「東京フィルメックス」は、第11回開催(11/20~28)にむけて、映画祭をお手伝いいただけるボランティアスタッフを募集いたします。
「東京フィルメックス」は個性あふれる作品を上映する国際映画祭です。その斬新なプログラムは、国内のみならず広く海外からも注目を集めています。
私たちは、こうした映画を上映するステージをボランティアスタッフの皆さんと共に作り上げてきました。これまでに10回の歴史を重ね、多くのお客様と内外のゲストから笑顔の印象的な温かい映画祭として定評を頂いております。
多くのボランティアスタッフの方のなかには、ここで人脈を広げて自らキャリアを磨き、その後メディアや映画関係のお仕事の道に進まれた方もいらっしゃいます。
あなたもこの貴重な機会にぜひ参加してみませんか。
詳しくは「ボランティアスタッフ募集」のページをご覧ください。
東京都と東京文化発信プロジェクト室および特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会の主催による映像人材育成プロジェクト「Next Masters Tokyo 2010」を今年11月に実施します。
7月末まで推薦制による応募者を募集中。詳しくは要項をご覧ください。
Next Masters Tokyo 2010
5月26日にメールニュースを配信しました。
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戦前の松竹黄金期を支えた島津保次郎の作品が、今月開催のベルリン国際映画祭および3月開催の香港国際映画祭で上映されることが決定いたしました。
09年11月に開催された第10回東京フィルメックスでは、松竹との共催のもとに「ニッポン☆モダン1930~もうひとつの映画黄金期」と題して、1930年代の松竹作品を中心に、全27本の特集上映を行いました。
中でも国内の観客のみならず、海外の映画祭関係者の注目を集めたのが、島津保次郎監督の作品の数々でした。
これまで島津作品は海外でもあまり紹介の機会がありませんでしたが、作品に表れるモダンな魅力は世界中で人気の高い小津安二郎とは違った“もうひとりのヤスジロウ”として、今回の特集上映の発見として新鮮な驚きを持って迎えられました。
今回のベルリンと香港での上映が、海外における初めての本格的な島津保次郎特集上映となります。
このたび、両映画祭の作品選定責任者から、島津作品へのコメントをいただきました。
●クリストフ・テルヘヒテ氏
(ベルリン国際映画祭フォーラム部門ディレクター)
島津の映画は社会的変化や近代化が進行していた時代の証左となっているだけではない。その気取りのない控えめなスタイルと慎み深い語り口はまた、それらの変化の具体的な表現でもあった。彼の作品に見られる近代性と明快さは現在から見ても驚きであり、映画の登場人物たちが伝統と西洋化との間で葛藤する姿は今もなお感動的だ。
●ジェイコブ・ウォン氏
(香港国際映画祭プログラマー)
島津は伝統的な家族のあり方が衰退する様を厳しく批判する一方で、モダンな恋愛関係を切り離して楽しみながら捉えていく。楽しげな描写は文学的な題材を扱うとき、あるいは登場人物が芸術家であるとき、並外れた情熱へと取って代わられる。彼の奥深さと広がり、そして変化に対しての勇気と根気は、創作の喜びへの驚くべき航海へと私たちを誘うだろう。
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今後、ベルリン、香港を出発点として、島津保次郎作品が世界中へと広がっていくことを願っています。
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■第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門
日程:2010年2月11日-2月21日
上映作品(全3本):
「浅草の灯」
「婚約三羽烏」
「愛より愛へ」
■第34回香港国際映画祭
日程:2010年3月21日-4月6日
上映作品(全6本):
「上陸第一歩」
「隣の八重ちゃん」
「春琴抄 お琴と佐助」
「浅草の灯」
「婚約三羽烏」
「愛より愛へ」
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*英語字幕付きニュープリントは、日本万国博覧会記念機構の助成により作成されました。
*また、これまでの東京フィルメックスでの日本映画クラシック特集上映は、清水宏(2004年)、中川信夫(2006年)両監督の作品が同じくベルリンと香港でも上映された他、内田吐夢(2005年)のロッテルダム映画祭など、海外の映画祭やシネマテークでの巡回上映に結びついています。
昨年(2009年)の第10回東京フィルメックスで最優秀作品賞に輝いた「息もできない」のヤン・イクチュン監督が、3月の日本公開を前に、キャンペーンのため来日しました。
1/29(金)の午後、都内にて記者会見が行われました。
記者からの質問に答える際の真剣なまなざしと、時折り見せる茶目っ気は、映画祭での上映後の質疑応答や授賞式のビデオメッセージで見せた姿と変わらず。
「日本に帰ってきたような感覚が嬉しい。家族について悩みや苦しみを抱えた人たちにご覧いただいて、光明を見出してもらえれば、と願っている」と話しました。
「自分の中にあった表現したいことを全て吐き出した」と語る監督。そのことによって「これまで恥ずかしい存在であると思っていた"私"に対して、自分はとても大切で周囲から愛を受けてもよい存在なんだ」と気付いたそうです。作品に込められたメッセージや、俳優の演技、演出力などが数々の映画祭で高い評価を受けてきましたが、その多忙な一年について「2009年を一言で表すと"クレイジー"、今年は"休息"の一年にしたい(笑)」と話し、次回作については「全て出し切ったので、いまは自分の中に表現したいことが残っていない」と全くの白紙状態である心境を吐露してくれました。
映画祭での各国の監督との出会いや、観客とのやり取りからも多くの刺激を受けた様子のヤン監督は、映画にも込められた"人と人とのコミュニケーションの大切さ"を訴えて会見を終えました。
「息もできない」は3月下旬より、渋谷シネマライズにて公開が予定されています。
第10回東京フィルメックスの公式カタログと、韓国映画ショーケース2009の公式カタログを、サイトの通販ページにてお求めいただけます。
各作品の基本データはもちろんのこと、豪華執筆陣によるアーティクルも収録されています。10年間の東京フィルメックスの歩みを振り返るリストも掲載されていて、読み物としてもデータブックとしても、充実の内容です。
ぜひ、この機会にお求めください。
<アーティクル>
■「レジスタンスと暗黒街(ミリュー) ジャン=ピエール・メルヴィルの『ギリシア悲劇』」山田宏一
■「1930年代の松竹蒲田・大船映画」佐藤忠男
■「映画イメージの変質 -この10年の日本映画について-」山根貞男
■「東京フィルメックス10年の軌跡」市山尚三
■東京フィルメックスこれまでの上映作品リスト
第10回東京フィルメックス特別招待作品のひとつで、松田翔太さん主演最新作「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」が、来年2月に開催される第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門へ正式出品されることが決定しました。
上映の際には大森立嗣監督のティーチインが予定されているそうです。
また、本作は2010年6月12日(土)より新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペース、池袋テアトルダイヤほかにて全国ロードショーが決定しています。
現代の苛立ちと不自由な世界に抗う青春映画からますます目が離せません!
どうぞご注目ください。
◎「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」公式HPはこちらから
KJK
◎「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」第10回東京フィルメックスでの様子はこちらから
「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」Q&A(デイリーニュース)
「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」Q&A(ブロードキャスト)
第10回東京フィルメックス コンペティション作品のひとつ「意外」が第53回アジア太平洋映画祭で最佳電影劇本奨(最優秀映画脚本賞)を受賞しました。
◎第53回アジア太平洋映画祭公式HPはこちらから(中国語/英語)
アジア太平洋映画祭
◎「意外」ソイ・チェン監督来日時の様子はこちらから
「意外」Q&A(デイリーニュース)
「意外」Q&A(ブロードキャスト)
隔週誌「SAPIO」にて、東京フィルメックスのスタッフが映画紹介コーナーを担当しています。
ぜひ、お手にとってご覧ください。
★現在、発売中
「SAPIO」
12月16日発売号
Vol.29『蘇りの血』豊田利晃監督
★過去に取り上げた作品
「SAPIO」
Vol.24『ナオキ』ショーン・マカリスター監督
Vol.25『ジャン=ピエール・メルヴィル監督特集~コードネームはメルヴィル』
Vol.26『第10回東京フィルメックスーコンペティション作品、特別招待作品』
Vol.27『ニッポン★モダン1930~もうひとつの映画黄金期』
――第10回東京フィルメックス特集上映
Vol.28『戦場でワルツを』アリ・フォルマン監督
第5回東京フィルメックス コンペティション作品のひとつ「ストレイドッグス(上映時タイトル:Stray Dogs(原題))」が、本日DVDでリリースされます。
残念ながら見逃したという方も、5年ぶりにご覧になりたい方も是非この機会にチェックしてください。
■「ストレイドッグス 家なき子供たち」
09/12/18(金)リリース
*STORY*
アフガニスタンのカブール。幼い兄妹は母親が収監されている刑務所の門番に頼み込み、寝泊まりをしている。しかし、ある日監察官が兄妹の出入りを禁止してしまい…。
監督・脚本:マルズィエ・メシュキニ
製作総指揮:モハメド・アムディ/ファクルディン・アヤム
製作:メイサム・マフマルバフ