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TOKYO FILMeX Competition






A Time in Quchi / 暑假作業
Taiwan / 2013 / 109 min.
Director: CHANG Tso-chi

[Introduction]
Film energetically depicting the maturation of a young boy even as he faces harsh realities while spending the summer at his grandfather's house in the rural area outside of Taipei. CHANG Tso-chi's direction which drew out the children's lively performances truly shines. Screened at the Locarno Film Festival.







CHANG Tso-chi



Director's Statement

A Time in Quchi is the final chapter of my stories about family. After my father passed away, I want to make a film in my father's familiar language. So, How are you, Dad? was born. The next movie, When Love Comes, is a story about mothers.

Regarding to A Time in Quchi... ..., I want to see the whole adult world from modern children's perspectives. It is a joyful and peaceful narrative, very different from my usual types. By the three films: father, mother, and children, I finally accomplish, at this stage of my life, what I want to express about people lives.





11/29『夏休みの宿題』Q&A
from ブロードキャスト 2013/11/29


11/29『夏休みの宿題』Q&A
有楽町朝日ホール 
 
ヤン・リャンユー(俳優)
岡崎 匡(東京フィルメックス)
樋口 裕子(通訳)
 
『夏休みの宿題』
台湾/ 2013年 / 109分
監督: チャン・ツォーチ
 
A Time in Quchi / 暑假作業
Taiwan / 2013 / 109 min.
Director: CHANG Tso-chi





New information will be added.


『夏休みの宿題』ヤン・リャンユーさんQ&A
from デイリーニュース2013 2013/11/29

1129natsu01.jpg11月29日(金)、有楽町朝日ホールにてコンペティション作品『夏休みの宿題』の上映が行われ、主人公バオを演じたヤン・リャンユーさんが上映後のQ&Aに登壇した。東京フィルメックスのQ&Aに登壇したゲストとしては史上最年少の12歳。緊張した表情のヤンさんが「こんにちは」と日本語で挨拶すると、会場からは盛大な拍手が送られた。


まず、東京フィルメックスの岡崎匡さんから、映画出演までの経緯について訊かれると、「撮影が行われた2年前は10歳でした。この作品に出るまで演技の経験もなく、オーディションも小学校で声を掛けられたのがきっかけです」とヤンさん。チャン・ツォーチ監督が、小学校を回りながら子役を探していた時に声を掛けられたという。実はオーディションらしいかしこまったものではなく、チャン監督からの指示は、他の子どもたちと一緒に「遊んでて」と言われただけで、知らない間にこっそりカメラテストが行われ、主役に決まっていたという。


1129natsu02.jpg続いて会場との質疑応答に移った。主人公バオが住む台北に自身も住んでいるのかという質問には「普段は台北市郊外に住んでいます。バオが夏休みを過ごした農村地帯は山が美しくて、とても素敵な夏を過ごすことが出来ました」と応じた。次に「撮影時にチャン監督から演技指導はあったのか?」との質問には、「ひとつひとつのシーンに応じて、バオの気持ちや動きなどを丁寧にアドバイスしてくれました」とヤンさん。ヤンさん自身が考えたアドリブに対しても「いいよ」とOKしてくれることもあったという。


作品内でバオが綴る絵日記の文章について、「成語(四字熟語やことわざのような決まり文句)が使われていて、とても大人びた印象を受けたが、バオの年齢である10歳頃の子どもでも普段から使っているのか?」という質問には「とても難しい言葉ですが、小学校の授業では成語辞典を使い、必ずテストもあります」また、バオが日記に成語を使うのも「台湾の小学生には普通のことで、習った言葉をきちんと使わなければいけないので」と説明した。


1129natsu03.jpg実は、来日前に第50回台湾金馬奨で、最優秀新人賞にノミネートされたヤンさん。『夏休みの宿題』と同じコンペティション部門で上映された『ILO ILO(英題)』のコー・ジア・ルーさんとは、新人俳優賞部門での対決となった。今回、惜しくも受賞には至らなかったが、ヤンさんの自然な演技に対して、会場から「今後も演技の道に進むのか?」と質問がされた。「多分、将来俳優になるとしたら、大学を卒業してから...僕の夢は、いっぱい色々な役を演じることです」と応じると、会場から拍手が。はにかんだ表情で「ありがとう」とヤンさん。
祖父が石に亡くなった祖母の顔を描く印象的なシーンについては「映画の中で亡くなった人への懐かしい想いを描き出しているのでは」と語った。


『夏休みの宿題』から他の作品には出演していないというヤンさんに、観客から「将来演技の道に進まれて、また日本に戻って来てくれることを願っています」との言葉が送られると「こんなに僕を温かく歓迎してくれて本当にありがとうございます」と笑顔を見せると、会場からは惜しみない拍手が送られた。ここで時間となり、12歳の小さなゲストを迎えての終始和やかな雰囲気で行われたQ&Aは終了となった。


(取材・文:阿部由美子、撮影:白畑留美)

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