明日12月6日(土)に、今年の特集上映である、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督の3プログラム(全5作品)がアテネ・フランセ文化センターで上映されます。
映画祭期間中の上映でも、大変話題になった衝撃の作品の数々…。
日本で目にすることのできる、最後の機会になるかも知れません。
一日でたっぷり堪能できる、この貴重なチャンスをぜひお見逃しなく!
『ガリンシャ』(※併映『シネマ・ノーヴォ』)
12/6(土)13:30
『夫婦間戦争』(※併映『キャットスキン』)
12/6(土)15:40
『マクナイーマ』
12/6(土)18:00
会場/アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
tel. 03-3291-4339(13:00~20:00)
●交通アクセス
JR御茶ノ水駅“御茶ノ水橋口”出口より徒歩7分
東京メトロ丸の内線御茶ノ水駅より徒歩10分/都営地下鉄三田線水道橋駅“A2”出口より徒歩10分
●13:00より開場窓口にて当日券販売、整理券配布開始
●開場は、各回20分前を予定
ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集~ブラジル映画の奇跡
ニュース/事務局からのお知らせ
「シネマぴあ」FILMeX特集!
第9回東京フィルメックスの会期中「シネマぴあ」にて、特設ページ・FILMeX特集がオープンしています!
トークショーやイベントの様子をご覧いただけます。
デイリーニュースとあわせてご覧ください。
シネマぴあ サイト
デイリーニュース更新中!
連日開催中の第9回東京フィルメックスの様子を「デイリーニュース」でご覧いただけます。
ゲストの舞台挨拶やQ&A、トークイベントなど最新の情報はこちらをご覧ください。
30日まで各会場で連日開催中です。
皆様のご来場をお待ちしております。
デイリーニュース
開幕!
第9回東京フィルメックスが開幕しました!
「映画の未来へ」向けた9日間の熱い冒険が始まります!
開会式に先立ち、特集上映の2本が上映されました。
蔵原惟繕監督特集は国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて、『第三の死角』からスタート。
一方、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集は有楽町朝日ホールにて『マクナイーマ』を上映。上映に先立ち、監督の娘であるマリア・デ・アンドラーデさん、駐日ブラジル大使館公使ジョアォン・バチスタ・ラナリ・ボさんが登壇し、舞台挨拶を行いました。
開会式のセレモニーの後オープニング作品『リーニャ・ヂ・パッシ』が上映され、共同監督の一人ダニエラ・トマス監督が観客の皆さんからのQ&Aに答えました。
11月30日まで、多彩な上映作品に加え、各種のトークイベントも盛りだくさんでお待ちしております。是非、会場に足をお運びください!
なお、すべての上映で当日券を発売いたします。
枚数については作品によって異なるため、売り切れの際はご容赦ください。
フィルメックス・カウントダウン vol.7
林 加奈子(東京フィルメックス、映画祭ディレクター)
本当にカウントダウンのタイミングになって参りました。いよいよ明日22日(土曜日)から開幕です。
どうぞ、みなさまご来場をお待ちしております。すべての上映作品に、当日券をご用意しております。
当日券は有楽町マリオン朝日ホールでは、会場窓口にて当日一回目上映開始の40分前よりその日の全上映回分を発売致します。
フィルムセンターはすべて当日券でございます。開映後は、入場できませんのでお気を付けください。
夜のシネカノン有楽町一丁目(ビックカメラの上)の上映は8回の特設受付で夜8時から当日券を販売致します。
良い映画との出会いのチャンスです。今年は特に日本での今後の公開が決まっていない作品が多いので、どうぞこの機会をお見逃しなきよう。
スクエアでのトークイベントは入場無料です。上映後の質疑応答がある回もございますので、みなさまの積極的な挙手を心からお待ちしております。
楽しい映画祭の日々をみなさまにお楽しみいただけますよう。お待ちしております。
「SAPIO」の関連記事を転載しました!
「SAPIO」で好評連載中の「THE WORLD FILMeX 映画を見れば世界がわかる」ですが、その記事PDFをSAPIO誌のご厚意により転載させていただきましたので、ぜひ鑑賞のガイドにお役立てください。
また、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ作品のデジタル修復作業の経緯や、他の作品の資料について、駐日ブラジル大使館から翻訳の協力をいただきました資料もございますので、是非ご覧下さい。
「ティトフ・ヴェレスに生まれて」紹介
監督:テオナ・ストゥルガー・ミテフスカ
「マクナイーマ」紹介
監督:ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ
「狂熱の季節」紹介
監督:蔵原惟繕
アンドラーデ監督資料
フィルメックス・カウントダウン vol.6
林 加奈子(東京フィルメックス、映画祭ディレクター)
必見のドイツ映画!<クラウド9>
アンドレアス・ドレーゼン監督にも是非とも御来日いただきたかったのですが、残念ながらどうにも日程調整がつかず、今回はいらっしゃれない事になりました。しかし、この<クラウド9>は、必見の一本です。
結婚して30年も連れ添った相手との穏やかで問題ない日常がありながら、別の男性に魅かれて恋をしてしまうミセスの話です。つまり一言で言うと不倫の話なのですが、この映画の凄さは倫理的な問題よりも、彼女の変化をどう描くかという演出力と演技力です。旧東側で活躍していた演劇舞台のキャストによる映画と聞いていますが、恋をした彼女の初々しくて瑞々しい美しさは、本当に驚くばかり。俳優を目指している人たちにも是非ともご覧いただきたい一本です。
幾つになっても恋をする事はあるのですね。人はいつでも生き生きと生きられるのですね。でも、30年連れ添った配偶者がいる場合には、物事はそう簡単には展開しません。もし、彼女が初々しくなくて、もっと狡猾で、悪女になれたら、それだけの良くも悪くも資質があったのなら、ラストはまた別の展開があっただろうになぁとため息をつくばかりです。
今年は女性が中心になっている良い映画が集まりました。「木のない山」は子供たちですが主人公は6歳の少女とその妹。「ヘアカット」はティーンエージの女の子、「ノン子36歳(家事手伝い)」はアラフォーの難しい年頃の女性。「ティトフ・ヴェレスに生まれて」は年の離れた3人姉妹の話。そして「ショーガ」は若い人妻。
「完美生活」も二人の中国女性の生き方を描いています。どれも女性の生きざまについて考えさせられます。シンプルに女性映画という括り方をするつもりは毛頭ありませんが、どれも味わい深い映画ばかりです。
「クラウド9」詳細
トークサロン開催!
映画祭期間中、「それぞれのシネマ」をテーマに、美術や音楽などを切り口に映画について語るトークサロンを丸の内カフェで開催し、全4回にわたり様々な分野のゲストをお迎えいたします。
●11/24(月・祝) 19:00~20:30 「蔵原惟繕[ジャズ×映画]編」
ゲスト:小西康陽(ミュージシャン)
聞き手:ミルクマン斉藤(GROOVISIONS)
蔵原作品の魅力や、珠玉のサントラに彩られた素敵な映画の数々を、日本のクラシック映画に精通した二人が縦横無尽に語ります。
●11/25(火) 19:00~20:30 「ブラジル[音楽×映画]編」
ゲスト:中原仁(音楽プロデューサー、ラジオ番組ディレクター)
聞き手:大島忠智(IDEE Records)
音楽が映画にもたらす至福の瞬間を、ブラジル音楽シーンをつぶさに眺めてきた二人がナビゲートします。
●11/26(水) 19:00~20:30 「ブラジル[アート×映画]編」
ゲスト:ジョアォン・バチスタ・ラナリ・ボ(駐日ブラジル大使館公使)
聞き手:長谷川祐子(東京都現代美術館チーフ・キュレーター)
ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督の作品は、ブラジル映画におけるトロピカリズムの先導者であったと言えるでしょう。アートと映画を通じてブラジルの文化と歴史に迫る90分。
その他、映画祭をより楽しめる充実のプログラムが盛りだくさんです!
すべて事前予約制ですので、参加申し込みはお早めにどうぞ。
イベント情報
詳細、申込受付はこちらから
丸の内カフェ サイト
前売券ご購入について
前売1プログラム券の電話予約は各上映の4日前、直接購入は各上映の3日前までとなります。
お間違いのないようご購入くださいますよう、よろしくお願いします。
チケット情報
フィルメックス・カウントダウン vol.5
林 加奈子(東京フィルメックス、映画祭ディレクター)
<ノン子36歳(家事手伝い)>の魅力
熊切監督の新作を上映できる幸せ。24日の上映です。出演者の方々の舞台挨拶も予定されておりますので、みなさまどうぞこの機会をお見逃しなきよう。30代後半の女性を主人公にして、しかも(家事手伝い)なんてタイトルだと地味な映画と思いきや、微妙な心理描写を的確に画面に定着させて美しくきめ細やかな映画に仕上がっています。
思えば7年前の「空の穴」。ベルリンで上映された時には、今も輝き続ける寺島進さんと熊切監督と一緒にベルリンでお会いしましたっけ。寒空の中、朝早くベルリンの街を寺島さんとボソボソと話しながら散歩した記憶があります。なんで朝早くだったのかそのあたりまでは記憶が定かでないのですが、きっと私の事なのでその日は朝9時から見たい映画があって、寺島さんを早朝の散歩にお誘いしたに違いない。今更ながら寺島さん、その節はありがとうございました。あの時の「空の穴」の北海道を舞台に透明感あふれるキラキラした空気に感動した記憶が、「ノン子36歳(家事手伝い)」を拝見して蘇ります。
36歳の女性。36歳というのは復活再生できる年齢か。いや、私には36歳というのはまだまだ全くこれからで、体力も落ちていないし、精神的にも強くいられるし、何も心配いらないような年齢と思えるのですが、まぁそれは振り返って考えるからでしょう。いつでもその時その時で悩みは尽きませんから。熊切監督のアラフォーに向けての人生賛歌を、是非ともこの上映の機会に存分に味わっていただきたいと切望しております。シャイな熊切監督へ直接上映後に質疑応答ができる絶好のチャンスですので、どうぞご来場をお待ちしております。
そういえば、個人的な話ですが、私が映画祭ディレクターを務めていこうと決意したのが36歳の時でした。みなさまにとっての36歳はどんな年だったり、またはこれからどんな年になるのでしょうか。ご多幸をお祈りしております。
「ノン子36歳(家事手伝い)」詳細