中国映画の全貌2007 開催!

中国映画ファン、アジア映画ファンにとっておなじみの好評企画「中国映画の全貌」が今年も7月21日から8月31日の日程で開催されます。
今回は新宿のケイズシネマに会場を移して、新旧の注目作品全74本が上映されます。
この中には過去の東京フィルメックスでもプレミア上映された作品が7本、並んでいます。
この機会にぜひご覧ください!
■ロゥ・イエ監督
「ふたりの人魚」(7/31 18:30, 8/21 16:30)
■ワン・グァンリー監督
「イチかバチか-上海新事情」(8/2 16:05, 8/26 20:10)
■ジョニー・トー監督
「エレクション」(7/28 16:05, 8/3 13:40, 8/6 18:30)
「PTU」(8/3 18:30, 8/6 16:05, 9/6 14:30)
■ジャ・ジャンクー監督
「プラットホーム」(8/4 13:40)
「青の稲妻」(8/4 16:55)
■チャン・ユアン監督
「ただいま」(8/22 19:20, 8/31 11:00)
*上映作品、スケジュールは公式サイトでご確認ください。
<新宿ケイズシネマ 公式サイト>

ジャ・ジャンクー監督「長江哀歌」が日本公開されます。

昨年の東京フィルメックスのオープニング作品「長江哀歌(エレジー)」(原題:三峡好人)が、8月よりシャンテ・シネを始めとして全国順次公開されます。
映画祭では、オープニング・セレモニーが行われた国際フォーラムを満場の観客が埋め尽くしました。その前で、ジャ・ジャンクー監督と主演女優のチャオ・タオさんが舞台挨拶と質疑応答に応えてくださった模様は、下のデイリーニュースやブロードキャストで見ることができます。
ヴェネチア映画祭の金獅子賞(最高賞)を本作品で獲得して、どこかそれまでよりも風格を感じさせていた監督でしたが、謙虚な姿勢はいつもと変わらなかったのが印象的でした。変わりゆく街をとらえた圧倒的な映像美と深い人間洞察は観客からも熱狂的に迎え入れられて、映画祭の華々しい幕開けを飾っていただきました。
また、映画祭期間中にMARUNOUCHI CAFEにて行われたトークショーでは、とても興味深いお話がたくさん飛び出しました。特に監督が映画を目指すことになった時に、お父様と交わした会話や、ダンスの先生だったチャオ・タオさんが映画に出演することになったきっかけなど、その状況ひとつひとつが映画の一場面のようなお話でした。
<ビターズ・エンド公式サイト>
<「長江哀歌(三峡好人)」舞台挨拶@第7回東京フィルメックス>
<「長江哀歌(三峡好人)」Q&A@第7回東京フィルメックス>

<「長江哀歌(三峡好人)」動画レポート@第7回東京フィルメックス>
<「アニエスベー Director’s Talk@MARUNUCHI CAF?
 ジャ・ジャンクー監督を囲んで」テキスト>

<「アニエスベー Director’s Talk@MARUNUCHI CAF?
 ジャ・ジャンクー監督を囲んで」動画レポート>

いよいよ開幕! 第60回カンヌ国際映画祭

5月16日より、カンヌ国際映画祭が始まります。
東京フィルメックスのスタッフも作品選考などのために現地に入ります。
J-WAVEでは市山尚三プログラム・ディレクターによる現地リポートが放送されます。
どうぞ、お聴き逃しなく!
J-WAVE(FM81.3) 「MODAista」
5月19日(土)11:00-15:00
*放送内容、時間は変更される場合があります。

第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門ラインアップ

 今年で60回の節目を迎えるカンヌ国際映画祭が、5月16日から27日まで開催される。
 もっとも注目を集めるコンペティション部門では、過去にカンヌやベネチア、ベルリンなどでの受賞実績のある巨匠や人気監督がすらりと並び、そこに気鋭の若手が挑む。
 コンペティション部門は、全22本(他、コンペ外1本)。
 このうち、昨年の同映画祭で審査委員長を務めたウォン・カーウァイの「My Blueberry Nights」はオープニング作品として上映される。主演にジュード・ロウと歌手のノラ・ジョーンズを迎え、全編を英語で撮影した野心作だ。
 史上初の3度目の受賞を狙うエミール・クストリッツアの他、クエンティン・タランティーノ、ガス・ヴァン・サント、コーエン兄弟などパルムドール経験者が並ぶ。
 三大映画祭常連のキム・ギドクは、意外にもこれが初めてのカンヌ映画祭コンペ参加となる。同じ韓国からは「オアシス」でベネチア映画祭の監督賞や新人俳優賞(ムン・ソリ)に輝いたイ・チャンドンが五年ぶりの新作「Secret Sunshine」で臨む。
 アレクサンドル・ソクーロフは、「Alexandra」で五度目のコンペ参加となる。
 コンペ初参加組の中では、ハンガリーの鬼才タル・ベーラによる「The Man From London」や、第5回東京フィルメックスで「アヴァニム」が上映されたラファエル・ナジャリの「Tehilim」も注目だ。
 日本からは、河瀬直美の「殯(もがり)の森」(6月公開予定)が上映される。10年前に「萌の朱雀」でカメラドールに輝き、一躍世界の注目を集めることになった縁起のよい舞台で、再びの栄光を目指す。コンペティション上映作品の中でも、最後の上映となる。
 これらの作品を審査するのは、「クイーン」でヘレン・ミレンをアカデミー賞最優秀主演女優賞に導いたスティーブン・フリアーズが審査委員長を務める9人の審査員。
 他には香港のマギー・チャン、オーストラリアのトニー・コレット、カナダのサラ・ポーリーなど、女優が目立つ顔ぶれとなっている。
コンペティション部門のラインアップ(短編、学生映画部門は除く)は以下の通り(07年5月14日現在)。
◇オープニング
My Blueberry Nights(ウォン・カーウァイ)香港
◇クロージング
The Age of Darkness(ドゥニ・アルカン)カナダ *コンペ外上映
◇コンペティション
An Old Mistress (Une Vieille Maitresse)(カトリーヌ・ブレイヤ)フランス
The Love Songs (Les Chansons d'amour)(クリストフ・オノレ)フランス
The Diving Bell and the Butterfly(ジュリアン・シュナベール)フランス
Auf Der Anderen Seite Des Lebens(ファティ・アキン)トルコ
Breath(キム・ギドク)韓国
No Country for Old Men(ジョエル&イーサン・コーエン)アメリカ
Zodiac(デビッド・フィンチャー)アメリカ
We Own the Night(ジェームズ・グレイ)アメリカ
殯の森(河瀬直美)日本
Promise Me This(エミール・クストリッツァ)セルビア
Secret Sunshine(イ・チャンドン)韓国
4 Months, 3 Weeks and 2 Days(Cristian Mungiu)ルーマニア
Tehilim(ラファエル・ナジャリ)フランス
Silent Light(カルロス・レイガダス)メキシコ
Persepolis(Marjane Satrapi and Vincent Paronnaud)フランス
Import/Export(ウルリッヒ・ザイドル)オーストリア
Alexandra(アレクサンドル・ソクーロフ)ロシア
Death Proof(クエンティン・タランティーノ)アメリカ
The Man From London(タル・ベーラ)ハンガリー
Paranoid Park(ガス・ヴァン・サント)アメリカ
The Banishment(アンドレイ・ズビャギンツェフ)ロシア
◇コンペティション審査員
スティーブン・フリアーズ / 審査委員長 / 英国、監督
マギー・チャン / 香港、女優
トニー・コレット / オーストラリア、女優
マリア・デ・メディロス / ポルトガル、女優・監督
サラ・ポーリー / カナダ、女優・監督
マルコ・ベロッキオ / イタリア、監督
オルファン・パムク / トルコ、作家
ミシェル・ピコリ / フランス、俳優・監督
アブドラマン・シサコ / モーリタニア、監督
以上
<第60回カンヌ国際映画祭 公式サイト>

大好評のうちに終えた、04年の英語字幕付き上映会

 第1回の英語字幕付き上映会は、2004年の6月25日~27日の3日間にわたり行われました。
 特集タイトルは「日本映画の巨匠と女優たち」(Masters of the Japanese Cinema)。1930年代-50年代の日本映画の傑作6本をお届けしました。
 初めての試みだったので、お客様にいらしていただけるのか、そして上映をご覧になった反応は、と期待と不安とが入り混じった心境で迎えた上映でしたが、結果は1,185名のお客様にいらしていただくことになり、大成功を収めました。また、外国人のお客様の割合も非常に多く、特にアンケート回答の中には、熱のこもった感想を寄せていただいた方もたくさんいらして、次回以降のシリーズ化へと大きな弾みとなりました。
 特に黒澤明監督の「白痴」と「醜聞」はニュープリントでの上映ということもあって、想定を大幅に上回る方が詰めかけたため、急遽、椅子を増やして対応するという一幕もありました。
 この第1回では、映画批評家、映像作家であるドナルド・リチー氏(第5回東京フィルメックス審査委員長)をお迎えして、溝口健二の「浪華哀歌」の解説を中心に、日本映画の海外での紹介の状況などを講演いただきました。その模様は、この「事務局だより」でも採録してありますので、ぜひご覧ください。
<日本映画の巨匠と女優たち(日本語サイト)>
<Masters of the Japanese Cinema (English)>
<ドナルド・リチー氏 講演採録(日本語)>
<Lectured by Donald Richie (English)>

「世紀の光」上映&アピチャッポン監督来日!

 先日お伝えした通り、現在開催中の東京現代美術館では、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督が制作したビデオ作品が展示中です。
 そして、今度は「世紀の光」の全国各地での上映が決定しました。
 まず、高知県立美術館では5月19日(土)、20日(日)の2日間に、長編と短編プログラムを合わせ6プログラムが上映されます。
 第1回東京フィルメックスで上映された、長編デビュー作「真昼の不思議な物体」を始め、それぞれ第3回と第5回で最優秀作品賞を受賞した「ブリスフリー・ユアーズ」、「トロピカル・マラディ」、そして昨年の東京フィルメックスでも満席となった最新作「世紀の光」など、アピチャッポン世界の全容に迫る2日間です。監督も来日してのQ&Aも予定されています。
 引き続き、大阪のPLANET+1でも同じく6プログラムが上映、こちらも24日には監督のトークショーがあります。
 そして、5月21日、22日の両日19:30からは、短編集のみの上映ですが、東京のアップリンク・ファクトリーでも開催されます。こちらも、21日の終映後に監督によるトークが予定されています。
 10日足らずの間に各地で同時的に特集され、監督もいらっしゃる機会は滅多にありません。ぜひ、お見逃しなく。
 また、現時点で詳細が決定していないものの、6月末のショートショートフィルムフェスティバルで日タイ修好120周年を記念してのマエストロ・ショートショートや、その他でも上映が予定されているようです。
 アピチャッポン・ウィーラセタクンから、ますます目が離せません!
<タイ映画の異才-アピチャッポン・ウィーラセタクン監督特集>
5月19日(土)、20日(日) 高知県立美術館
<“電影新潮/ASIAN WAVE 00‘s Vol-1「サイアム・シンドローム/熱帯症候群」>
アピチャッポン監督来日特集
5月21日(月)-27日(日) 大阪PLANET+1
<アピチャッポン・ウィーラセタクン来日記念/アピチャッポン短編秀作選>
5月21日(月)、5月22日(火)渋谷・アップリンク・ファクトリー
<ショートショート・フィルム・フェスティバル>