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第7回東京フィルメックスオープニング作品は「三峽好人(原題)」に決定!

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 先頃閉幕した第63回ベネチア映画祭(8/30-9/9)のコンペティション部門において、中国のジャ・ジャンクー監督「三峽好人(原題)」が、9日の授賞式で最高賞にあたる金獅子賞を獲得いたしました。同作品は、11月17日から26日の日程で開催される「第7回東京フィルメックス」でのオープニング作品としてプレミア上映が決定しています。
  「三峽好人(原題)」は、中国映画の新世代を担うジャ・ジャンクーの長編劇映画5作目となる作品です。三峽ダムの底に沈む街の風景とその周りで生活する人々を背景として描き、離別した妻子に16年ぶりに会うために街にやってきた男と、2年間音信不通になっている夫を探し求めにきた女のそれぞれの物語です。映画祭開催期間中のサプライズ・フィルムとしてコンペティション部門への参加が発表され、世界の注目を集めました。
 審査員は委員長のカトリーヌ・ドヌーヴを始めとして、韓国のパク・チャヌク監督など7名からなる国際的に活躍する映画人が務めました。
 ジャ・ジャンクー監督の作品は第2作「プラットホーム」(第1回,2000年)、第3作「青の稲妻」(第3回,2002年)に続いての上映となります。

第59回カンヌ映画祭 レポート

カンヌに来る度に考えさせられることは多々あるのだが、その内の一つは、映画と文化の関わりについて、あるいはそれらの事柄と社会との関係についてである。これは何も抽象的で大仰なことを述べているわけではなく、つまりはカンヌが、あるいはフランスという社会が、映画という文化を非常に重視し尊重しているということが、カンヌ映画祭に参加すると体感として実感できるということなのだ。
もちろん、社会が映画を文化として尊重するかどうかというのは、その社会(の成員)の責任で決めればいいのであって、尊重しようがしまいがそれは基本的にその社会内部の合意事項である。またそうした合意の成立には、その社会で文化や対抗文化が占めてきた位置や、国家権力、あるいはメディアや現代的な広告産業など、様々な要素が複雑に絡んでくるものだろうから、日本もフランス社会を見習うべきだ、といった単純な話にすぐさま回収できるようなことでもない。だから、ここで一旦はっきりと強調しておきたいことは非常にシンプルなことで、カンヌは映画祭として、フランス社会の上述の態度をメッセージとして明確に表象しているということであり、そのことを僕は個人としてしっかりと実感することができるし、また、その状況を非常に羨望をもってみてしまうということなのだ。
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「巨匠と時代劇」 英語字幕付き日本映画上映会

==================================================
————- The Japan Foundation Film Series Part 6 ————–
———–   The Masters and Jidaigeki   ————–
           ■巨匠と時代劇■
 6/23(金)?6/25(日)OAGホールで開催!
  *英語字幕付き日本映画上映会
===================<6作品上映、(全て英語字幕付)>=========
 <INDEX>
  1,開催概要
  2,企画趣旨
  3,上映作品紹介
——————————
■1、開催概要
●期間:2006年6/23(金)?6/25(日)
●会場:OAGホール
    東京都港区赤坂7?5?56
    地下鉄半蔵門線・都営大江戸線「青山一丁目」駅A4出口より徒歩5分
●主催:独立行政法人 国際交流基金
●企画・運営協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
●協力:角川映画、東映、松竹
●料金:当日600円(当日券のみ)
*各回入替制 *全作品英語字幕付き (講演は入場無料)
<お問合せ先>
・ 会期前のお問合せ:上映会事務局(東京フィルメックス内)
          Tel:03-3560-6394(11:00?17:30 平日のみ)
・ 会期中のお問合せ:090-3647-4963 (6/23-6/25のみ)
<サイト>
 (日)http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/fsp-6.html
 (英)http://www.jpf.go.jp/e/culture/topics/movie/fsp6.html
<タイムテーブル>(6作品上映)   *入替制(開場は15分前)
【6/23(金)】
 18:30「華岡青洲の妻」(1966/99分/監督:増村保造)
  The Wife of Seishu Hanaoka /1967 / 99mins. / MASUMURA Yasuzo
【6/24(土)】
 13:30「おぼろ駕籠」(1951/98分/監督:伊藤大輔)
  The Inner Palace Conspiracy /1951 / 97mins. /ITO Daisuke
 15:45「血槍富士」(1955/94分/監督:内田吐夢)
  A Bloody Spear at Mt. Fuji /1955 / 94mins. /UCHIDA Tomu
 18:00「武士道残酷物語」(1963/123分/監督:今井正)
  Bushido: Samurai Saga /1963 / 123mins. / IMAI Tadashi
【6/25(日)】
 13:30「羅生門」(1950/88分/監督:黒澤明)
  Rashomon /1950 / 88mins. / KUROSAWA Akira
 15:15 講演:マクドナルド慶子氏 (映画研究者)
  Lecture by Macdonald Keiko
 18:00「雪之丞変化」(1963/113分/監督:市川崑)
  Revenge of a Kabuki Actor /1963/113mins./ ICHIKAWA Kon
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第45回カンヌ国際映画祭 批評家週間ラインナップ

今年で45回目を迎えるカンヌ映画祭・批評家週間(5月18日-26日)のラインアップは以下の通り。日本からは中野裕之監督の短編作品「IRON」が選ばれている。
○長編作品
Drama/Mex (ヘラルド・ナランホ)メキシコ
Friss Levego/Fresh Air(アーグネシュ・コチシュ)ハンガリー
Komma(マルタン・ドワイエン)ベルギー
Sonhos de peixe(キリル・ミハノフスキー)ブラジル=ロシア=アメリカ
Den brysomme mannen/The Bothersome Man(イェンス・リーエン)ノルウェー
Pingpong (マティアス・ルータルト)ドイツ
Les amities malefiques(エマニュエル・ブルデュー)フランス
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第38回カンヌ国際映画祭 監督週間 ラインナップ

今年で38回目を迎えるカンヌ映画祭・監督週間(5月18日-28日)のラインアップは以下の通り。西川美和監督(『蛇イチゴ』)の最新作『ゆれる』は、新作の長編作品としては、公式部門や批評家週間を含め、今年、日本からの唯一のエントリー作品となった。
○長編作品
A Fost sau n-a fost?(Corneliu PORUMBOIU)ルーマニア
Anche libero va bene(キム・ロッシ・スチュアート) イタリア
Les Anges exterminateurs(ジャン=クロード・ブリソー)フランス
Azur et Asmar(ミシェル・オスロ)フランス=イタリア=ベルギー=スペイン
Bug(ウィリアム・フリードキン)アメリカ
Ca brule(クレール・シモン)フランス=スイス
Changement d’adresse(エマニュエル・ムーレ)フランス
Congorama(フィリップ・ファラルドー)カナダ=ベルギー=フランス
Daft Punk’s Electroma (トマ・バンガルテル、ギ=マニュエル・ドゥ・オメン=クリスト)アメリカ
Dans Paris(クリストフ・オノレ)フランス
Day Night Day Night(ジュリア・ロクテフ)アメリカ=ドイツ
Feher tenyer/White Palms (ザボルチ・ハイデュ)
The Hawk is Dying (ジュリアン・ゴールドバーガー)アメリカ
Honor de Cavalleria(アルベール・セラ)スペイン
The Host/Gue Mool(ポン・ジュノ)韓国
Jindabyne(レイ・ローレンス)オーストラリア
Lying(M.ブラッシュ)アメリカ
On ne devrait pas exister(HPG)フランス
Princess(アンデルス・モルゲンターラー)デンマーク=ドイツ
Sommer 04 An Der Schlei / Ete 2004 au bord de la Schlei(シュテファン・クロマー)ドイツ
Transe/Trance(テレサ・ヴィラヴェルデ)ポルトガル=フランス=イタリア
ゆれる/Sway(西川美和)日本
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カンヌ公式部門ラインアップ

第59回カンヌ映画祭が5月17日に開幕する。それに先立ち、公式部門、監督週間、批評家週間の各部門のラインアップが先日相次いで発表された。
最も注目を集めるコンペティション部門には20作品がエントリー(5月11日現在)。ナンニ・モレッティ、ペドロ・アルモドバル、アキ・カウリスマキ、ケン・ローチらのいわゆる常連組から、既に一度はレッド・カーペットを経験している作家たち(ブルーノ・デュモン、ニコル・ガルシア、パオロ・ソレンティーノ、ロウ・イエ、ヌーリ・ビルゲ・ジェイランなど)、そして、キャリアは様々だがコンペ初登場となる監督たちまで、常連組が軒並み顔を揃えた昨年と比べて、比較的多様性のあるラインアップとなった。ただ、地域的には欧米の比重が随分高くなっており、アジアの作品はロウ・イエ(中国)の『Summer Palace』のみと、やや寂しい結果となっている(トルコをアジアと見なしたとしても、ヌーリ・ビルゲ・ジェイランの『Iklimer』と併せて 2本)。その辺りのバランスを取るためか、今年の審査委員長は香港出身のウォン・カーウァイ。彼を中心に、映画監督と俳優のみで構成される今年の審査員団が最終的にどんな決断を下すのか、世界の注目が集まる。
公式部門の他の部門に目を転ずると、「ある視点」で新進作家の発掘と地域的な多様性を示しながら、特別上映作品で華やかさや話題性を加え、さらにはブニュエル劇場のプログラムでドキュメンタリー作品、クラシック作品、あるいはフィクションの小品を上映するという、比較的少数精鋭のプログラムでありながらも、“カンヌ”ならではの懐の深さを示そうとする姿勢は相変わらず。ここから発信される多様な作品たちが、今後どのように世界に受け入れられていくのか、今年もまた楽しみなサイクルが始まろうとしている。 (文/神谷直希)
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第19回シンガポール映画祭 レポート

第19回シンガポール国際映画祭レポート(映画祭期間:2006/4/13-4/19)
<1>映画祭の特色について
 今年19回目を迎えたシンガポール国際映画祭は、1980年代末から一貫してアジアに焦点を当て、特に東南アジアの動きをフォローし続けている。
 また、次のような特徴があり、東京フィルメックスと共通する部分もある。
・国や自治体などの主体によらず行われる
・首都で行われている
・アジアの新進の才能を励ますことをねらいとする
・世界の映画を集め、観客にオルタナティブな視点を紹介していく
 さらに、特徴的な点としては、観客が映画を見に行きやすいよう、上映プログラムは土日および平日の夜に組まれ、その分、17日間にわたる比較的長い日程となっている。
 観客の年齢層は20代から60代までと幅広く、普段の映画館に行く延長上で見に来ている感もあり、映画祭の定着感を伺わせる。
・会場:4会場(地下鉄の各駅に分散、各150?250席程度の規模)
 シネコン内の会場2箇所、国立博物館映像ホール、アリアン・フランセーズ
・上映本数:長編 約130本(ドキュメンタリーや短編も含めると約300本)。
今年のプログラムの目立った点としては、
・アラブ映画特集(15作品)
・シンガポール映画が存在感を示したこと(新作4本、旧作3本)
・フィリピンのデジタル・シネマの多様な動き
(※その他、プログラム詳細については、4/19付の開幕情報の項もご覧下さい)
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