3331講義にて林Dゲスト登壇

廃校を改修して誕生した3331 Arts Chiyoda(千代田区)。ここを会場に、アート
界の第一線で活躍する講師陣が専門分野について講義を行うARTS FIELD TOKYOが
9月から開講しました。
この授業の1コマ「東京の仕掛人たち」と題して、REAL TOKYO発行人、ART iT元
編集長の小崎哲哉さんが行う講義に林 加奈子ディレクターがゲストでお話します。
日時:10月11日(月)17:15-18:45。
参加費:3,000円(事前申込制)
*以下のチラシの一番下の割引券提示で、10月31日まで、全講義一般2000円、
学生1000円になります。
割引券付きチラシ
申込方法などの詳細、お問い合わせは以下をご覧ください。
ARTS FIELD TOKYO公式サイト
東京の仕掛人たち 第2回申込み

アピチャッポン作品上映情報

今年のカンヌ映画祭パルムドールに輝いた『ブンミおじさん』(仮題)。第11回東京フィルメックスのオープニング作品として、11/20(土)に東京国際フォーラム・ホールCにて上映されます。
 
アピチャッポン・ブームの兆しが見える今秋ですが、京都みなみ会館でも、10/9-10/11の3日間限定で『真昼の不思議な物体』『トロピカル・マラディ』の2作品が上映されます。関西圏の方は、この機会にどうぞ!
京都みなみ会館
 
また、同時期の「あいちトリエンナーレ2010」でも、アピチャッポン作品が10/9,10/10の2日間に上映されます。
あいちトリエンナーレ2010
 
アピチャッポン監督が参加する、東京都現代美術館「トランスフォーメーション」展のサイトも公開しています。11/19(金),11/21(日),11/23(祝)には「トロピカル・マラディ」も上映を予定しています。
また、11/19(金)には上映とあわせて、アピチャッポン監督のアーティスト・トークが講堂にて実施予定です(事前申込制・200名定員)。申込方法などの詳細はサイトにてご確認ください。
トランスフォーメーション展

しんゆり映画祭2010にて『悲しみのミルク』他、上映

10/9-10/17まで開催される「しんゆり映画祭2010」にも東京フィルメックス関連の作品が続々登場します。
 
まずは昨年の特別招待作品で、ベルリン映画祭の最高賞・金熊賞を獲得したペルー映画『悲しみのミルク』(クラウディア・リョサ)が10/9の映画祭初日に上映されます。フィルメックスの市山尚三プログラム・ディレクターもトークゲストとして登壇します。
 
『悲しみのミルク』
10月9日(土) 12:30@ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ケ丘
*トークあり
 
また、第4回(2003年)に特集した清水宏監督の『簪』(1941)『風の中の子供』(1937)が上映される他、昨年の特別招待作品『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』では大森立嗣監督が登壇されます。
 
『簪』
10月13日(水) 10:00 / 10月15日(金) 12:45
『風の中の子供』
10月13日(水) 11:50 / 10月15日(金) 10:00
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』
10月11日(月・祝) 15:10 *トークあり
10月15日(金) 17:20
そして今年の審査員を務めてくださる、白鳥あかねさんの脚本最新作『脇役物語』のプレミア上映の他、"スクリプター・白鳥あかねの映画人生50年"では、マキノ雅弘監督の『人生とんぼ返り』(1955)が上映されます。
 
『脇役物語』(緒方篤監督)
10月9日(土) 15:20 @ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ケ丘*トークあり
10月12日(火) 13:00 @川崎市アートセンターアルテリオ映像館
『人生とんぼ返り』
10月10日(日) 15:10 *津川雅彦さんのトークあり
上映スケジュールなど、詳細は映画祭の公式サイトでご確認ください。
しんゆり映画祭2010

特別招待作品に『The Depths』追加されました

特別招待作品部門に、濱口竜介監督作品『The Depths』が追加されました。
濱口監督は『PASSION』にて第9回のコンペ部門に参加されて以来となります。
本作は東京藝術大学と韓国国立映画アカデミーの共同製作で、韓国の俳優キム・ミンジュンさんと日本の俳優石田法嗣さんが共演しています。
『The Depths』作品紹介

第63回カンヌ国際映画祭レポート

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作品の多様性を守る砦に–今年のカンヌ国際映画祭から
 
“ハリウッド化”が進む中で観る側に異なる視点を提供
 
 先月23日に閉幕した第63回カンヌ国際映画祭は、均質化に向かう世界の中で映画祭こそが多様性を守り抜く最後の砦となっていることを実感させた。日本から唯一、コンペティション部門に参加した北野武監督「アウトレイジ」(6月12日公開)は受賞を逃したが、「ちょっと進化したかな」と監督が会見で語った”新しいスタイルへの挑戦”を観客は熱烈な拍手で讃えた。そのコンペ部門で最高賞パルム・ドールに輝いたのは、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の「ブンミおじさん」。生者と死者、現世と異界が共存する幻想的な物語がタイ映画史上初となる栄冠を勝ち取った。
 審査委員長のティム・バートンは会見で「普段では観られない映画によって、違った視点を獲得できるのが映画祭だ。この世界はますます小さく、西洋化、ハリウッド化されている。しかし、この映画には私が見たこともないファンタジーがあり、美しく奇妙な夢のようだった」と授賞理由を説明。これは”なぜ、いま映画祭が必要とされるのか”という問いへの明快な回答とも思える。
 ここ最近、独立系作品をめぐる苦境が喧伝されている。一握りのヒット作に観客が集中するため、アート映画の配給会社も、ミニシアターと呼ばれる映画館も息切れを起こしている。その結果、ネットやデジタル放送、DVDにより鑑賞の選択肢が増えたように見える一方で、映画館で公開される映画の幅が狭くなるような、ねじれ現象が起きている。本来なら、映画館で様々な種類の映画が上映されて観客が集まる状況が理想だが、現状ではその役割を映画祭に求める声が年々高まっている。
 世界の映画祭の中でも抜群に発信力の高いカンヌでは、難解な表現の実験的作品や開幕作「ロビンフッド」のような娯楽大作も、キャリアの有無や製作費の多寡に関係なく複数の上映部門において分け隔てなく上映される。この幅広さが映画祭の魅力であり、生命線といってよい。たとえば、メインのコンペ部門とは別に設けられた「ある視点」部門の開幕作は現在101歳のポルトガルの重鎮マノエル・ド・オリヴェイラ監督の最新作。一方で同部門で上映されたカナダのグザヴィエ・ドーラン監督は長編2作目の弱冠20歳。両監督ともに高い評価を得た。
 翻ってコンペに視点を戻すと、欧米やアフリカにおける戦争やテロをテーマに描いた社会派作品が多かったとも言われたが、まさに動乱の渦中のタイから参加した「ブンミおじさん」からは直接的に国内の混乱の影響は読み取れない。同作の快挙は、審査員団が数々の社会派作品の力量と意義を認めたうえで”映画表現の多様性”を支持した決意表明にほかならない。
 その点において、「アウトレイジ」がコンペに参加していた意味は非常に大きく、そこにカンヌの矜持を感じさせる。「何百本もの映画の中から、カンヌのコンペに選ばれることそのものが栄誉である」と北野監督も語る。作家性を残しつつ暴力と娯楽性にあふれた同作が、アクの強い他の作品に決して埋没することなく、ひときわ個性的な光を放っていたことは、観客の熱狂に証明されている。多様性は時に自分の思いもよらない世界を見せてくれる。この出会いこそが映画祭だ、とも思う。
(報告者:東京フィルメックス/岡崎 匡)
 
*2010年6月11日(金) 公明新聞より転載

第11回東京フィルメックス公式サイトをプレオープンしました

第11回東京フィルメックス公式サイトをプレオープンしました。今後は、このサイトやメールマガジン、twitterで最新情報をお知らせしていきます。
 
7月31日をもちまして、第11回東京フィルメックス上映作品ならびに「Next Masters Tokyo 2010」の公募受付を締め切りました。たくさんのご応募をいただきまして、誠に有難うございました。
 
上映作品ラインナップの詳細は、9月中旬頃に発表を予定しています。
 
ただいま、
映画祭ボランティアスタッフ
映画祭短期スタッフ(海外渉外業務)
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詳しくはそれぞれの案内ページをご覧ください。