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特集上映(2) 1960 -破壊と創造のとき-
「1960年」という特別な年に、大きなうねりとなって押し寄せた傑作の数々...。今年のカンヌやヴェネチアで大きな注目を集めた2本に加え、いまだ世界に知られざる『武士道無残』に英語字幕を付けてデジタル化。情動ほとばしる全9作品により、1960年の熱気を現代に蘇らせます。
※『彼女だけが知っている』と『武士道無残』の英語字幕付きデジタル素材は、松竹および東京フィルメックスにより作成されました。
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(C) 1960/2014松竹 |
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1960年 / 97分
監督:大島渚
出演:桑野みゆき、川津祐介、久我美子、渡辺文雄、田中晋二
※日本語字幕付きでの上映です。
中年男にホテルに連れ込まれそうになった真琴を救った清。惹かれあう二人は、生きるために中年男から金をまきあげる危ない遊びを繰り返していく。"松竹ヌーヴェルヴァーグ"の言葉を生んだ伝説的作品。デジタル4K修復版が今年のカンヌ映画祭でワールドプレミア上映。
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(C) 1960松竹 |
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1960年 / 63分
監督:髙橋治
出演:小山明子、渡辺文雄、笠智衆、水戸光子
四日ごとに起きる強姦殺人事件を追う捜査班。だが捜査に加わる刑事の恋人が次の犠牲者になった。かろうじて一命をとりとめた恋人に、刑事は四日後の捜査協力を依頼するのだが......。今年の第71回ヴェネチア映画祭クラシック部門に招待された。初デジタル化。
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(C) 1960松竹 |
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1960年 / 74分
監督:森川英太朗
出演: 森美樹、高千穂ひづる、山下洵一郎、渡辺文雄
主家を救うため殉死を命じられた16歳の少年。彼を実の子同様に育てた兄嫁は、せめて生の悦びを教えたいと母親のような思いで義弟と一夜を共にする。だが翌日、殉死罷りならぬとの上意書が届き...。松竹ヌーヴェルヴァーグの時代劇第一弾となった野心作。初デジタル化。
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【大島渚 プロフィール】
OSHIMA Nagisa profile
1932年3月31日京都生まれ。1954年京都大学法学部卒業。松竹大船撮影所入社。1959年第一回監督作品「愛と希望の街」発表。翌年「青春残酷物語」で第1回日本映画監督協会新人賞を受賞、日本ヌーベルバーグの旗手とうたわれるが、「日本の夜と霧」の上映中止をめぐって松竹を退社。以後独立プロ創造社を主宰、「白昼の通り魔」「日本春歌考」「絞死刑」「儀式」などを発表。1968年以降全作品が海外で公開される。1975年大島渚プロダクションを創立、日仏合作映画「愛のコリーダ」を製作、翌年のカンヌ映画祭で絶賛をあび、シカゴ映画祭特別賞、英国映画協会賞を受賞。1978年「愛の亡霊」でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞。その後、日英ニュージーランド合作「戦場のメリークリスマス」、フランス映画 「マックス、モン・アムール」と国際的映画製作を展開。1996年2月脳出血のため倒れるも、その後1999年「御法度」を完成させた。2000年文部大臣芸術選奨、紫綬褒章を受章。2001年毎日芸術賞、芸術文化勲章コマンドゥール(フランス)を受賞。妻は女優の小山明子。2013年1月15日肺炎 のため死去。
プロフィール:大島プロダクションWebサイトより
【髙橋治 プロフィール】
TAKAHASHI Osamu profile
1929 年千葉県生まれ。東京大学文学部卒。助監督として松竹に入社、小津安二郎監督『東京物語』では助監督を務め る。同期に篠田正浩がいた。1960 年『彼女だけが知っている』で監督に昇進し、その後『死者との結婚』、『非情の男』など の作品を監督。1965 年に退社し作家活動に入る。1978 年スタンフォード大学フーバー研究所にて日本映画の講師として 迎え入れられる。1982 年小津安二郎の生涯を描いた「絢爛たる影絵-小津安二郎」が直木賞候補になる。1984 年「秘伝」 で直木賞受賞、1988 年「別れてのちの恋歌」「名もなき道を」で柴田錬三郎賞受賞、1996 年「星の衣」で吉川英治文学賞 受賞。毎年 9 月に行われる富山県富山市八尾町のおわら風の盆を題材にした小説「風の盆恋歌」(1985 年発表)は今も毎回増刷を重ねている他、戯曲、多数の小説、エッセイ等を執筆。
【森川英太朗 プロフィール】
MORIKAWA Eitaro profile
1931年生まれ。慶應義塾大学文学部を卒業後、1955年に松竹京都に入社。大曽根辰保監督などに師事した。1960年、自ら脚本を執筆した『武士道無残』で監督デビュー(同作品のチーフ助監督は森崎東)。この1本を残して松竹を退社したあとは、大島渚がつくった創造社に一時在籍し、電通を経て、母校の慶應義塾大学で教鞭を執った。映画製作では、大島が監督したPR映画『小さな冒険旅行』(63)で助監督を務めたほかは、日活作品『狼の王子』(63)、『花嫁は十五才』(64)、『人間に賭けるな』(64)、東映東京で『愛欲』(66)の脚本を担当している。京都二中時代からの同級生であった大島との交友は永く、1996年2月に森川が亡くなった際には、大島が弔辞を読んでいる。
11/29(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町にて
「1960 -破壊と創造のとき-」連動レイトショー上映開催!
【劇場】
ヒューマントラストシネマ有楽町(JR有楽町駅中央口すぐ 有楽町イトシアプラザ4F)
TEL: 03-6259-8608 劇場HP http://www.ttcg.jp/human_yurakucho/
【タイムテーブル】
11/29(土)~12/12(金) レイトショー 21:10 スクリーン2(62席)
【チケット情報】
●前売券:
チケットぴあにて販売(座席指定券) Pコード 553−592
11/3(祝・月)~11/9(日)限定早割 1,000円(日曜日、平日限定)
11/10(月)~11/19(水)通常料金 1,300円
●当日券:
11/22(土)より劇場窓口、インターネット( http://www.ttcg.jp/reserve/ )にて全日程分の座席指定券を販売
一般/学生/シニア1,300円均一、水曜日サービスデー1,100円
※前売券で座席分が完売した場合、当日券の販売はございません。予めご了承ください。
【リピーター割引/サポーター割引】
リピーター割引:本特集上映の有料半券提示にて、2作品目より1,000円に割引
サポーター割引:東京フィルメックスサポーターズクラブ会員証のご提示で、1,000円に割引
※他の割引との併用不可
【上映作品】
英語字幕付きデジタル素材『青春残酷物語』『彼女だけが知っている』を含む、全8作品
(以下6作品は英語字幕なし、35mmプリント)
(C) 1960松竹 |
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『死者との結婚』
1960年/96分/35mm
監督:髙橋治
出演:小山明子、渡辺文雄、瞳麗子、東山千栄子、高野真二
妊娠して男に棄てられ、自殺を決意した光子(小山明子)は汽船衝突事故を生きのびる。船上で知り合ったアメリカ帰りの保科夫婦が亡くなり、ひょんなことから光子は保科の妻として遇される。光子は思いがけない幸福な生活と自らを捨てた男からの脅迫の板挟みに苦しむ。その後予期せぬ不思議な事態に当面する。
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(C) 1960松竹 |
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『悪人志願』
1960年/84分/35mm
監督:田村孟
出演:炎加世子、津川雅彦、渡辺文雄、月丘昌美
田村孟初監督作品。ある地方都市の飯場でヒデ(炎加代子)は飯場の残飯を集めて生計を立てていた。心中事件の生き残りで死んだ相手の男は地元の有力者の長男だった。次男の竜夫(津川雅彦)はヒデを目の敵にする。この飯場にやってきた安男(渡辺文雄)はヒデのめげずに生き抜く勇気にひかれていく。一方、竜夫の狂的な暴力はエスカレートしていく。異常な人間関係を執拗に描く異色作。
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(C) 1960松竹 |
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『太陽の墓場』
1960年/88分/35mm
監督:大島渚
出演:炎加世子、津川雅彦、伴淳三郎、佐々木功、川津祐介
大島渚が石堂淑朗との共同オリジナルシナリオを監督した大阪のドヤ街を舞台にした狂乱の青春ドラマ。愚連隊信栄会の会長・信(津川雅彦)は、大きな縄張りをもつ大浜組に対抗するため、鉄の規律で会を大きくしようとしていた。しかし小遣い銭欲しさから、ヤス(川津祐介)たちは信の目を盗んで、花子(炎加世子)たちが行う、日雇いたちから血を採る商売を手伝っていたのであった......。
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(C) 1960松竹 |
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『血は渇いてる』
1960年/87分/35mm
監督:吉田喜重
出演:佐田啓二、三上真一郎、芳村真理、岩崎加根子
会社の大量解雇に抗議して拳銃自殺未遂を起こした会社員(佐田啓二)は、マスコミに注目され英雄扱いされる。保険会社やマスコミにもてはやされ、利用されるうちにスキャンダルを捏造されて転落し、自殺へと追いやられていく。ヒューマニズムの氾濫とその欺瞞を描いた作品。当時、同時上映された大島渚の「日本の夜と霧」とともに、封切からわずか3日で上映が打ち切られた。
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(C) 1960松竹 |
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『ろくでなし』
1960年/88分/35mm
監督:吉田喜重
出演:津川雅彦、高千穂ひづる、川津祐介、山下洵一郎、安井昌二
吉田喜重初監督作品。爆発する若いエネルギーを拳銃に叩き込む"強盗遊び"の狂った終点!刹那の時間に生きる4人の大学生(川津祐介、津川雅彦、山下洵一郎、林洋介)と、社長秘書の女性(高千穂ひづる)をめぐるドラマ。「青春」に背を向けた若者たちの虚無的なスタンスが鮮烈に映し出される。
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(C) 1960松竹 |
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『乾いた湖』
1960年/87分/35mm
監督:篠田正浩
出演:三上真一郎、岩下志麻、山下洵一郎、高千穂ひづる、炎加世子
篠田正浩監督の2作目。60年安保闘争の最中、大衆運動を軽蔑し英雄気取りでテロリストを夢見る大学自治会の学生(三上真一郎)。級友の財閥の息子の別荘で刹那的な遊戯にふけっていたが、女子学生(岩下志麻)の父親が政党汚職にからんで自殺したことを知り、政界の黒幕を追い詰めようとする。テロリズムに傾斜する青年の軌跡を描いた作品。
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