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『東京プレイボーイクラブ』ロッテルダム映画祭コンペ上映決定!
from NEWS 2012/1/12
第12回東京フィルメックスのコンペティション部門で上映され、学生審査員賞を受賞した『東京プレイボーイクラブ』(奥田庸介監督)が、1月25日から開催される第41回ロッテルダム国際映画祭のタイガー・アワード部門(コンペティション)で上映されることが発表されました。
昨年の同部門では『ふゆの獣』(内田伸輝監督、第11回東京フィルメックス最優秀作品賞)が上映されて、海外の映画関係者と映画ファンの大きな反響を呼びました。フィルメックスコンペ作品からは2年連続の上映となります。
ヨーロッパプレミアとなる今回の映画祭には、奥田監督も出席を予定とのことです。
<第41回ロッテルダム映画祭 公式サイト>(英語)
<東京プレイボーイクラブ 公式サイト>
(C) 2011 東京プレイボーイクラブ
『東京プレイボーイクラブ』舞台挨拶・Q&A
from デイリーニュース2011 2011/11/25
11月25日、有楽町朝日ホールにて『東京プレイボーイクラブ』が上映され、奥田庸介監督と出演の大森南朋さん、臼田あさ美さん、淵上泰史さんが舞台挨拶に登場した。本作品は、自主映画『青春墓場』シリーズで高い評価を受けた奥田監督による本格的な商業映画デビュー作となる。上映後には質疑応答の時間が設けられ、撮影時のエピソードやハプニングが披露された。
舞台挨拶ではゲストが一人ずつ客席へ謝意を述べた後、奥田監督が、「初めて一流の役者さんとスタッフで映画を撮れる機会をいただいたんですが、(これまでとの違いに)ついて行けず、現場に入った時に熱を出してしまって。プロデューサーに救急病院に連れて行ってもらい迷惑かけたりしましたが、今こうしてパーフェクトな時間を過ごすことができて本当に良かったです」と、喜びを語った。
大森さんは、「最近テレビでやたら"いい人"を演じてますが、今回は決していい人じゃないので楽しんでいただけたら」と役柄について述べた。監督についての第一印象を訊かれると、「えーと、今皆さんが感じている印象と同じだと思います(笑)」と答えて会場の爆笑を誘ったが、「不良の青年が熱い映画を作るという、その力強さを感じました」とコメントを続けた。
撮影時の様子について、臼田さんは「緊迫したシーンもたくさんありますが、本番直前までは本当に笑いの絶えない現場で、とにかく楽しかったです」と振り返り、監督については「とても熱い人で、その熱に背中を押されて頑張れました」と語った。
上映後のQ&Aでは、キャスティングや撮影期間、撮影時のエピソードについて質問が寄せられた。キャスティングについてはプロデューサーと話し合いながら慎重に決めたという監督は、現場で「これ以上のキャストはない」と確信したという。撮影期間は約2週間、東京・赤羽の飲屋街にて行われたが、現場では酔っぱらいに「俺を(映画に)出してくれ」などと絡まれ、撮影が滞るというアクシデントもあったようだ。それはちょうど、淵上さん演じる客引きがサラリーマンに絡むという冒頭シーンの撮影の時で、淵上さんは絡まれている監督を横目に演じていたという。
また印象に残っているシーンについて、大森さんは「暴れる役というのがほとんどないので、居酒屋で暴れるシーンは楽しかったですね。あんなにぴょんぴょん飛び跳ねている自分を見て、とても興奮していたんだなと思います」と答えた。また、共演した光石研さんは大森さんにとって「かなり"ツボ"にはまる人」だそうで、細かいアドリブなどを楽しんだという。ラストシーンについては、「緊張感を持ってやっていましたが、光石さんの動きが可笑しいのであまり見ないようにしてました」と明かした。
淵上さんも印象に残るシーンとして、光石さんに追いかけられるシーンを挙げ、「あの時、光石さんには後頭部を靴で殴られてコブができました。ちょっとイラっとしてしまいましたが、大先輩が本気で来てくれたのは嬉しかったです」と語った。また、太宰治の本を読む(臼田さん演じる)エリ子をからかうシーンについては何度もテイクを重ねたようで、「監督にいじめられました」と笑いながら訴えた。
最後に奥田監督は、「自分は25歳で、まだまだ伸びしろだらけだと思うんで、これからも精進してもっといい作品をお見せできるように頑張ります」と締めくくり、盛大な拍手とともに会場を後にした。
本作品は2月4日(土)渋谷ユーロスペース、シネマート新宿ほか、全国順次ロードショー。
(取材・文:鈴木自子、撮影:清水優里菜)
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