今年はモーツァルト生誕250周年。という事で、早くから日本でもコンサートなどが行われていましたが、映画の分野でもニュークラウンドホープというモーツァルト・プロジェクトがあり、東京フィルメックスでも関連の5作品が上映されます。「半月」(バフマン・ゴバディ)、「オペラ・ジャワ」(ガリン・ヌグロホ)、「世紀の光」(アピチャッポン・ウィーラセタクン)、「ハンモック」(パス・エンシナ)、そして「黒眼圏」(ツァイ・ミンリャン)の5本は,このプロジェクトで製作されました。
まさに11月のオーストリアのウィーンでは総合芸術祭が開催されて、舞台演出家のピーター・セラーズ監修のもと、音楽・演劇・舞踏・建築などのアートが華やかに紹介されているそうです。ヌグホロ監督、ゴバディ監督、エンシナ監督、そしてウィーラーセタクン監督は、ウィーンから東京フィルメックスへのご来日になりますので、あちらの様子も伺ってみようと思っています。それぞれ、今によみがえるモーツァルトとでも言ったらよいのでしょうか。個性あふれる5本で、特に「ハンモック」はパラグアイの女性監督のデビュー作です。モーツァルトもすごいけど、こういうユニークなすばらしい5本を製作したプロデューサーも監督も、作り手の方々には頭が下がるばかりです。是非ご覧ください。
ニュース/事務局からのお知らせ
ブロードキャストコーナーにて、映像が続々とアップ!
注目の「ブロードキャスト」では、上映作品の映像の一部をご紹介しています。
まずは「エレクション」の予告編と「エレクション2」から部分映像をいくつか。
そしてコンペからは「天国へ行くにはまず死すべし」。
ぜひご覧ください。
「エレクション」 予告編 ジョニー・トー
特別招待作品「エレクション」(香港/ジョニー・トー)の予告編です。(1分42秒)
「エレクション2」 ジョニー・トー (1/6)
特別招待作品「エレクション2」(香港/ジョニー・トー)の映像を少しだけ、お見せします。
全6本のうち、1本目です(1分47秒)。
ビジネスで着々と力を蓄えていくジミー。
「エレクション2」 ジョニー・トー (2/6)
特別招待作品「エレクション2」(香港/ジョニー・トー)の映像を少しだけ、お見せします。
全6本のうち、2本目です(2分58秒)。
ロクの誕生日に集まり、円卓を囲む男たち。
「エレクション2」 ジョニー・トー (3/6)
特別招待作品「エレクション2」(香港/ジョニー・トー)の映像を少しだけ、お見せします。
全6本のうち、3本目です(3分45秒)。
身柄を拘束されたジミーだが、ある取引を条件に釈放される。
「エレクション2」 ジョニー・トー (4/6)
特別招待作品「エレクション2」(香港/ジョニー・トー)の映像を少しだけ、お見せします。
全6本のうち、4本目です(2分31秒)。
動き始めたジミー。
「エレクション2」 ジョニー・トー (5/6)
特別招待作品「エレクション2」(香港/ジョニー・トー)の映像を少しだけ、お見せします。
全6本のうち、5本目です(1分30秒)。
権力の象徴「バトン」を手にするロク。
「エレクション2」 ジョニー・トー (6/6)
特別招待作品「エレクション2」(香港/ジョニー・トー)の映像を少しだけ、お見せします。
全6本のうち、6本目です(1分26秒)。
票を確保するため、強硬手段に出たジミー。
事務局だより – 林 加奈子ディレクター(10)
映画のタイトルについて、お話します。配給が決まっている作品はともかく、上映を決めた後に、事務局みんなで日本語のタイトルを考えます。基本的には元のタイトルに沿って日本語でおかしくないように固めるのですが、原語でのタイトルと英語で流布しているものの意味が微妙に違う作品も、中にはあります。例えば今年は「世紀の光」の英語タイトルは[Syndromes and a Century]なのですが、 監督ご本人にも確認してから決定しました。バフマン・ゴバディ監督の「半月」は、英語では「Half Moon」だったので、カタカナで「ハーフムーン」という方法も考えましたが、中国のインリャン監督の「アザー・ハーフ」とお客様が混乱しないように漢字に決めました。またフィリピンの「マキシモは花ざかり」も意味を汲みながら雰囲気を出そうとみんなで相談して決めましたが、英語タイトルは「Blossoming of Maximo Oliveros」です。ちなみに小林政広監督の「幸福」は、コウフクではなく「しあわせ」と読みますのでご注意ください。タイトルには作り手の気持ちが込められていますので、大事にご紹介したいものです。