東京フィルメックスでは今年でデビュー30周年を迎える阪本順治監督の作品を映画祭会期に先行して10月で閉館する有楽町スバル座にて上映しています。
阪本フィルモグラフィー厳選の3作品を有楽町朝日ホールで上映いたします。
日本 / 1990 / 128分
監督:阪本順治(SAKAMOTO Junji)
高知県を舞台に、事故で右腕を負傷したボクサーを再起させようとするジムのオーナーを描いた監督第2作。菅原文太と大和武士が共演。超現実的とも言うべきラストの壮絶なアクションは必見。
日本 / 1996 / 100分
監督:阪本順治(SAKAMOTO Junji)
『どついたるねん』、『王手』に続いて“新世界三部作”の最後を飾る作品。通天閣に祀られている神様ビリケンが実体化するという奇想により大阪庶民のバイタリティーを描いたコメディ。杉本哲太が主演。
日本、韓国 / 2002 / 138分
監督:阪本順治(SAKAMOTO Junji)
1973年に起こった金大中事件を日韓合作で描いたポリティカル・サスペンス。事件に様々な立場から関わった人々の内面に鋭く迫る。佐藤浩市、キム・ガプスらが出演。ベルリン映画祭コンペティションで上映。
日本 / 2004 / 123分
監督:阪本順治(SAKAMOTO Junji)
第2次大戦から2年後の東京を舞台にジャズバンドを結成した5人の青年たちを描く青春群像ドラマ。萩原聖人、オダギリジョーらが主演し、『マイ・ネーム・イズ・ジョー』のピーター・ムランが共演した。
阪本順治 SAKAMOTO Junji プロフィール
1958年生まれ、大阪府出身。大学在学中より、石井聰亙(現:岳龍)、井筒和幸、川島透といった“邦画ニューウェイブ”の一翼を担う監督たちの現場にスタッフとして参加する。89年、赤井英和主演の「どついたるねん」で監督デビューし、芸術推奨文部大臣新人賞、日本映画監督協会新人賞、ブルーリボン賞最優秀作品賞ほか数々の映画賞を受賞。満を持して実現した藤山直美主演の「顔」(00)では、日本アカデミー賞最優秀監督賞や毎日映画コンクール日本映画大賞・監督賞などを受賞、確固たる地位を築き、以降もジャンルを問わず刺激的な作品をコンスタントに撮り続けている。昨年は斬新なSFコメディ「団地」(16)で藤山直美と16年ぶりに再タッグを組み、第19回上海国際映画祭にて金爵賞最優秀女優賞をもたらした。その他の主な作品は、「KT」(02)、「亡国のイージス」(05)、「魂萌え!」(07)、「闇の子供たち」(08)、「座頭市 THE LAST」(10)、「大鹿村騒動記」(11)、「北のカナリアたち」(12)、「人類資金」(13)、「ジョーのあした─辰𠮷𠀋一郎との20年─」(16)、「団地」(16)、「エルネスト もう一人のゲバラ」(17)などがある。