特集上映 ツァイ・ミンリャン

共催:台湾文化部、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター

『郊遊 ピクニック』(13)で、劇場公開のための長編映画製作からの突然の引退を宣言したツァイ・ミンリャン監督。その後は美術館で上映される短編作品の製作や、舞台演出に活動の場を移し、旺盛な創作活動を続けています。 世界に衝撃を与えたデビュー作とキャリア初期の傑作に加え、貴重な上映機会となる『ヴィザージュ』、および日本初上映の短編作品を特集します。

「特集上映:ツァイ・ミンリャン」は開催日程、会場、チケット発売方法が他と異なります。

会期:11/28(土)〜12/4(金) 各日2回上映
会期:有楽町スバル座
チケット発売方法:前売券は劇場窓口での取り扱いのみ(有楽町スバル座、有楽町朝日ホール)
※ticket boardでの取り扱いはございません。

『青春神話』 Rebels of the Neon God / 青少年哪吒

台湾 / 1992 / 106分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
夜の台北を舞台に、刹那的に生きる若者たちを描いた青春群像劇。街で見かけたリー・カンションを主人公の予備校生に起用し、映画史に残るコラボレーションの始まりとなった長編デビュー作。東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞、トリノ映画祭最優秀新人監督賞を受賞。
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『愛情萬歳』 Vive L'Amour / 愛情萬歳

台湾 / 1994 / 118分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
孤独を抱えた3人の男女が、とある高級マンションの一室で奇妙な出会いを果たし、やがてすれ違っていく。前作よりもさらにセリフや音楽を削ぎ落とし、独自の演出スタイルを確立させた。ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞し、世界にツァイ・ミンリャンの名を知らしめた作品。
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『河』 The River / 河流

台湾 / 1997 / 115分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
首が曲がったままになるという息子の奇病をきっかけに、それぞれに秘密を抱えていた家族が絆を取り戻すかに見えたが…。チェン・シャンチー、ミャオ・ティエン、ヤン・クイメイなど、ツァイ作品の常連俳優が顔を揃える。ベルリン映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞。
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『楽日』 Goodbye, Dragon Inn / 不散

台湾/ 2003 / 82分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
閉館の日を迎えた古い映画館では『血闘竜門の宿』(67)が上映されていた。主演しているミャオ・ティエンとシー・チュンの姿もまばらな客席に見える。受付係の女の思慕は、映写技師の男に届かない…。ツァイの映画愛が散文のように綴られる。ヴェネチア映画祭でFIPRESCI賞を受賞。
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『ふたつの時、ふたりの時間』 What Time Is It There? / 你那邊幾點

台湾、フランス / 2001 / 116分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
時計を扱う露天商の男が、パリに旅立つ直前の女と出会う。彼女とのささやかな思い出にとらわれた男は、台北中の時計をパリ時刻に合わせていく。一方,女は異郷で孤独な生活を送る。女がパリの公園のベンチで出会う男として、ジャン・ピエール・レオーが出演している。
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『ヴィザージュ』 Face / Visage / 臉

フランス、台湾、ベルギー、オランダ / 2009 / 141分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
フランスで「サロメ」をモチーフに映画を撮ろうとする監督をめぐる夢幻的な世界。ルーブル美術館を舞台にして、ジャン=ピエール・レオ、ファニー・アルダン、ジャンヌ・モローも出演。第10回東京フィルメックスのオープニングで上映された。日本での劇場未公開作品。
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『無色』 No Form / 無色

台湾 / 2012 / 20分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
“行者(Walker)”シリーズの記念すべき第1作。托鉢僧に扮したリー・カンションが超スローモーションで台湾の群衆の中を歩く。マルセイユ映画祭でワールド・プレミア上映された。
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『行者』 Walker / 行者

香港 / 2012 / 27分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
“行者(Walker)”シリーズの第2作。香港の様々な街角をリー・カンションが超スローモーションで歩く。『無無眠』と同様、香港映画祭のオムニバス企画『美好2012』の一編として製作され、その後カンヌ映画祭批評家週間でも上映された。
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『無無眠』 No No Sleep / 無無眠

台湾、香港 / 2015 / 34分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
全編が東京で撮影された“行者(Walker)”シリーズの最新作。リー・カンションが渋谷駅近くの歩道橋を超スローモーションで歩くシーンに始まり、サウナでの日本人青年との出会いが描かれる。サウナ客の役で安藤政信が出演。香港映画祭が4人の映画作家に短編製作を委嘱するオムニバス企画『美好2015』の一編。
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『秋日』(しゅうじつ) Autumn Days / 秋日

台湾 / 2015 / 24分
監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming-liang)
黒澤明監督作品のスクリプターを長く務めた野上照代をとらえたドキュメンタリー。昨年11月、東京フィルメックスにツァイ・ミンリャンとリー・カンションが来日した際に東宝スタジオなどで撮影された。今回の上映が世界初上映となる。
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蔡明亮(ツァイ・ミンリャン TSAI Ming-liang) プロフィール


1957年、マレーシア生まれ。77年に台湾に移り、大学在学中からその才能で注目を集める。91年、テレビ映画「小孩」で、後に彼の映画の顔となるリー・カンションを見いだし、92年彼を主役にした『青春神話』で映画デビュー。つづいて発表した『愛情萬歳』、『河』が世界中で絶賛され、世界の巨匠のひとりとなる。2013年ヴェネチア国際映画祭にて、『郊遊〈ピクニック〉』を最後に劇場映画からの引退を表明。現在は、アートフィールドにて、映像作品や舞台演出などを手掛けている。

<ツァイ・ミンリャン特集 特別イベントのご案内>

第16回東京フィルメックスでの新作長編『あの日の午後』の上映と、有楽町スバル座での<特集上映 ツァイ・ミンリャン>(共催:台湾文化部、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター)の開幕を翌日に控え、ツァイ・ミンリャン監督、俳優のリー・カンション氏をゲストにイベントを行ないます。
当日は、監督が手掛けた最新作「秋日」(しゅうじつ)を上映します。

皆様のご応募をお待ちしております。

<ツァイ・ミンリャン特集 特別イベントのご案内>概要
日時:11/27(金):19:00〜20:30 *18:45開場
会場:台湾文化センター(ホール)/東京都港区 虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2F
定員:50名(入場無料、自由席・抽選制)
登壇:蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)、李康生(リー・カンション)
ゲスト:野上照代
特別上映:「秋日」(2015、24分、BDでの上映)
作品解説:1950年に黒澤明監督『羅生門』のスクリプターとして参加したことをきっかけに、『生きる』以降の黒澤明の全作品にスクリプターやプロダクション・マネージャーとして参加した野上照代さん。2014年の東京フィルメックスで来日したツァイ・ミンリャン監督が、野上さんの短編映画を製作しました。本作を世界初上映いたします。

参加をご希望の方は、リンク先のフォームより、名前、人数、メールアドレス、電話番号をご記入の上、お申し込みください。

申し込み方法:
以下のフォームからご応募ください。
https://goo.gl/abAXW6

締切:11/19木曜、正午まで。

応募者多数の場合、抽選とさせていただきます。
当選の発表は、メールにて11/20中にご連絡いたします。

注意:当選者には、下に記したメールアドレスから、メール配信サービスを通じて配信します。
スパムメールと扱われないように、事前にこのアドレスをメーラー、Webメールのアドレス帳にご登録いただきますようお願いします。

tsai@filmex.jp