映画のタイトルについて、お話します。配給が決まっている作品はともかく、上映を決めた後に、事務局みんなで日本語のタイトルを考えます。基本的には元のタイトルに沿って日本語でおかしくないように固めるのですが、原語でのタイトルと英語で流布しているものの意味が微妙に違う作品も、中にはあります。例えば今年は「世紀の光」の英語タイトルは[Syndromes and a Century]なのですが、 監督ご本人にも確認してから決定しました。バフマン・ゴバディ監督の「半月」は、英語では「Half Moon」だったので、カタカナで「ハーフムーン」という方法も考えましたが、中国のインリャン監督の「アザー・ハーフ」とお客様が混乱しないように漢字に決めました。またフィリピンの「マキシモは花ざかり」も意味を汲みながら雰囲気を出そうとみんなで相談して決めましたが、英語タイトルは「Blossoming of Maximo Oliveros」です。ちなみに小林政広監督の「幸福」は、コウフクではなく「しあわせ」と読みますのでご注意ください。タイトルには作り手の気持ちが込められていますので、大事にご紹介したいものです。
ニュース/事務局からのお知らせ
「天国へ行くにはまず死すべし」 ジャムシェド・ウスモノフ (1/5)
コンペティション作品「天国へ行くにはまず死すべし」(タジキスタン/ジャムシェド・ウスモノフ)の映像を少しだけ、お見せします。
全5本のうち、1本目です(1分19秒)。
20歳の少年カマルは、列車の中で出会った女性の後をつけて寝台車の個室に入る。
「天国へ行くにはまず死すべし」 ジャムシェド・ウスモノフ (2/5)
コンペティション作品「天国へ行くにはまず死すべし」(タジキスタン/ジャムシェド・ウスモノフ)の映像を少しだけ、お見せします。
全5本のうち、2本目です(1分12秒)。
ある日、バスで出会った魅力的な女性ベラ。横に並んで立ったカマルは、彼女の手にそっと自分の手を近づける…。
「天国へ行くにはまず死すべし」 ジャムシェド・ウスモノフ (3/5)
コンペティション作品「天国へ行くにはまず死すべし」(タジキスタン/ジャムシェド・ウスモノフ)の映像を少しだけ、お見せします。
全5本のうち、3本目です(4分32秒)。
ベラのベッドで目を覚ましたカマルの前に、見知らぬ男が現れ、車で彼を連れ去る。
「天国へ行くにはまず死すべし」 ジャムシェド・ウスモノフ (4/5)
コンペティション作品「天国へ行くにはまず死すべし」(タジキスタン/ジャムシェド・ウスモノフ)の映像を少しだけ、お見せします。
全5本のうち、4本目です(3分27秒)。
男とともに、空き巣を続けるカマル。
「天国へ行くにはまず死すべし」 ジャムシェド・ウスモノフ (5/5)
コンペティション作品「天国へ行くにはまず死すべし」(タジキスタン/ジャムシェド・ウスモノフ)の映像を少しだけ、お見せします。
全5本のうち、5本目です(2分27秒)。
強盗に押し入った家で、男はカマルに対してあることを命じる…。
事務局だより – 林 加奈子ディレクター (9)
映画祭の公式カタログは、その編集たるや熾烈な作業を強いられます。まず初日には必ず完成していないといけない。資料的な価値、データなどが間違っていてはいけない。それなのにプログラムの数や、配給の動き、ゲストの来日変更などによってのイベントのドタキャンなどギリギリになって突然の変更が多すぎる難点があります。海外から取り寄せる資料もバラバラで、情報もさまざまだったりして、確認に確認を重ねて念押ししても変更がありえるのが実情です。監督ひとりひとりの心のこもったメッセージが記載されていますので、みなさまどうぞ会場でお買い求めください。どうしても映画チケット一枚よりも安い値段を設定したくて、第2回目からは一冊1000円です。バックナンバーも是非是非どうぞ。
「オフサイド」の映像を部分紹介しています!
ただいま「ブロードキャスト」コーナーでは、特別招待作品「オフサイド」の1?2分程度の映像を、全4本紹介しています。少女たちの奮闘ぶり、ぜひご覧ください!
W杯イヤーを締めくくるこの作品。きっと見終えた誰もが笑顔で席を後にする、素敵な映画です。
「オフサイド」 ジャファル・パナヒ (1/4)
特別招待作品「オフサイド」(イラン/ジャファル・パナヒ)の映像を、少しだけお見せします。
全4本のうち、1本目です。(1分09秒)
W杯最終予選が行われるスタジアムに向かうバスの中、少年は、男装している少女が紛れ込んでいることに気付くが…。
「オフサイド」 ジャファル・パナヒ (2/4)
特別招待作品「オフサイド」(イラン/ジャファル・パナヒ)の映像を、少しだけお見せします。
全4本のうち、2本目です。(1分33秒)
男装がバレてしまい、警備の兵士に捕まって閉じ込められた少女たち。