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オフサイド・ガールズが9月1日より公開!

昨年の東京フィルメックスの特別招待作品として上映され、お客様の熱烈な支持を受けて見事にアニエスベーアワード(観客賞)に輝いた「オフサイド・ガールズ」(映画祭上映タイトル:「オフサイド」)が、9月1日よりシャンテシネにて公開されます。
イランでは女性がスタジアムで観戦することは許されない…でも、どうしてもW杯の決勝トーナメント進出がかかった試合が観たい!と男装してもぐりこんだものの、捕まってしまった少女たちの奮闘ぶりが描かれています。少女たちの勢いにたじたじの男性警備員とのやりとりのコミカルさに思わず笑ってしまうものの、そこにはジャファル・パナヒ監督の鋭い視点が反映されています。
公式サイトでは、作品の背景を知るための様々な情報や、監督のコメントなどが掲載されています。ぜひ、この機会に劇場までお運びください。
<公式サイト>

第8回東京フィルメックスの公式サイトが本格始動しました

いよいよ第8回も、メインビジュアルのお披露目とともに始動です。今回のビジュアルは、「映画の未来へ」というコピーを、これまでの東京フィルメックスに参加した国の言葉で表現しています。いくつの言葉が並べられているか、見つけられますか?
色合いも、時の移り変わりの間(あわい)を表現しています。第10回の節目を見据えて、今年は変化と進化の過渡期です。みなさんの目で、進みつづける東京フィルメックスの姿を見届けてください。
また、今年の上映作品の募集は7月31日をもちまして締め切りました。年々、認知が高まっているせいか、応募の数も増えてきています。今年もたくさんのご応募をいただきまして、有り難うございました。ディレクターを中心に、素晴らしいラインナップをお届けすべく、順次選考に入っている段階です。
今年も9月下旬頃にプログラムの発表を予定しています。
もちろん、それまでにも先行発表がある場合には、この公式サイトでお知らせしていきますので、どうぞブックマークをお願いいたします。この事務局だよりや映画祭だよりはRSSにも対応しています。

清水宏監督の特集上映が開催中です!

第4回(2003年)の東京フィルメックスで特集上映され、好評を博した清水宏監督の作品が、ただいま渋谷のシネマヴェーラで一挙上映されています(8月3日まで)。
東京フィルメックスでは、上映された作品の中から「簪」が観客賞を受賞するなど、連日たくさんのお客様にいらしていただき、熱烈な支持をいただきました。
ちょうどこの年は、清水宏監督と同年に生まれ、同じく松竹で活躍した小津安二郎監督とともに生誕100年を迎えたことで大変な注目を浴び、その後もベルリン映画祭を皮切りに、香港など世界の映画祭で上映されました。
「簪」他、東京フィルメックスで上映された作品の数々も上映されます。
東京フィルメックスで見逃した方も、この機会にぜひご覧ください。
<シネマヴェーラ公式サイト>

リティ・パニュ監督の特集上映が開催されます

昨年に引き続き、今年も難民映画祭<レフュジー・フィルム・フェスティバル>が7月18日より26日まで開催されます。4つの会場のうち、東京日仏学院では、カンボジアのリティ・パニュ監督の特集上映が行われます。
第6回東京フィルメックスのコンペティション部門で上映された「焼けた劇場のアーティストたち」(映画祭公開タイトル:焼けた劇場の芸術家たち)も上映されます。
この機会にぜひご覧ください。
1. 7月22日日曜日 17:30 東京日仏学院 
2 .7月24日火曜日 19:00 東京日仏学院
<第2回難民映画祭>

第60回カンヌ国際映画祭 レポート

 今年で第60回を迎えたカンヌ国際映画祭が、5月27日に閉幕した。コンペティション部門では、ルーマニア映画「4ヶ月、3週間と2日」がパルムドール(最高賞)を獲得、次席のグランプリには日本の「殯(もがり)の森」(河瀬直美)が輝いた。節目を記念する数々のイベントで、話題に事欠かなかった映画祭をリポートする。
 映画祭の花形であるコンペ部門には、各国から22作品が集められた。パルムドール受賞経験者が何人も参加する中で、映画祭2日目に登場して話題をさらったのがルーマニアの俊英・クリスティアン・ムンジウ監督だ。妊娠した女子学生が違法な手段で堕胎を試みるという衝撃的な内容で生命の尊厳を問うた、長編劇映画2作目。審査員たちからも最高賞の栄誉を得た。
 3度目のカンヌ参加となった河瀬直美の「殯の森」は、コンペ最終上映。妻の死を受け入れられない老人と、子どもを亡くした若い介護士が、老人の妻の墓参りのために森に分け入る。殯とは、古来の倭言葉で、本葬に移すまでの間、遺体を安置する場所や行為のことを言う。2人が深い森の中で、次第にそれぞれの愛する人の死を受け入れる過程を圧倒的な映像美と緊張感あふれる演技で描き出した。
 その他のコンペ各賞も、比較的製作本数が少ない若手の監督たちの作品が受賞を重ねた。一方でコーエン兄弟や、ウォン・カーウァイ、エミール・クストリッツァなどは各々の実力を示したものの無冠に終わり、ベテラン勢の中ではガス・ヴァン・サントが60回記念賞を受賞。これは、映画監督のスティーブン・フリアーズ率いる審査員団が、これからの新しい才能の可能性に賭けた結果と言える。
 コンペの他に注目を集めたのは、競作オムニバス「To Each His Own Cinema」だ。ケン・ローチやホウ・シャオシェン、ナンニ・モレッティなど各国の巨匠33組が映画館をテーマとした3分の短編を製作。日本からはただ1人、北野武監督が「素晴らしき休日」で参加、満場の観客の笑いを誘った。それぞれにおいて作家の個性が十二分に発揮され、カンヌが独創的な監督たちを意欲的に発見して、紹介を続けてきた底力がこの1つの映画の中に示された。なお、「素晴らしき休日」のみ、北野監督の最新作「監督・ばんざい!」の公開時にあわせて上映される。
 映画祭が果たすべき使命は多いが、今年のカンヌに参加して筆者が強く感じたことは、映画祭は作家を育てるということである。河瀬監督は会見で「カンヌが私を育ててくれた」と感謝の念を込めて語った。若手に与えられた賞の数々は、今後その結果が証明されていくことになろう。「大日本人」の松本人志監督は、賛否両論の激しい反応に驚きを受け、それだけに次回作への意欲とも思われる発言を残した。北野監督は「『HANA-BI』のベネチア映画祭での金獅子賞以来、10年をかけてようやくここまでたどり着けた」と感慨深く振り返った。「映画の授業」を行ったマーティン・スコセッシは、「情熱とクレイジーさをもって製作に努めて欲しい」と若者たちを励ました。
 人間で言うところの還暦を迎えようとしているカンヌ映画祭は、伝統と格式を誇りながらも、新しい映画と才能を迎え入れ続け、若々しさを失わない。
(報告者:岡崎 匡) *公明新聞(2007年6月2日)に掲載された記事を転載

中国映画の全貌2007 開催!

中国映画ファン、アジア映画ファンにとっておなじみの好評企画「中国映画の全貌」が今年も7月21日から8月31日の日程で開催されます。
今回は新宿のケイズシネマに会場を移して、新旧の注目作品全74本が上映されます。
この中には過去の東京フィルメックスでもプレミア上映された作品が7本、並んでいます。
この機会にぜひご覧ください!
■ロゥ・イエ監督
「ふたりの人魚」(7/31 18:30, 8/21 16:30)
■ワン・グァンリー監督
「イチかバチか-上海新事情」(8/2 16:05, 8/26 20:10)
■ジョニー・トー監督
「エレクション」(7/28 16:05, 8/3 13:40, 8/6 18:30)
「PTU」(8/3 18:30, 8/6 16:05, 9/6 14:30)
■ジャ・ジャンクー監督
「プラットホーム」(8/4 13:40)
「青の稲妻」(8/4 16:55)
■チャン・ユアン監督
「ただいま」(8/22 19:20, 8/31 11:00)
*上映作品、スケジュールは公式サイトでご確認ください。
<新宿ケイズシネマ 公式サイト>