東京フィルメックス上映作品が今週末に公開!

これまでの東京フィルメックスで上映された2作品が、今週末の1月31日(土)より東京を皮切りに劇場公開されます。
第8回(2007年)のコンペ部門で上映され、見事に審査員特別賞コダックVISIONアワードに輝いた、ヤウ・ナイホイ監督のデビュー作「天使の眼、野獣の街」(映画祭上映タイトル「アイ・イン・ザ・スカイ」)。
ジョニー・トー作品の脚本家として腕を奮ってきたヤウ監督が、満を持して送り出したスリルあふれる傑作。昨年のコンペ部門審査員を務めてくださったレオン・カーファイさんの強烈な存在感も見逃せません。
「天使の眼、野獣の街」公式情報
また、園子温監督の最新作「愛のむきだし」は、237分にもわたり繰り広げられる壮大なラブストーリー。満場の観客からの熱狂的な支持も集め、見事にアニエスベー・アワードに輝きました。
映画祭上映時には、園子温監督を始めとして、初主演となった西島隆弘さん、満島ひかりさん、安藤サクラさん、渡辺真起子さんが舞台挨拶に駆けつけてくださいました。そして、この勢いは日本にとどまらず、2月に開催されるベルリン映画祭フォーラム部門にも出品が決定しています。
どうぞ、この機会にご覧ください。
「愛のむきだし」公式サイト
「愛のむきだし」舞台挨拶
 同 動画
「愛のむきだし」Q&A
 同 動画
「『愛のむきだし』を楽しむために」トークショー
 同 動画
また、昨年のコンペ部門で上映された熊切和嘉監督「ノン子36歳(家事手伝い)」も現在、公開中です。好評につき、渋谷・ヒューマントラストシネマ文化村通りでは2月27日までのロングラン上映が決定しました。その他、全国各地の劇場でも続々公開中です。
ただいま開催中のロッテルダム映画祭スペクトラム部門でもインターナショナル・プレミアとして上映され、とても好評のうちに迎えられました。
公開情報など、詳細は公式サイトをご覧ください。どうぞ、お見逃しなく。
「ノン子36歳(家事手伝い)」公式サイト
「ノン子36歳(家事手伝い)」舞台挨拶
 同 動画
「ノン子36歳(家事手伝い)」Q&A
 同 動画
「坂井真紀の魅力を語る」トークイベント
 同 動画

「SAPIO」「ビジネスアスキー」で新作映画紹介を連載中

東京フィルメックスのスタッフが、劇場で公開されている新作を中心にご紹介する連載です。
今回は、林ディレクターによるおすすめ作品です。
「ビジネスアスキー」(1月24日発売号)では、キム・ギドク監督最新作「悲夢」を取り上げました。東京フィルメックスでもおなじみのギドク作品。今回はオダギリジョーさんが主演を務めています。
「SAPIO」(1月28日発売号)では、エラン・リクリス監督のイスラエル映画「シリアの花嫁」をご紹介しています。東京フィルメックスでは、2年連続でイスラエル映画がコンペ部門の最優秀作品賞を獲得しています。現在の映画界で注目を集めている地域のひとつと言えるかも知れません。
ぜひ、お手に取ってご覧下さい。
「ビジネスアスキー」公式サイト
「SAPIO」公式サイト

第38回ロッテルダム国際映画祭 開催

第38回ロッテルダム国際映画祭(2009年1月21日~2月1日) 開催
ロッテルダム映画祭は、新鋭の才能を紹介し、また世界の作家たちの果敢なチャレンジを応援するという方向性が特色で、アジア映画を継続的に取上げてきている。
前回、暫定的に映画祭ディレクターの任にあたったRutger Wolfsonが正式にディレクターに任命され、映画祭の真価を伸ばすため、プログラム構成について抜本的な合理化をはかっている。昨年の9部門から3部門(Bright Future, Spectrum, Signals)に統合した。Bright Future部門は新人監督を取上げ、その中に長編と短編のコンペが含まれる。Spectrum部門は気鋭の作家たちを対象とし、Signals部門では企画特集やレトロスペクティブを行なう。プログラムをシンプルにして、映画の芸術性や可能性を尊重する姿勢を明確に打ち出していく方針とのこと。
長編コンペ(タイガー・アワード)は、日本映画「不灯港」(内藤隆嗣監督、PFFスカラシップ作品)を含む14本が対象となる。なかでも、アメリカの俳優マイケル・インペリオリの初監督作「The Hungry Ghosts」は映画祭のオープニング作品も兼ねており、話題を集めている。またアジア作品が多く、イラン、インドネシア、韓国、中国のほか、台湾からは俳優レオン・ダイ(戴立忍)の監督2作目「No puedo vivir sin ti」が取上げられている。
Bright Future部門では、第9回東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞した中国映画「サバイバルソング」(ユー・グアンイー監督)や、日本からは「へばの」(木村文洋監督)「ジャーマン+雨」(横浜聡子監督)などのほか、オダギリジョーの長編初監督作「さくらな人たち」もお目見えする。また、第9回東京フィルメックスでも好評を博した「ノン子36歳(家事手伝い)」(熊切監督)は、Spectrum部門で上映される。
Signals部門では、レトロスペクティブとしてイエジー・スコリモフスキー、Paolo Benvenuti(イタリア)、Peter Liechti(スイス)の3監督を取り上げる。テーマ企画としては、上映フォーマットについての実験的なアプローチを試みる<Size Matters>、最近の東アジアのホラー映画を特集する<The Hungry Ghosts>、イオセリアーニからポン・ジュノまで一線で活躍している巨匠たちの処女作を集めた<First Things First>や、躍進目覚しいトルコ映画を紹介する<Young Turkish Cinema>、映画製作についてのドキュメンタリーや修復された作品を上映する<Regained>など、多彩なラインナップとなっている。
注目のイベントとしては、<Size Matters>では、市内中心部のオフィスビルの外壁に設置された巨大スクリーンに、今回のために依頼して作られた、ガイ・マディン、カルロス・レイガダス、Nanouk Leopoldによる作品が上映されるとのこと。
また、<The Hungry Ghosts>では、タイ、インドネシアなど東南アジアを中心近年の話題作を集め、日本からは「悪夢探偵2」(塚本晋也監督)、「ラザロ」3部作(井土紀州監督)がラインナップされているが、特集の一環として、ガリン・ヌグロホやリリ・リザ、アミール・ムハマドなど東南アジアの気鋭の映画作家たちによる”お化け屋敷”のエギジビジョンも行なわれる。
(報告者:森宗 厚子)

ロッテルダム国際映画祭公式サイト

(終了後に映画祭レポートをお送りします。)

「ノン子36歳(家事手伝い)」公開中!

第9回東京フィルメックスのコンペティション部門で上映された「ノン子36歳(家事手伝い)」が現在、公開中です。
坂井真紀さんの魅力を、熊切和嘉監督があますところなく描き切った本作。先日、発表された映画芸術の2008年日本映画ベストテンでも、堂々の1位に輝きました。
ぜひこの機会に劇場でご覧ください。
「ノン子36歳(家事手伝い)」公式サイト
「ノン子36歳(家事手伝い)」舞台挨拶
「ノン子36歳(家事手伝い)」Q&A
「坂井真紀の魅力を語る」トークイベント
「映画芸術:2008年日本映画ベストテン」
*なお、3位に「接吻」(第8回上映)、5位に「PASSION」も入っています。
また、1月31日には、「愛のむきだし」と「天使の眼、野獣の街」(第8回上映「アイ・イン・ザ・スカイ」)も公開されます。
こちらもどうぞご覧ください。

アンドラーデ監督特集、明日追加上映!

明日12月6日(土)に、今年の特集上映である、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督の3プログラム(全5作品)がアテネ・フランセ文化センターで上映されます。
映画祭期間中の上映でも、大変話題になった衝撃の作品の数々…。
日本で目にすることのできる、最後の機会になるかも知れません。
一日でたっぷり堪能できる、この貴重なチャンスをぜひお見逃しなく!
『ガリンシャ』(※併映『シネマ・ノーヴォ』)
12/6(土)13:30
『夫婦間戦争』(※併映『キャットスキン』)
12/6(土)15:40
『マクナイーマ』
12/6(土)18:00
会場/アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
tel. 03-3291-4339(13:00~20:00)
●交通アクセス
JR御茶ノ水駅“御茶ノ水橋口”出口より徒歩7分
東京メトロ丸の内線御茶ノ水駅より徒歩10分/都営地下鉄三田線水道橋駅“A2”出口より徒歩10分
●13:00より開場窓口にて当日券販売、整理券配布開始
●開場は、各回20分前を予定
ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集~ブラジル映画の奇跡

デイリーニュース更新中!

連日開催中の第9回東京フィルメックスの様子を「デイリーニュース」でご覧いただけます。
ゲストの舞台挨拶やQ&A、トークイベントなど最新の情報はこちらをご覧ください。
30日まで各会場で連日開催中です。
皆様のご来場をお待ちしております。
デイリーニュース

開幕!

第9回東京フィルメックスが開幕しました!
「映画の未来へ」向けた9日間の熱い冒険が始まります!
開会式に先立ち、特集上映の2本が上映されました。
蔵原惟繕監督特集は国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて、『第三の死角』からスタート。
一方、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集は有楽町朝日ホールにて『マクナイーマ』を上映。上映に先立ち、監督の娘であるマリア・デ・アンドラーデさん、駐日ブラジル大使館公使ジョアォン・バチスタ・ラナリ・ボさんが登壇し、舞台挨拶を行いました。
開会式のセレモニーの後オープニング作品『リーニャ・ヂ・パッシ』が上映され、共同監督の一人ダニエラ・トマス監督が観客の皆さんからのQ&Aに答えました。
11月30日まで、多彩な上映作品に加え、各種のトークイベントも盛りだくさんでお待ちしております。是非、会場に足をお運びください!
なお、すべての上映で当日券を発売いたします。
枚数については作品によって異なるため、売り切れの際はご容赦ください。

フィルメックス・カウントダウン vol.7

林 加奈子(東京フィルメックス、映画祭ディレクター)
本当にカウントダウンのタイミングになって参りました。いよいよ明日22日(土曜日)から開幕です。
どうぞ、みなさまご来場をお待ちしております。すべての上映作品に、当日券をご用意しております。
当日券は有楽町マリオン朝日ホールでは、会場窓口にて当日一回目上映開始の40分前よりその日の全上映回分を発売致します。
フィルムセンターはすべて当日券でございます。開映後は、入場できませんのでお気を付けください。
夜のシネカノン有楽町一丁目(ビックカメラの上)の上映は8回の特設受付で夜8時から当日券を販売致します。
良い映画との出会いのチャンスです。今年は特に日本での今後の公開が決まっていない作品が多いので、どうぞこの機会をお見逃しなきよう。
スクエアでのトークイベントは入場無料です。上映後の質疑応答がある回もございますので、みなさまの積極的な挙手を心からお待ちしております。
楽しい映画祭の日々をみなさまにお楽しみいただけますよう。お待ちしております。

「SAPIO」の関連記事を転載しました!

「SAPIO」で好評連載中の「THE WORLD FILMeX 映画を見れば世界がわかる」ですが、その記事PDFをSAPIO誌のご厚意により転載させていただきましたので、ぜひ鑑賞のガイドにお役立てください。
また、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ作品のデジタル修復作業の経緯や、他の作品の資料について、駐日ブラジル大使館から翻訳の協力をいただきました資料もございますので、是非ご覧下さい。
「ティトフ・ヴェレスに生まれて」紹介
 監督:テオナ・ストゥルガー・ミテフスカ
「マクナイーマ」紹介
 監督:ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ
「狂熱の季節」紹介
 監督:蔵原惟繕
 アンドラーデ監督資料