特集上映【ジャック・ターナー】

『夕暮れのとき』
Nightfall
作品詳細

アメリカ / 1956年 / 80分 / 監督:ジャック・ターナー (Avishai Jacques TOURNEUR)

ワイオミングの森をドライブ中、二人組の銀行強盗と遭遇した男。偶然の出来事により犯罪事件に巻き込まれる主人公を描いたフィルム・ノワール。『俺たちに明日はない』他で2度アカデミー賞を受賞した名カメラマン、バーネット・ガフィによる映像も素晴らしい。

監督 ジャック・ターナー (Jacques TOURNEUR)

1904年11月12日フランス・パリ生まれ。映画監督のモーリス・トゥールヌールと女優のフェルナンド・ペティーの間に生まれる。
1914年、父と共に渡米し、モーリスのスクリプターを務める。1928年に帰国し、1933年までの間、父の映画に編集や助監督として参加する。1931年に初監督作品「Tout ça ne vaut pas l'amour」を製作した。
1934年に再度渡米し、ハリウッドのMGMに所属。第二監督として『二都物語』(1935)に参加。以降、短編を含むいくつかの作品を監督する。
1941年にRKOに移籍し、1942年には、後にヒューゴ賞にノミネートされるヴァル・リュートンと初めてコンビを組み、『キャット・ピープル』を監督。この作品はヒロインの異常な心理状況を描いた古典的サイコホラーの1本として、ターナーにとって最初の代表作となる。その翌年には『私はゾンビと歩いた!』を監督している。この二つの作品と『レオパルドマン 豹男』(1943)を加えた3作品は、カイエ・デュ・シネマ誌でターナーとリュートンによって作られた「衝撃的な恐怖の三部作」として紹介されており、『市民ケーン』(1941)と『偉大なるアンバーソン家の人々』(1942)の興行的な失敗によって傾いていたRKOの経営を立て直すこととなった。
1944年に監督し、グレゴリー・ペックの初出演作品となった『炎のロシア戦線』はナチスと戦うロシアのゲリラを描き、時代の風潮と相まってアカデミー賞最優秀視覚効果賞にノミネートされるなど高い評価を受けた。1948年にRKOとの契約が切れ、フリーの映画監督となる。
1951年の『女海賊アン』や1956年の『夕暮れのとき』などフリーとなってからも作品を多く製作した。1965年公開の『深海の軍神』を最後に引退し、フランスのベルジュラックに居を構え、1977年12月19日に73歳で死去するまでそこで余生を過ごした。
没後40周年を迎える2017年にはスイスで開催された「第70回ロカルノ映画祭」で、レトロスペクティヴとして長編・短編併せて47作品が上映された。

 

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