験アニメーション」もお目見えする。さらに、レスリー・チェンとアニタ・ムイをしのんで「ルージュ」が上映される。

(報告者:森宗厚子)

投稿者 FILMeX : 2005年03月14日 18:00



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