【東京フィルメックス・コンペティション(全10作品)】

世界的に大きな注目を集めるアジアからは、才能ある新鋭たちが次々と登場しています。
そんなアジアの新進作家が2018年から2019年にかけて製作した作品の中から、10作品を上映します。
また5名からなる国際審査員が、最優秀作品賞と審査員特別賞を選び、11/30(土)に行われる授賞式で発表します。

(日本語タイトル横の★=長編監督デビュー作)

『水の影』 Shadow of Water

インド / 2019 / 116分
監督:サナル・クマール・シャシダラン (Sanal Kumar SASIDHARAN)

マラヤラム語映画界の俊英シャシダランがインドの女性問題を3人の登場人物に凝縮して描いた問題作。若い男がガールフレンドを連れ出し、先輩格の男の運転する車でドライブに出るが……。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

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『昨夜、あなたが微笑んでいた』★ Last Night I Saw You Smiling

カンボジア、フランス / 2019 / 77分
監督:ニアン・カヴィッチ(NEANG Kavich)

歴史的建造物として知られたプノンペンの集合住宅「ホワイト・ビルディング」。取り壊し直前のこのビルにカメラを持ち込み、そこに暮らす人々をとらえたドキュメンタリー。ロッテルダム映画祭でNETPAC賞(アジア映画賞)を受賞した。

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『熱帯雨』 Wet Season

シンガポール、台湾 / 2019 / 103分
監督:アンソニー・チェン (Anthony CHEN)

「イロイロ/ぬくもりの記憶」以来となるアンソニー・チェン待望の監督第2作。前作のキャストを再び起用し、中学生と担任の女性教師の間の感情の揺れ動きを繊細に描く。トロント映画祭のプラットホーム部門でワールド・プレミア上映された。

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『評決』★ Verdict

フィリピン / 2019 / 126分
監督:レイムンド・リバイ・グティエレス(Raymund Ribay GUTIERREZ)

ドメスティック・バイオレンスの問題を正面からとらえた作品。日常的に暴力を振るう夫を訴える女性の戦いを臨場感溢れる映像で描く。ブリランテ・メンドーサがプロデュース。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で審査員特別賞を受賞。

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『ニーナ・ウー』 Nina Wu

台湾、マレーシア、ミャンマー / 2019 / 102分
監督:ミディ・ジー (Midi Z)

ハリウッドを震撼させたMe Too問題に触発された作品。台湾映画界を舞台に主役の座を射止めたものの精神的に追い詰められる女優を描く心理サスペンス。ミディ・ジー作品の常連ウー・カーシーが脚本兼主演を務めた。カンヌ映画祭「ある視点」で上映。

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『気球』 Balloon

中国 / 2019 / 102分
監督:ペマツェテン(Pema Tseden)

大草原に暮らす家族を主人公に、一人っ子政策が人々に与える影響をチベット文化の視点から描いた作品。ペマツェテンの前作「轢き殺された羊」の主人公を演じたジンパが父親役を演じる。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映された。

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『春江水暖』★ Dwelling in the Fuchun Mountains

中国 / 2019 / 154分
監督:グー・シャオガン(GU Xiaogang)

杭州の富陽の美しい自然を背景に、一つの家族の変遷を悠然と描いたグー・シャオガンの監督デビュー作。絵巻物を鑑賞しているかのような横移動のカメラワークが鮮烈な印象を残す。カンヌ映画祭批評家週間のクロージングを飾った。

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『波高(はこう)』 Height of the Wave

韓国 / 2019 / 89分
監督:パク・ジョンボム(PARK Jung-Bum)

「ムサン日記/白い犬」のパク・ジョンボムの監督第3作。過疎化が進む小島に赴任した女性警官の目を通して外界から閉ざされた村社会に生きる人々の間にうずまく欲望を鋭く抉り出した作品。ロカルノ映画祭で審査員特別賞を受賞した。

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『静かな雨』 Silent Rain

日本 / 2019 / 99分
監督:中川龍太郎 (NAKAGAWA Ryutaro)
配給:キグー

宮下奈都のデビュー小説を仲野太賀とこれが映画初出演となる衛藤美彩の主演で映画化した作品。大学の研究助手の行助と鯛焼き屋を経営するこよみ。親密になりかけた二人の関係はこよみが交通事故に会ったことをきっかけに暗転する……。

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『つつんで、ひらいて』 book-paper-scissors

日本 / 2019 / 94分
監督:広瀬奈々子 (HIROSE Nanako)
配給:マジックアワー

「夜明け」の広瀬奈々子監督がブックデザインの第一人者、菊地信義を追ったドキュメンタリー。デジタル全盛の時代にあって紙の書籍にこだわり、手作業でデザインを行う菊地の仕事の工程を見つめながらものづくりの原点を探る作品。

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