2005年06月24日
第58回カンヌ映画祭 レポート
カンヌについて書くのは難しい。
その主な理由は、しばしばそれが「世界最大の映画祭」とも称される通り、巨大な映画祭だからだろう。何をもって「世界最大」なのかは全く不明ではあるものの、確かにその甚大な影響力まで考えれば、その呼称も納得がいくような気もしてくるから不思議だ。実際、今年の公式部門(*1)の作品数は短編や学生映画部門(Cinefondation)の作品を合わせても約150本であり、これより総作品数が多い映画祭は他にいくつも存在しているのだが(*2)、カンヌの場合に感じるのはそういった次元の話ではなく、どちらかというと虚実の入り混じったような、焦点のはっきりとしない巨大さであるのが厄介なのである。
投稿者 FILMeX : 11:57