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賞・審査員

第13回東京フィルメックス コンペティション 受賞結果 第13回東京フィルメックスコンペティション部門審査員は以下の作品に賞を贈ります。

最優秀作品賞

『エピローグ』(監督:アミール・マノール)
(イスラエル/2012/96分/カラー)
副賞として賞金70万円が監督に授与されます。
【受賞理由】
この作品は、老人たちの悲劇的な問題について、また20世紀のひとつの思想の崩壊について、個人的な視点から若い監督が歴史を真摯に見つめようという試みがなされている。主演の二人は魅力にあふれ、ラストまできちんと主題を追い続けている作り方は高く評価される。映画は悲しみと怒りを越えて、一つの国の問題が世界の普遍的な視点とつながっている。この点で審査員はこのデビュー作を最優秀作品賞に選んだ。

審査員特別賞

『記憶が私を見る』(監督:ソン・ファン)
(中国/2012年/87分/カラー)
副賞として賞金30万円が監督に授与されます。
【受賞理由】
日常の何気ない動作を、繊細な視点で見つめている。この作品は、それらの細やかで小さな描写の積み重ねによって、人間の営みの大切さを伝えている。音楽でいう旋律を追うかのような首尾一貫したスタイルで、生きる事への意味を問うている事を審査員は高く評価し、このデビュー作を審査員特別賞に選んだ。



第12回東京フィルメックス コンペティション審査員:
SABU(審査委員長:日本/俳優、映画監督)、ダン・ファイナウ(イスラエル/批評家)秦早穂子(日本/批評家)、ファテメ・モタメダリア(イラン/女優)、ヴァレリ=アンヌ・クリステン(フランス/ユニフランス・フィルムズ日本支局長)



観客賞

『ピエタ(原題)』(監督:キム・ギドク)
(韓国/2012年/104分)

功労賞

ベヘルーズ・ヴォスギー
このたび、東京フィルメックスは、イランの俳優ベヘルーズ・ヴォスギーさんに功労賞を授与することを決定しました。
ヴォスギーさんは1960年代から1970年代にかけてイラン映画の国民的スターとして活躍されました。とりわけマスード・キミヤイー監督の『ゲイサー』、アミール・ナデリ監督の『タングスィール』などはイラン映画史上の傑作として知られています。東京フィルメックスでも第4回の「イスラム革命前のイラン映画」特集でヴォスギーさん主演の『大地』(The Earth)を上映いたしました。
1979年のイスラム革命を機にアメリカに移住したヴォスギーさんは、その後は主にテレビドラマや舞台に出演されていましたが、今年、バフマン・ゴバディ監督作品『サイの季節』で劇的なスクリーン復帰を果たされました。この上映を機に、東京フィルメックスは、ヴォスギーさんに対して功労賞を贈りたいと思います。

学生審査員賞

『あたしは世界なんかじゃないから』(監督:高橋 泉)
(日本/2012年/112分/カラー)
【受賞理由】
『あたしは世界なんかじゃないから』は、たとえ日本映画でなく、地球の裏側で作られた映画だとしても、あるエネルギーが炸裂する普遍性を持っています。そのエネルギーは見る者を絶句させるほどに圧倒的ですが、この素晴らしいタイトルの必然性を証明しています。映画を見始めたときあまりにも他人事に思われたシーンが、ベクトルごと逆転し、私たちの体験としてたしかに感じられたのです。
この作品を選ばざるをえませんでした。
学生審査員:山戸結希(上智大学)、三原慧悟(慶應義塾大学)、長井龍(明治大学)
≫ 「学生審査員賞」審査を終えて


■審査委員長


SABU
(審査委員長:日本/俳優、映画監督)

1964年和歌山県生まれ。1991年、俳優として初主演映画『ワールド・アパートメント・ホラー』で、第13回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。1995年より自らの企画でシナリオを書き始め、翌年『弾丸ランナー』で脚本・監督デビューを果たす(同作はその後、全米約20都市で公開)。監督第2作『ポストマン・ブルース』(97)はサンダンス映画祭を始め多数の映画祭で好評を博し、コニャック映画祭では最優秀新人監督賞を受賞した。第3作『アンラッキー・モンキー』(97)をへて、第4作『MONDAY』(99)はベルリン国際映画祭に3作品連続での選出を果たすと同時に、国際批評家連盟賞を受賞。その後も、『DRIVE』(01/カナダファンタジア映画祭最優秀アジア映画賞受賞)、『幸福の鐘』(02/ベルリン国際映画祭NETPAC賞受賞)、『ホールドアップダウン』(05)、『疾走』(05/シラキュース国際映画祭最優秀長編映画賞受賞)、『蟹工船』(09)、『うさぎドロップ』(11)を監督、一作ごとに作品の幅を広げると同時に、高い評価を獲得している。またこれまでにシカゴ国際映画祭を始め、ハンガリー、セルビア・モンテネグロ、香港など各国で特集上映が組まれ、今後もさらなる活躍が期待されている。

■審査員


ダン・ファイナウ
(イスラエル/批評家)
ルーマニア生まれ、1950年にイスラエルへ移住。ハイファ工科大学にて学んだ後、1957年から1970年まで軍放送局Galei Zahalにて映画批評家として活動。同時期に、イスラエルの代表的なレコード会社Hed ArziのA&Rを務める。朝刊デイリーハアレツ誌週末付録の映画部門への寄稿者である。1970年から2003年まで、イスラエル国営放送局(ラジオとテレビ)初のチャンネルにて、全ての長編映画のプログラミングを担う。さらに毎週放送されていた、映画批評の一時間ラジオ番組"All Cinema"のプロデューサー及び司会者であった。1982年に発行が開始され現在でも出版されているイスラエル唯一の映画雑誌"Cinematheque"の創設者であり共同編集者。1979年から1991年までバラエティー誌そして後にMoving Pictures誌にて映画批評を行う。現在は主に、スクリーン誌にて映画批評家として活動。インターナショナルフィルムガイドのイスラエル担当を務める。1972年から1979年までRamat Gan Film Academyにて映画史を教える。1979年から1981年までIsraeli Film Insituteのディレクター、1976年から1986年までイスラエル映画批評家協会の会長、1991年からは、国際映画批評家連盟の副会長(1999年から名誉副会長)を務める。1995年から1998年までMoving Pictures誌及びFIPRESCI(国際映画批評家連盟)から共同出版されているEuropean Film Reviewsの編集長を務める。世界中の主な映画祭のFIPRESCI審査員の審査委員長を努める(カンヌ、ベニス、ベルリン、トロント、カルロヴィ・ヴァリ、ロカルノ、テッサロニキ、釜山、シンガポール、ロンドン、トロイアなどの映画祭)。さらにカルロヴィ・ヴァリ、テッサロニキ、イスタンブール、シカゴなどの国際審査員の一員である。サン・セバスティアン及びカルロヴィ・ヴァリの映画祭にて開催された今日の映画事情を批評する国際討論会の編成を担う。過去にイスラエル放送局(ラジオとテレビ)及びエルサレムポスト誌にて映画批評を行う。現在はロンドンのスクリーン誌にて映画批評家として活動。ミシシッピ大学出版社から出版された著書、テオ・アンゲロプロスのインタビュー集の編集を担う。



秦 早穂子
(日本/批評家)
1931年東京生まれ。1950年代終わり、ヨーロッパ映画選択・買い付けの仕事につき、撮影中のジャン=リュック・ゴダールの『勝手にしやがれ』、『太陽がいっぱい』、『女は女である』などを日本に紹介。その後、ヨーロッパ・テレヴィ・フィルムの輸入・合作の仕事をしながら、2003年までカンヌ映画祭にジャーナリストとして参加。平行して映画紹介、ファションの分野、エッセイなどの執筆に従事。現在は朝日新聞の映評のメンバー。近著に、戦中の日本、戦後のパリ時代を書いた自伝的メモアール『影の部分』がある。



ファテメ・モタメダリア
(イラン/女優)
イラン、テヘラン生まれ。芸術の学位を取得。10代のときに演劇に携わった後、革命後のイラン映画界において最も著名な女優の一人となる。ファジル映画祭でその年のイラン映画の最優秀女優に与えられる賞に9回ノミネートされ、そのうち4回受賞。80以上ものイラン国内外の賞を受賞したことから、イラン映画史上もっとも受賞数の多い女優として知られている。出演作に『ワンス・アポン・ア・タイム・シネマ』(1992/モフセン・マフマルバフ)、『テヘラン悪ガキ日記』(1998/カマル・タブリーズィー)、『メン・アット・ワーク』(2006/マニ・ハギギ)などがある。



ヴァレリ=アンヌ・クリステン
(フランス/ユニフランス・フィルムズ日本支局長)
1975年、フランス生まれ。文学と文化マネージメントの修士を取りながら、映画に興味が深まり、大学院の卒業インターンシップをフランスのリヨンのフィルム・アーカイブ「リュミエール協会」で行う。2000年からオーストリアのウイーンのフランス文化センターで映画担当として働きながら、日本映画に深い関心を持つ。3年後に、来日をする事を決める。来日当初は、日本語を勉強しながら東京国際映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭、百米映画社など、様々な映画関係の仕事に関わる。2006年よりフランス映画を海外でプロモーションをする団体、ユニフランス・フィルムズの東京支局長になる。2011年に、藤原敏史監督の『無人地帯』(第12回東京フィルメックスコンペティションで上映)をプロデュース。

【観客賞】


観客の投票により選出されます。東京フィルメックス・コンペティション作品および特別招待作品が対象となります(クロージング作品、オムニバス2作品および『東京暗黒街・竹の家』を除く)。

【学生審査員賞】


昨年創設した「学生審査員賞」を今年も実施いたします。
東京学生映画祭主催の「学生審査員賞」は3人の学生審査員がコンペティション部門の9作品を対象に審査し、12月1日(土)に最優秀作品を発表します。
学生審査員の選任から、賞の運営までをすべて東京学生映画祭の手で行います。

 東京学生映画祭 www.tougakusai.com
 ※昨年の学生審査員賞は『東京プレイボーイクラブ』(奥田庸介監督/日本)でした。

<学生審査員>



山戸結希(YAMATO Yuki)
上智大学4年
監督作品:『あの娘が海辺で踊ってる』/第24回東京学生映画祭 実写部門審査員特別賞受賞、『Her Res ~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』/PFFアワード2012入選


三原慧悟(MIHARA Keigo)
慶應義塾大学4年
監督作品:『ひとりぼっちの世界』/第6回TOHOシネマズ学生映画祭 ショートフィルム部門グランプリ受賞


長井龍(NAGAI Ryo)
明治大学3年
第24回東京学生映画祭企画委員会代表

≫ 「学生審査員賞」審査を終えて

「第二回学生審査員賞を実施するにあたって」
学生の立場から作品を鑑賞、審査する。それはとても難しく、同時に喜ばしく貴重な経験です。学生の立場だからこそ制限されることなく、直に作品に触れ、素直に感じることが出来たりする。作り手の想いと学生の気持ちが出会った時、今年もきっとまた何か特別なものが生まれると確信、期待しています。
東京学生映画祭企画委員会/関根朋恵

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