雑誌「SAPIO」「ビジネスアスキー」にて映画紹介コーナー連載中!

隔週誌「SAPIO」と月刊誌「ビジネスアスキー」にて、東京フィルメックスのスタッフが映画紹介コーナーを担当しています。
ぜひ、お手にとってご覧ください。
★現在、発売中
「SAPIO」
8月5日発売号
  Vol.22『clean(クリーン)』オリヴィエ・アサイヤス監督
「ビジネスアスキー」
7月23日発売号(9月号)
  『ポー川のひかり』エルマンノ・オルミ監督
★7月に取り上げた作品
Vol.20『あんにょん由美香』松江哲明監督
Vol.21『未来の食卓』ジャン=ポール・ジョー監督

第10回東京フィルメックス公式サイトをリニューアルオープンしました。

今年のメインビジュアルも発表しております。
これまで映画祭が歩んできた10年の”軌跡”をカラフルに表現。道筋や流れをイメージして、10年間に紹介を続けてきた映画作家たちの勢いと同じく、ダイナミックに動きのある線で軌跡を描きました。同時に色とりどりの線は、映画作家たちの様々な作家性をも表しています。
10回目の祝祭性にぴったりの華やかさが演出されています。
サイト内の過去のアーカイブでは、デイリーニュースのテキストや動画などもご覧いただけます。
また、先行発表がある場合には、この公式サイトでお知らせしていきますので、どうぞブックマークをお願いいたします。事務局だよりや映画祭だよりなどは、RSSにも対応しています。
どうぞ第10回東京フィルメックスにご期待ください。

第62回カンヌ国際映画祭レポート


カンヌから「映画の未来」を見据える
スターが集う華やかさの一方で若い才能を支援する多くの企画
◆作品上映が最大の支援
 第62回カンヌ国際映画祭が先月開催された。メインのコンペ部門では常連が顔をそろえ、ミヒャエル・ハネケの『ザ・ホワイト・リボン』がパルム・ドール(最高賞)に輝いた。「例年よりも作品の水準が高い」という評判の中で、ベテランが実力通りの貫禄を見せ、気鋭の若手たちは意欲的な作品を発表して確かな一歩を踏み出した。そこには、未来を担う映画作家を積極的に支援する映画祭の姿勢がはっきりと見えた。
 当然ながら、作品を上映することが映画祭による最大の支援だ。もっとも注目を集めるコンペの他にも”ある視点”や”監督週間””批評家週間”など多くの部門があり、そこに並んだ作品にはきらめく可能性が秘められている。
 中でも注目は、1998年に創設されたシネフォンダシオン部門だ。カンヌの総代表ジル・ジャコブの肝いりで始められ、当初は学生による短編映画を上映する部門だった。映画学校から推薦された作品を上映し、審査を行い、一席を獲得した監督には長編1作目がカンヌの公式部門で上映されることが約束される。
 2000年からは新たに<レジデンス>が始まった。選抜された監督がパリに4か月半にわたり滞在、そこで企画開発や脚本執筆に取り組む。これは映画よりも美術の分野で広く定着している手法だ。今年のカンヌで「インディペンデンシア」「マニラ」の二本が上映されたフィリピンの異才ラヤ・マルティンもレジデンス出身だ。
 <アテリア>という企画マーケットも05年より開始。監督たちにプレゼンテーションの場が与えられ、製作会社や出資者とのマッチングを行う。今年の上映作品では、コンペの「顔」(ツァイ・ミンリャン/台湾)、ある視点のポルトガル映画「男らしく死ぬために」などが、2年前のアテリアに選ばれた企画だった。
◆花開く若い作家たち
 創設から12年を経て、これら3つの軸が有機的に機能し、一定の成果を挙げ始めている。その一例が近年勢いが目覚ましいルーマニア出身のコルネリウ・ポルンボイウだ。04年に短編がシネフォンダシオンで上映されて二席を獲得。翌05年にはレジデンスに選抜され、06年のデビュー作でカメラドールに輝いた。そして、2作目の「警察、形容詞」は今年のある視点で上映されて審査員賞、とまさにシンデレラストーリーを地で行く。「警察、形容詞」は官僚主義への痛烈な批判を、カメラの長回しや、繰り返しの演出によってユーモアでうまく包み込むことに成功した、特異な作品だ。
 もちろん、シネフォンダシオンはあくまでも「きっかけ」や「場」であり、それを活かすのは作り手次第だ。しかし、世界中から映画の目利きが集まるカンヌにおいて、スポットライトがあたるステージが用意されている魅力は何物にも替え難い。
 スターがレッドカーペットを上った先の、同じ建物の中でジーンズ姿の学生が、上映前にたどたどしい英語でスピーチをしている。数年後にはタキシード姿で、隣の会場に立っているかもしれない。一方で、この部門での日本映画の長い不在について考える。製作環境に恵まれた国だから、あまり気にされないのだろうか。
 だが、ここには資金だけではない、もっと多義的なチャンスが転がっている。そして、映画祭は「映画の未来」を見据えて彼らを待っている。
(報告者:岡崎 匡)

アルバイト募集を締め切りました。

映画祭事務局のアルバイト募集を締め切りました。
たくさんのご応募をいただきまして、有難うございました。
お送りいただいた方には、書類選考の上、順次ご連絡をいたしますので、いましばらくお待ちください。
ボランティアスタッフは、引き続き募集しております。
どうぞ奮ってご参加ください。

サポーターズクラブのご案内

ただいま東京フィルメックスでは、当会の趣旨と志に賛同し、活動を支援していただく賛助会員制度「東京フィルメックス サポーターズ・クラブ」への入会を受け付けております。
みなさまのご支援が、映画作家を育てます。
サポーター会員への入会を心よりお願い申し上げます。
第10回東京フィルメックス・サポーターズクラブのご案内

雑誌「SAPIO」「ビジネスアスキー」にて映画紹介コーナー連載中!

隔週誌「SAPIO」と月刊誌「ビジネスアスキー」にて、東京フィルメックスのスタッフが映画紹介コーナーを担当しています。
ぜひ、お手にとってご覧ください。
★現在、発売中
「SAPIO」
6月24日発売号
  Vol.19『キェシロフスキ・プリズム』クシシュトフ・キェシロフスキ監督
「ビジネスアスキー」
6月23日発売号(8月号)
  『蟹工船』SABU監督

事務局アルバイトならびにボランティアスタッフを募集しています。

ただいま、第10回東京フィルメックスでは映画祭の運営を支えてくださる、事務局アルバイトならびに様々なボランティアスタッフを募集しています。
映画祭の裏側から参加することで、きっと映画の見方も少し変わってくるはず…。
これまでとは違った関わり方で、映画祭をより楽しみ、それぞれのやりがいを見つけてくだされば幸いです。
詳細は、公式サイトの「アルバイト募集」「ボランティア募集」のコーナーを参照ください。
たくさんのご応募をお待ちしております。

雑誌「SAPIO」「ビジネスアスキー」にて映画紹介コーナー連載中!

隔週誌「SAPIO」と月刊誌「ビジネスアスキー」
にて、東京フィルメックスのスタッフが映画紹介コーナーを担当しています。
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★現在、発売中
「SAPIO」
6月10日発売号
  Vol.17『レスラー』ダーレン・アロノフスキー監督
「ビジネスアスキー」
5月23日発売号(7月号)
  『ガマの油』役所広司監督
★3月以降に取り上げた作品
「SAPIO」
Vol.13『プラスティック・シティ』ユー・リクウァイ監督
Vol.14『四川のうた』ジャ・ジャンクー監督
Vol.15『ミルク』ガス・ヴァン・サント監督
Vol.16『スラムドッグ$ミリオネア』ダニー・ボイル監督
Vol.16『ウルトラミラクルラブストーリー』横浜聡子監督
「ビジネスアスキー」
4月号『彼女の名はサビーヌ』サンドリーヌ・ボネール監督
5月号『子供の情景』ハナ・マフマルバフ監督
6月号『バーン・アフター・リーディング』ジョエル&イーサン・コーエン監督