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【審査委員長】
野上照代 NOGAMI Teruyo
(日本/元黒澤プロ プロダクション・マネージャー)
1927年東京都生まれ。戦後、雑誌記者を経て大映京都のスクリプターとなり、50年『羅生門』にて黒澤明監督と出会う。その後東宝へ移り、『生きる』(52)以降の黒澤明監督全作品に参加。84年に著書「父へのレクイエム」にて読売女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞優秀賞、山路ふみ子功労賞を受賞。同作は『母べえ』(08、山田洋次監督)として映画化された。著書に「天気待ち 監督・黒澤明とともに」(同著英訳版)、「蜥蜴の尻っぽ−取って置き映画の話」など。また、早くから黒澤明監督と世界の映画人たちとの交流を積極的に橋渡しするなど、国際的な活躍を続けている。 |
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レオン・カーファイ Tony LEUNG Ka-fai
(香港/俳優)
1958年香港生まれ。リー・ハンシャン監督に見出され、『西太后』(83)の主演としてデビューし、香港電影金像奨主演男優賞を受賞。多くの作品に出演し、90年に『愛在別郷的季節』(クララ・ロウ監督)で台湾金馬奨最優秀主演男優賞を受賞し、演技派のトップスターの地位を築く。ジャン=ジャック・アノー監督『愛人/ラマン』(92)により国際的に有名となる。『エレクション』(06)で3度目の香港電影金像奨主演男優賞を受賞。様々なタイプの作品に幅広く出演し、中国でも活動している。また、99年に、ユー・リクウァイ監督作品『天上の恋歌』の製作と主演をつとめ、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選ばれた(第1回東京フィルメックスで上映)。07年には、『ドラマー』『アイ・イン・ザ・スカイ』の2つの出演作が東京フィルメックスで上映された。主な出演作に、『ロアン・リンユィ阮玲玉』(92)、『月夜の願い』(93)、『黒薔薇VS黒薔薇』(93)、『楽園の瑕』(94)、『南京の基督』(95)、『たまゆらの女』(02)など。 |
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ソン・イルゴン SONG Il-gon
(韓国/映画監督)
1971年、ソウルに生まれる。ソウル芸術大学を卒業した後、ポーランド、ウッチの国立映画大学に留学。99年に監督した短編映画『最後のピクニック』がカンヌ映画祭短編コンペティションで審査員特別賞を受賞。2001年、デジタルビデオで撮影した初の長編作品『フラワー・アイランド』を監督。同作品はヴェネチア映画祭「現代の映画」部門で上映された後、プサン映画祭、東京フィルメックスで最優秀作品賞を獲得。パク・キョンヒ監督作品『微笑』(03)には俳優として出演している。『スパイダー・フォレスト/懺悔』(04)が第5回東京フィルメックスで、『マジシャンズ』(05)が第6回東京フィルメックスで上映され、両作品とも後に日本で劇場公開された。 |
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イザベル・レニエ Isabelle REGNIER
(フランス/ジャーナリスト、映画評論家)
フランスの新聞「ル・モンド」のジャーナリストおよび映画評論家。その他のさまざまな出版物にも携わる。「カイエ・ドゥ・シネマ」誌に映画業界についての記事を寄稿し、「ヴォーグ」誌ウェブサイトにてカンヌ映画祭レポートを執筆した。また、映画評論家としてフランスのTVチャンネル、シネシネマの週刊番組「Plein Cadre」に出演。
フランスの映画作家ジャック・ロジェについての書籍「Jacques Rozier, Le Funambule」(カイエ・ドゥ・シネマより刊行)を共同執筆。「テックス・アヴェリーの伝記」(カイエ・ドゥ・シネマより刊行予定)を書き終え、現在は、映画製作についての本を執筆中(カイエ・ドゥ・シネマより刊行予定)。 |
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レオン・カーコフ Leon CAKOFF
(ブラジル/サンパウロ映画祭代表)
映画評論家や監督・プロデューサーとして活躍し、サンパウロ美術館の映画プログラムを担当していた1977年にサンパウロ映画祭を創設し、代表を務めている。また、メジャー系とアート映画をともに上映する映画館チェーンを作る。A.ソクーロフ、小津安二郎、キアロスタミ、オリヴェイラ、など映画監督についての出版物も手がけている。監督作品に、短編"Come back always, Abbas"(第56回ヴェネチア映画祭で上映)。製作作品として、「ウェルカム・トゥ・サンパウロ」のほか、2005年より新プロジェクト「Invisible World」に着手し、その中の1短編「可視から不可視へ」(マノエル・ド・オリヴェイラ監督)は第65回ヴェネチア映画祭で上映された。 |
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