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第21回東京フィルメックス上映作品を発表します

東京フィルメックス・コンペティション

世界的に大きな注目を集めるアジアからは、才能ある新鋭たちが次々と登場しています。そんなアジアの新進作家が2019年から2020年にかけて製作した作品の中から、12作品を上映します。また5名からなる国際審査員が、最優秀作品賞と審査員特別賞を選び、11/7(土)に行われる授賞式で発表します。(日本語タイトル横の★=長編監督デビュー作)
上映作品の詳細、上映スケジュール、チケット販売方法については近日、公式サイトにて発表いたします。  

 


 

Should the Wind Drop
「風が吹けば」★ Should The Wind Drop
フランス・アルメニア・ベルギー / 2020 / 100分
監督:ノラ・マルティロシャン(Nora MARTIROSYAN)
アルメニアとの国境に隣接し、アゼルバイジャンからの独立を主張するナゴルノカラバフ地区。戦争で破壊され、停戦後に再建された空港を調査するために来訪したフランス人技師が見たものは……。「カンヌ2020」に選出されたノラ・マルティロシャンの監督デビュー作。

 

In Between Dying
「死ぬ間際」 In Between Dying
アゼルバイジャン・メキシコ・アメリカ / 2020 / 88分
監督:ヒラル・バイダロフ(Hilal Baydarov)
タル・ベーラの薫陶を受けたアゼルバイジャンの新鋭ヒラル・バイダロフの長編劇映画第2作。行く先々で死の影に追われる主人公の一日の旅を荒涼たる中央アジアの風景を背景に描き、見る者に様々な謎を投げかける。ヴェネチア映画祭コンペティションで上映。

 

Careless Crime
「迂闊(うかつ)な犯罪」 Careless Crime
イラン / 2020 / 139分
監督:シャーラム・モクリ(Shahram MOKRI)
1979年イスラム革命前夜、西欧文化を否定する暴徒によって多くの映画館が焼き討ちにされた。それから40年後、4人の男たちが映画館の焼き討ちを計画する……。奇抜な発想を知的な構成で映画化したモクリの監督第3作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

 

Yellow Cat
「イエローキャット」 Yellow Cat
カザフスタン・フランス / 2020 / 90分
監督:アディルハン・イェルジャノフ(Adilkhan YELZHANOV)
カザフスタンの草原地帯を舞台に、裏社会から足を洗って映画館を開こうとする前科者の主人公の苦闘をコメディ・タッチで描いた作品。その多くが国際映画祭に選ばれている俊英アディルハン・イェルジャノフの最新作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

 

Milestone
「マイルストーン」 Milestone
インド / 2020 / 98分
監督:アイヴァン・アイル(Ivan AYR)
北インドのカシミール地方を舞台に、激しい腰痛に苦しみながら亡くなった妻の家族への賠償金のために働くベテランのトラック運転手の苦悩を描く。デビュー作「ソニ」が高く評価されたアイヴァン・アイルの監督第2作、ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

 

Aswang
「アスワン」★ Aswang
フィリピン / 2019 / 85分
監督:アリックス・アイン・アルンパク(Alyx Ayn ARUMPAC)
麻薬患者や売人をその場で射殺する権利を警察に与えたフィリピンのドュテルテ政権。その政策の下で苦闘する人々を追ったドキュメンタリー。題名はフィリピンの民間伝承に登場する妖怪の名からとられた。アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭で上映。

 

The Silent Forest
「無聲(むせい)」★ The Silent Forest
台湾 / 2020 / 104分
監督:コー・チェンニエン(KO Chen-Nien)
聾唖学校に転校してきた少年がスクールバスである“ゲーム”を目撃する。それは彼がその後目にする残酷な現実の序章に過ぎなかった……。台湾で実際に起こった事件を元にしたコー・チェンニエンの監督デビュー作。台北映画祭でオープニング作品として上映された。

 

The Best is Yet to Come
「不止不休」★ The Best Is Yet To Come
中国 / 2020年 / 115分
監督:ワン・ジン(WANG Jing)
多くの社会問題を告発した実在の新聞記者をモデルに、財力もコネもない若者が記者として成長してゆくまでを描いた作品。「罪の手ざわり」以降のジャ・ジャンクー作品を助監督として支えたワン・ジンの監督デビュー作。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映。

 

Any Crybabies Around
「泣く子はいねぇが」 Any Crybabies Around?
日本 / 2020年 / 108分
監督:佐藤快磨(SATO Takuma)
配給:バンダイナムコアーツ/スターサンズ
秋田県男鹿半島の伝統文化「ナマハゲ」の存続活動に従事しつつ、過去の失敗のために失った家族との絆を取り戻そうとする男の苦闘を描いた佐藤快磨の劇場用映画デビュー作。仲野太賀、吉岡里帆が出演。サンセバスチャン映画祭コンペティションでワールドプレミア。
(c)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

 

The Blue Danube
「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」 The Blue Danube
日本 / 2020年 / 105分
監督:池田暁(IKEDA Akira)
配給:ビターズ・エンド
川向こうの町との戦争が当たり前のこととして生活に根付いている架空の町。そんな町でも人々は小さな幸せや苦労を重ねながら生きている……。「山守クリップ工場の辺り」で鮮烈なデビューを飾った池田暁の独特なユーモアが全編に展開される長編第4作。
(c)2020「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」フィルムプロジェクト

 

A Balance
「由宇子の天秤」 A Balance
日本 / 2020年 / 115分
監督:春本雄二郎(HARUMOTO Yujiro)
製作:映画「由宇子の天秤」製作委員会
主人公は女子高生自殺事件を追うドキュメンタリー監督の由宇子。事件の真相に迫りつつある由布子は、学習塾を経営する父から衝撃的な事実を知らされる……。デビュー作「かぞくへ」に続く春本雄二郎の監督第2作。瀧内公美、光石研、河合優実、梅田誠弘が出演。
(c)2020 映画工房春組

 

okinawa santos
「オキナワ サントス」 OKINAWA SANTOS
日本 / 2020年 / 90分
監督:松林要樹(MATSUBAYASHI Yoju)
配給:東風
「祭の馬」の松林要樹の待望の新作ドキュメンタリー。第二次大戦中、ブラジルのサントスで起こった日系移民強制移住事件。その6割が沖縄からの移民であったという事実に注目した松林は、多くの人々の証言から沖縄とブラジルの間の埋もれた史実を明らかにする。
(c)玄要社

 


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