事務局からのお知らせ

第19回シンガポール映画祭(2006/4/13-29) 開幕

第19回シンガポール映画祭では、40か国から300作品(ワールド・プレミア3作品、インターナショナル・プレミア8作品、アジア・プレミア15作品)が上映される。
プログラムではアラブ映画が目立ち、オープニング作品は、レバノンのJocelyn Saab監督によるで、これはエジプトを舞台にベリー・ダンスを学ぶ女性を描いたドラマとなっている。
そして、特集上映“The Secret Life of Arabia”では、イラク、シリア、パレスチナ、レバノン、エジプト、モロッコなどの最近の作品16本を紹介(イエメンで撮られた初の長編劇映画「A New Day In Old Sana’a」や、綿井健陽監督「Little Birds -イラク戦火の家族たち」も含む)。


また、“New Philippines Digital Cinema”特集では、若手インディペンデント作家らによる短編からベテランによる長編まで、デジタルビデオ作品8プログラムにより、新しいフィリピン映画の動きを紹介する。
旧作の特集上映としては、パレスチナのミシェル・クレイフィ(3作品)、アルメニアのドン・アスカリアン(5作品) の他、マレー映画の巨匠M Aminの60年代作品(3作品)が組まれている。
Silver Screen Awardsのアジアの長編劇映画を対象としたコンペティションでは、フィリピン、インド、インドネシア、レバノン、シンガポール、中国、日本などからの11作品が上映される。第6回東京フィルメックスで上映の「あひるを背負った少年」(イン・リャン監督が審査員特別賞を受賞)と廣木隆一監督「やわらかい生活」も含まれている。
その他、日本映画では以下の作品が上映される。
「花井さちこの華麗な生涯」(女池充監督)、「ソラノ」(山岡信貴監督)、「紀子の食卓」(園子温監督)、「死者の書」(川本喜八郎 *アニメーション)、「NITABOH?仁太坊・津軽三味線始祖外聞」(西澤昭男監督 *アニメーション)、「Out Of Place」(佐藤真監督)、「珈琲とミルク」(熊坂出監督)、「コスプレイヤー」(岨手由貴子監督)、「QUESTION」(亀井亨監督)
なお、長編劇映画の年間製作本数が数本(*1)というシンガポール映画であるが、今回は、クロージング作品にロイストン・タン監督「4:30」(*2)、コンペティション作品にケヴィン・トン監督「愛情故事(Love Story)」(*3)が入っている。
他に、「Singapore Dreaming」(Dr Woo Yen Yen/ Colin Goh共同監督)、「The Art Of Flirting – As Told In Four Chapters」(Kan Lume監督)も上映される。
(*1)シンガポール映画の製作本数について (※合作、出資のみの作品も含む)
 2005年 8本
 2004年 7本(うち公開本数は4本)
 2003年 8本
 2002年 6本
 2001年 6本
 2000年 5本
 1999年 8本
 1998年 4本
 1997年 3本
 1996年 2本
Singapore Film Commissionの資料による。ただし、政府による製作助成プロジェクトが開始されており、今後の発展が期待される。
(*2)「4:30」シンガポール/日本
第6回NHKアジア・ フィルム・フェスティバル(2005年12月)にて上映
(*3)「「愛情故事(Love Story)」(原題) シンガポール/香港
香港Focus Film Ltd.によるプロジェクトFirst Cuts <FFC:アジア新星流>の作品
シンガポール映画祭公式サイト
http://www.filmfest.org.sg/index.php
(報告者:森宗厚子)


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