第14回東京フィルメックス(11/23〜12/1開催)の上映スケジュールが確定しました。上映後に観客との間で行なわれるQ&Aの予定もあわせて、公式サイトに掲載いたしました。
イランの巨匠モフセン・マフマルバフ監督が審査委員長として、また最新ドキュメンタリー映画『微笑み絶やさず』を携えて来日します。他にも、カンボジアのリティ・パニュ監督(『THE MISSING PICTURE(英題)』カンヌ映画祭ある視点部門最優秀賞)や、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのダニス・タノヴィッチ監督(『鉄くず拾いの物語』ベルリン映画祭審査員大賞、男優賞、エキュメニカル賞受賞)などの巨匠たちが、世界中で話題になった最新作の日本初上映にあわせて来日し、観客との白熱した質疑応答を行ないます。
もちろん、コンペティション部門からもシンガポールのアンソニー・チェン監督(『ILO ILO(英題)』カンヌ映画祭カメラドール(最優秀新人監督賞)受賞)や、フィリピンのハンナ・エスピア監督(『トランジット』(アカデミー外国語映画賞フィリピン代表)など<映画の未来>を担う期待の若手監督の参加が決定しています。
映画祭でこそ味わえる、熱気と興奮を、ぜひご体験ください。
>>上映スケジュール
ニュース/事務局からのお知らせ
オープニング作品『罪の手ざわり』邦題決定!
今年の東京フィルメックスのオープニング上映作品で、カンヌ映画祭の脚本賞に輝いたジャ・ジャンクー監督の「A Touch of Sin」の日本公開タイトルが『罪の手ざわり』に決定しました。
『罪の手ざわり』作品詳細
ボランティアスタッフ、追加募集!
第14回東京フィルメックスのボランティアスタッフの追加募集を開始しました。
たくさんの方からのご応募をお待ち申し上げております。
第14回東京フィルメックスボランティアスタッフ募集について
第14回東京フィルメックスラインナップ発表!
第14回東京フィルメックスのラインナップが発表されました!
オープニングはジャ・ジャンクー監督『A Touch of Sin(英題)』。
会見には、コンペティション部門で上映される『祭の馬』の松林要樹監督、『トーキョビッチ,アイラブユー』の吉田光希監督をお迎えしました。
11/23〜12/1まで、会場でみなさまをお待ち申し上げております。
特集上映:生誕100年 中村登
2013年8月4日に生誕100年を迎える中村登は、松竹の看板監督として生涯に82本の劇映画を残しました。特に文芸映画で高い評価を得ており、『古都』(63)と『智恵子抄』(67)で2度、アカデミー外国語映画賞にノミネートされています。8月28日から開催される第70回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門にて、『夜の片鱗』(64)がニュープリントで上映されます。
第14回東京フィルメックスでは、この『夜の片鱗』を始めとした中村登監督の特集上映を行ないます。その他の作品については、後日、発表いたします。
『夜の片鱗』
(The Shape of Night/1964年/106分)
■監督:中村登 脚本:権藤利英 原作:太田経子
■ 出演:桑野みゆき、平幹二朗、園井啓介、岩本多代 、富永美沙子、菅原文太
■ あらすじ:19歳の芳江(桑野)は、工場で働くかたわら、夜はバーに勤めていた。そこで知り合ったサラリーマンの英次(平)に人生を託して身体を許したが、実は彼はヤクザ組織に身を置いていた。やがて金を無心するだけでなく、売春を強要するようになった英次に耐えきれなくなった芳江は逃げ出そうとするが…。どうしようもない男と知りつつ離れることのできない、複雑な心理に揺れ動く女性を桑野みゆきが好演。印象的な色彩設計やカメラワークが深みのある美しさを生み、物悲しさをたたえた叙情的な世界を作り出すことに成功している。
【ヴェネチア国際映画祭クラシック部門 ステファノ・フランチャ・ディ・チェッレェ氏(Stefano Francia di Celle)コメント】
——スタイリッシュな演出と、美しき桑野みゆきの鮮烈な演技との、巧みなバランス。桑野は『青春残酷物語』(大島渚)で欧米の観客に知られている。そして中村登を同時代の松竹ヌーヴェルヴァーグの巨匠たちと比べて見ることは、とても意義があるだろう。そこには、女性への虐待、解放への苦闘、急激な経済成長の中での社会環境の過酷さといった共通したテーマが見られる。しかし、他の巨匠たちが自らの映画的・文化的な探求を進めるのに対して、中村監督はそうした状況を背景にしながらも、主人公の女性がたどる”遥かな旅”にあらゆる人が自分を重ね合わせられるような物語を紡いでいる。『夜の片鱗』は、作家的な映像の探求、社会問題、大衆映画的な訴求力との間にある興味深く、巧みなバランスを体験できるだろう。
【中村登プロフィール】
1913年8月4日、東京・下谷に生まれる。1936年東京大学文学部卒業と同時に助監督試験を受けて松竹に入社、大船撮影所で斉藤寅次郎、島津保次郎らにつく。1941年6月監督に昇進、記録映画『生活とリズム』(1941)を1作目に製作。続いて同年に劇映画としてのデビュー作である『結婚の理想』(1941)のメガホンを執る。『我が家は楽し』(1951)では、大船調のホーム・ドラマで優れた演出ぶりを発揮して好評を得る。松竹カラー映画の2作目となる『夏子の冒険』(1953)では、カラー映画にふさわしい華麗な演出を展開し、第一線監督としての名声を築いた。 川端康成原作の『古都』(1963)は、岩下志麻の二役で双生児を登場させる物語のユニークさと京都の季節ごとの美しさを折り合わせた作品となり、アカデミー外国語映画賞にノミネートされる。有吉佐和子の原作を映画化した『紀ノ川』(1966)は、明治、大正、昭和に生きた女の姿を描き出し、ベテラン監督の風格を見せつけた名作である。1981年5月20日、死去。享年68才。勲四等旭日章を受勲。
*英語字幕付きニュープリントは、東京都及び東京都歴史文化財団の協力により作成されます。
第14回東京フィルメックス公式サイトオープン
11月の開催に向けて、公式サイトを一新しました。今後、最新情報や上映作品などを更新してまいりますので、ご注目ください。
<東京フィルメックス 公式サイト>
また、第14回東京フィルメックスのポスタービジュアルが決定しました。今年は緑を基調とした、曲線を活かしたイメージ。様々な映画や人が重なりあって新しい色を生み出すとともに、波紋のように世界へと広がっていきます。
Talent Campus Tokyo 2013 応募エントリーについて
応募期間:5月15日から6月15日まで
Talent Campus Tokyo(TCT)では東アジア、東南アジアの監督、プロデューサー志望の若者の応募をお待ちしています。
概要:
Talent Campus Tokyo 2013
主催:東京都、アーツカウンシル東京・東京文化発信プロジェクト室、特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
期間:2013年11月25日から30日
会場:有楽町朝日ホール他
東京都とアーツカウンシル東京・東京文化発信プロジェクト室及び特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会の主催、並びにベルリン国際映画祭(ベルリン・タレント・キャンパス)との提携のもと、映像人材育成プロジェクト「Talent Campus Tokyo 2013」を「第14回東京フィルメックス」期間中の11月に実施いたします。
これまでに、10以上のアジアの国と地域から50人の才能ある監督とプロデューサーを目指す若者がこのTCTの企画に参加しました。
参加者の一人でシンガポールから2010年のNext Masters Tokyo(TCTの旧称)に参加したアンソニー・チェンさんは、長編の企画「Ilo Ilo」を紹介し、表彰されました。この企画は作品となって完成し、まもなく開催の「カンヌ映画祭監督週間部門」に選出されました。
映画監督、プロデューサーを目指す若い皆様からのご応募をお待ちしております。
崔洋一監督特集上映@フィルムセンター(3/19〜3/31)
第10回東京フィルメックスで審査委員長を務めてくださった崔洋一監督の特集上映が、3/19〜31まで東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されます。
キャリア前半の作品を中心に、監督自選の貴重な12本が全て35mmで上映!ぜひご覧ください。
1,『十階のモスキート』(108分・35mm・カラー)
2,『性的犯罪』(77分・35mm・カラー)
3,『友よ、静かに瞑れ』(103分・35mm・カラー)
4, 『黒いドレスの女』(100分・35mm・カラー)
5,『花のあすか組! ASUKA』(99分・35mm・カラー)
6,『Aサインデイズ』(111分・35mm・カラー)
7,『月はどっちに出ている』(110分・35mm・カラー)
8,『マークスの山』(139分・35mm・カラー)
9,『犬 走る DOG RACE』(110分・35mm・カラー)
10,『豚の報い』(118分・35mm・カラー)
11,『刑務所の中 DOING TIME』(93分・35mm・カラー)
12,『血と骨』(144分・35mm・カラー)
【東京国立近代美術館フィルムセンターホームページ】